ずっと雨の週末が続いていましたが
久しぶりに晴れの日曜。京都に行ってきました。
目的は、京都国立博物館・特別展 細川家の至宝 。
第16代当主 護立(元首相 細川護煕の祖父)が
設立した永青文庫のコレクションです。
代々伝わる家宝の他
自身が蒐集した品々が、まあ、それはたくさん。
その審美眼のすばらしさといえば
例えば、現在、重要文化財に指定されている「黒き猫」。
作者である菱田春草がまだ無名時代に、初めて彼の作品を買ったのが
細川護立だったそう。
また、かの白洲正子に骨董についてレクチャーしていたというのも
なんだかお洒落っぽいではありませんか。
幼い頃は身体が弱くて、長くは生きられないと言われていた護立。
江戸時代の禅僧、白隠慧鶴が厳しい修行のため心身を病んだのを
内観法によって治癒させた、というのを聞いて
自らも、内観法を実践し、克服。
その後、白隠の書画を集めて回ったというエピソードが残されています。
<お福御灸図> 白隠慧鶴 筆
「痔あるを以てたった一ト火」と書いてあります。
これは、弘法大師の「智有るを以て貴しとす」をもじったものらしい。
白隠さん、しゃれ好きなんですね。
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いやあ、眼福 眼福。
23日(水・祝)まで、開催中。