鍼灸院クラルテのスタッフ日記

院長・受付嬢・事務のおねえさん・掃除のおばさんを一人でやってるスタッフの日記です。
ゆる過ぎる頻度で更新。

知らぬが仏

2020-11-16 | 

お茶の先生のお宅近くに、某有名寺院がありまして
秋の秘仏公開があるというので
稽古帰りに元気が残っていたら、寄って行こかな・・・てな話をさせて頂いていたら
先生が
「今朝ね、犬の散歩の時、お寺の前に着物の方がいらっしゃったから
『何かあるんですか?』ってお尋ねしたら
『M小路の茶道教室が今度お寺で始まるので、そのお披露目があるんですよ。無料なのでよかったらお越しください』
って言われたの。
行って来たら?他流のお点前観るのも楽しいわよ。」
と教えてくださいまして。

多分、大寄せのような感じで
お干菓子とお薄一服、あとは少しお話を伺って終了
ぐらいに軽く考え、ちょうど帰りが一緒になったH嬢を巻き込んで参戦することにしました。

そのお寺、いつも横を通っているのに、初めて中に入りました。
思ったより広くて、塔頭もいくつか。立派。
茶道教室のお披露目会場はどこだろう・・・。

キョロキョロしていると、本当に控えめな道案内が、ぽつんぽつんと配置されていて
その通り進む~どんどん奥へ。

本堂の横に、茶室らしき建物がありました。
ここで?大広間みたいなところと違うの?
少々ひるみつつ、勇気を出して門を突破したのでした。

受付の人「こんにちは。13:00の予約の方でいらっしゃいますか。」
私「いえ、通りすがりの者で、予約はしていないんですけど。」

すると、一同ザワめく。「ご予約されてない・・・。」

ようやく「あ、これ来たらアカンやつや。」と気づきます。なので
「あ、ではいいですいいです。たまたま通りかかっただけですから。」
と帰ろうとしたんですが
M小路の方々、お茶人の臨機応変さを発揮!
「いま12:00のお席始まったばかりですからどうぞと、先生が言われています。」

というわけで、「どうぞどうぞ。」と茶席に追い込まれるH嬢と私。
由緒ある茶室、すごいお道具、招待客の面々。
お菓子も、炉開きの善哉と、どこかエエ和菓子店の誂え。
お茶は二服出ました。
無料といえど、皆さんおそらく「お祝い」や「水屋お見舞」を持って来られているはず。
針のムシロ!

もうとにかく
「秘仏を観に来た会社の同僚(歳は離れているけれど、仏好きでつながっている二人)」を
H嬢とともに演じきった(つもり)です。
茶室から無事脱出した時の解放感たるや。

その日は結局二杯の善哉を頂いたことになり(一杯は稽古で)、お腹いっぱい、胸もいっぱいでした。


それが先週の話で
昨日の日曜日も稽古だったので、先生に
「かくかくしかじか、脂汗が流れました。」とご報告したところ
たいそうウケて
「めったに入れないところに入れて良かったじゃない!知らぬが仏ね。」
とのお言葉を頂戴しました。

おっと、秘仏公開だけに。

おあとがよろしいようで。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする