鍼灸院クラルテのスタッフ日記

院長・受付嬢・事務のおねえさん・掃除のおばさんを一人でやってるスタッフの日記です。
ゆる過ぎる頻度で更新。

織部はキリシタンか?

2018-05-24 | アート・文化
かれこれ一ヶ月経ってしまったんですけど・・・
北村美術館(四君子苑)から御菓子丸 と巡った日。
せっかく北山方面に来たので、もう一件寄りました。
すでに会期は終了してしまったのですが・・・「織部はキリシタンか?―新発見の高山右近書状 初公開―」。
古田織部美術館です。

新発見なる高山右近の書状は“お灸の文”と名付けられていて
新聞の記事でそれを見かけた際に、機会があれば行ってみようと思っていたのでした。

灸の付け薬を届けて貰ったことに対するお礼が書かれています。

(図録より)
急いで書いたであろうメモ書きのような文なのに
貰った方がきちんと保管しておられた、ということに驚き。

入館時に求めた図録が
まあ図録と言うより研究論文のような感じで
読み応えがあって、思いのほか良かったです。
アレです、アレ。利休以降の茶道に、キリスト教が大いに影響しているっていう。
確かに帛紗捌きや濃茶の回し飲みの所作は、そうなんだろうなあと思います。
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御菓子丸

2018-05-12 | 白砂糖関係
四君子苑(北村美術館)へ行った日。
もう一つ、お楽しみがありました。
御菓子丸のお菓子を予約していたのでした。

御菓子丸は、和菓子制作ユニット日菓(2006-2016)杉山早陽子さんのお店。
両足院の半夏生の琥珀菓子、アレを作られてる方です。

アプローチは
まずFacebookで月初めに告知される開店日をチェック
行けるとなったら、HPのコンタクトフォームで予約
お店で引き取るというシステムです。
月に2,3日しか開けておられないため、なかなかハードル高いです。
4月は、京都に出向く22日がちょうど開店日だったので、迷わず予約。

当日は、あちこち巡りたくて、またレンタサイクルにしようと考えてたんですが
全顔サンバイザーを忘れるという痛恨のミス。
バスにしました。

北村美術館のある出町柳から、お店のある下岸町まで30分程。
結構かかるなあと思ったけど、空いている路線で、座れて楽ちんでした。

で、下岸町のバス停で降りて
Google‐mapを頼りに目指しますが、それらしき建物がなく・・・。
迷ってウロウロしていたら、自転車に乗ったおじさんに「御菓子丸さんに来たの?」って
声を掛けられました。
なんでも、私みたいな人が、よく迷ってるんだそうです・・・。とほほ。
お店の前まで連れて行ってもらいました。その節はありがとうございました。

看板ちっちゃ!わかりにくっ!
まあ無事たどり着きました。


「写真撮っていいですか」って訊ねたら、快くOKして下さいました。
まるでギャラリー。
めっちゃカッコいい音楽がかかってました。

入手したのは

「薬玉 Kusudama(草花の芽吹きを玉にしたもの。)」


「薬箱 Kusuribako(箱に花を閉じ込め、愛おしみながら体の中に消してしまう。食べることは究極の愛で方かもしれない。)」

それに定番の


「ほころび」



「鉱物の実」

どれも、ぐっと甘さを控えて、素材の香りが際立つ
美味しいお菓子でありました。
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北村美術館・四君子苑

2018-05-05 | アート・文化
2週間前になりますが
先々週の日曜日に、京都へ。
春と秋、一週間ほど公開される 四君子苑 を見学してきました。
実業家・北村謹次郎氏の自宅であったところです。
四君子というのは、中国で菊・竹・梅・蘭を指すもので
き(菊)た(竹)む(梅)ら(蘭)と当てはめて、ご本人が命名されたそう。洒落ています。

吉田五十八(御殿場の旧岸邸もこの人の設計)による母屋に
名棟梁・北村捨次郎の晩年の作品である離れ茶席
重文3点を含む約60点の石造物が配された茶苑で構成。

茶室は2つありました。
「看大」は、大文字山がよく見えるように作られていて
毎年、五山の送り火の日に茶事をされていたらしいです。文字通り「大を看る」。
で、もうひとつの「珍散蓮」は、藪内の燕庵を模したらしい(?)相伴席のあるシブい小間。
(そういや燕庵の写しは香雪美術館にもありました。)

最終日で日曜日だったからか、けっこう混んでました。
人が集まると、五月雨式に係の人が説明してくださるんですけど
若い方(多分)なのに知識が豊富でお話上手で面白かったな。

以前は写真撮影OKだったみたいですが、今はNG。
スマホの操作もダメ。

唯一、隣接の北村美術館エントランスホールから見下ろして、玄関部分を撮影するのはOKでした。


*****
北村美術館のただ今の展示は、春季茶道具取合展「青を踏む」(6月10日(日)まで)。
茶箱なども出ていました。
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