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コーチ日本1のkazuさんが満を持してブログに登場!教育コーチを日本に広めた第一人者として、東奔西走しています。

JALを復活させた“ありがとうカード”

2016-02-04 06:15:22 | Weblog
企業でもお互いに励ましあうことで
集団としての効力感を高め、
逆境を乗り切る際の、
原動力になる取り組みがなされています。

数年前に経営破綻したJALが、
予想をはるかに回るハイスピード再生で経営再建を果たしたのは、
無給で会長の任を果たされた稲盛和夫さんの功績が有名です。

倒産時のJALは部署間での風通しが悪いことが課題になっていました。
航空会社は従業員の役割が明確に分かれており、
広い空港内では部署を越えて顔を合わせて働く頻度が多くありません。
また現場は各空港にあるため、
一堂に会する機会も稀です。
結果として社員同士のつながりが薄く、
お互いの思いやりにも欠けていました。

そして社員同士のつながりを高めたのが、
励ましのツール“ありがとうカード”というもの。

たとえば飛行機の到着が遅れたときに、
次の便の遅れを防ぐために機内清掃を短時間で済ませる必要があります。
そんなときにはJALではオールコールと言って、
手の空いている職員が内線電話で集められます。
毛布をたたみ、
シートポケットのゴミを取り除き、
機内清掃が速やかになされる手伝いをします。
共通の目標である「定時到着率」を達成するために、
自分の仕事ではない業務でも協力を惜しみません。

手伝いが終わると、
社員は各業務に戻ります。
そこで活用されるのが“ありがとうカード”です。

感謝の念を伝え、
お互いを讃え合う社内文化を醸成する機会となります。
このカードは褒めたいときに
すぐに渡せるように携帯できる名刺大のサイズで
全社員に配布されています。

このカードは、
貰っても嬉しいものですが、
送る方にも効果があります。

常に感謝を感じ、
感謝を探すようになるからです。
幸福度が高まる効果があります。

一度オリジナルの“ありがとうカード”を作ってみたらいかがでしょう。