鍼灸院クラルテのスタッフ日記

院長・受付嬢・事務のおねえさん・掃除のおばさんを一人でやってるスタッフの日記です。
ゆる過ぎる頻度で更新。

殿様の宝物

2011-11-14 | 日記・エッセイ・コラム

ずっと雨の週末が続いていましたが

久しぶりに晴れの日曜。京都に行ってきました。

 

目的は、京都国立博物館・特別展 細川家の至宝

第16代当主 護立(元首相 細川護煕の祖父)が

設立した永青文庫のコレクションです。

代々伝わる家宝の他

自身が蒐集した品々が、まあ、それはたくさん。

 

その審美眼のすばらしさといえば

例えば、現在、重要文化財に指定されている「黒き猫」。

作者である菱田春草がまだ無名時代に、初めて彼の作品を買ったのが

細川護立だったそう。

また、かの白洲正子に骨董についてレクチャーしていたというのも

なんだかお洒落っぽいではありませんか。

 

幼い頃は身体が弱くて、長くは生きられないと言われていた護立。

江戸時代の禅僧、白隠慧鶴が厳しい修行のため心身を病んだのを

内観法によって治癒させた、というのを聞いて

自らも、内観法を実践し、克服。

その後、白隠の書画を集めて回ったというエピソードが残されています。

Ohuku

<お福御灸図> 白隠慧鶴 筆

 

「痔あるを以てたった一ト火」と書いてあります。

これは、弘法大師の「智有るを以て貴しとす」をもじったものらしい。

白隠さん、しゃれ好きなんですね。

*****

いやあ、眼福 眼福。

23日(水・祝)まで、開催中。

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