「たすけ鍼」(山本一力著・朝日新聞社)
という時代小説を読みました。
地元の図書館にリクエストを出してから
およそ3ヶ月も待って、ようやく順番がまわってきたのです。
お話は、主人公である鍼灸師染谷が
世のため人のために日々大活躍というもの。
連載物なのか、まだ決着のついていないエピソードがあったりして
少々、消化不良気味なところはあるけれど
染谷の日常を通して、江戸の風情が感じられ
おもしろくて、一気読みでした。
染谷は近くのこどもたちを集めて
鍼灸の稽古場を開いていて
居眠りをするこどもには
「眠気を吹き飛ばす、寝覚めの床」にお灸をすえてました。
これは、顖会(シンエ)というツボですね。
このツボ、普段はあまり使わないのですが
昨日参加した鍼の勉強会でも、めずらしく取り上げられていたし
なんだか私の中で、ブーム到来の予感です。
ところで
「頂門の一針」ということわざがありますが
「頂門」は「顖会(シンエ)」の別名とのこと。
いかにも眠気が吹っ飛びそうです。