この間の日曜日は、初釜でした。
となると、懸念は「着付」であります。(いや、他にもいろいろあるけど)
一応、お正月に練習したし
なんたって5年目、つまり5回目なので
もうそろそろ、サッと着られて当然でしょう。
甘い。
なんと今回史上最悪の出来でありました。
顔を洗って、メイク。
って時点で、さっそくつまづいたんだから。
近頃は日焼け止め塗って、眉毛描くだけですが
そんなことをおよそ2年間も続けていると、メイクの仕方忘れてるんです。
ファンデーションの加減がわかんなくて、白塗りババアが現れたよね。(泣きながら一旦落とす)
髪は、いつものように、後ろで一つまとめにして、天童よしみウィッグを載せるだけなんだけど
ヘアゴムが劣化してて、ブチッと千切れたり。
てんやわんやで、予定の30分オーバー。
あと1時間半で着られる? 大丈夫! 着られるって!
と自らの潜在意識に呼びかけつつ
着付に取り掛かります。
で、時間も押してることだし
腰の補正はもうええかな、と省く。
これが不幸の始まりで
お正月に練習したとおり、巻き付けていったのですが
う~ん、うまくいかない。もう一度最初っから。
巻き付ける。うまくいかない。最初っから。巻き付け・・・
の無限ループに陥りました。
教訓:補正は大事。
あっという間に
もう出発しないと間に合わない!って時間になり
なんとか全て巻き付けて
バッグをつかみ、玄関でコートを羽織ろうとしたら
スローモーションでお太鼓が落ちていくのが鏡に映りました。
無言でドアを開け、駅までピングー走り。
これに乗らねばThe End.って電車にかろうじて乗り込んで
車内で今後の対策について、考えます。
「着いたら、面白くて優しいAさんに帯直して頂こう、そうしよう。」
先生のお宅に到着し、待合に。皆さん、ほぼ来ておられる。
つとめて明るく挨拶をし、荷物をまとめるふりをしながらAさんを目で探すも
いない。いつも早めに来られるAさんが、めずらしく遅い。
ツイてないときって、やっぱそうなんだー。
と、感心してたって永遠にコート脱げないから、意を決し
すっごい美人で美意識の高い でもちょっとコワいBさんに
かくかくしかじか、お願いをしたところ
「ハイハイ、こっち来て!ココ持って!ぎゅっと持って!ちょいちょいのちょい。」
と、秒で直して頂きました。
(その後、終わって家に帰りついて、後ろ姿を鏡に映したら、美しいお太鼓でありました。しかも安定してて微動だにせず。魔法。)
それ以降の記憶はおぼろげ。
補正のタオルを省いたばっかりに、腰ひもが身体に食い込んで苦しかったことだけ覚えています。
来年。来年こそは。
とりあえず、ふだんの稽古にもなるべく着物を着て行くぞって目標を立てました。
組み合わせ。備忘録として。
浅緑 四季花柄附下
薄茶 唐花模様袋帯
灰桜 平組帯締め
退紅色 紋綸子帯揚げ
平置きしている段階では
ワントーンコーデ、なかなかイケてる?って悦に入っていたけど
身に着けてみたら、なんだか薄ぼんやりしてて冴えなかったです。
やっぱりどこか締める色を入れたほうが良いですね。
先輩方は、今回も素敵な装いでした。