ここあコテージ

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読み終わって・・・

2013-06-01 07:35:41 | 読書・本
今日から6月ですね~。
今年も、早半年が過ぎようとしているなんて・・・。
あっという間です。




昨日もいい天気になりました。

朝から、庭のバラにアブラムシを発見し、
早めに対処をしないと、と思いましたが、肝心の牛乳がなくて、
仕方なく、水をかけながら、虫をどかしました。
あまり効き目なしだけど。


そして、今年入手した小さな株のバラに、
うどんこ病を発見。
こちらは、早速、酢水を1:30にして、
シュッ、シュッ!とかけてあげました。
これは、効果が期待できますよ。





去年の写真です。

何せ去年、なすのうどんこ病にはよく効きましたからね。


暑くなって来ると、どんどん病害虫が襲うので気が抜けません。


無農薬は、野菜のみならず、バラにもいいことです。
そして、何より環境と人間に優しいですよね。






さて、おととい読み出した「津軽のマリア 川村郁」。
あっという間に昨日、読み終えました。


短めというのと、地元の地名がたくさん出てくるのと、
何より川村郁さんの生き方がすばらしいなと思えて、
どんどん読み進められました。




この方、お父様亡き後から、黒石に住んでおられて、
黒石カトリック教会(つまり、私たちの前任地で、同じ町内の教会ですよ。)で
洗礼を受けられた方でした。
現在も弟さんは、黒石に住んでおられるそうですが。




この方、30代半ばで天に召されるまで、
ずっと小学校教諭として、僻地校で奉職されました。

昭和30年あたりの、黒石から更に奥地の善光寺平という地域は、
当時、電気すら来ていない、貧しい開拓民の村で、
開拓民と家族数十組が生活しながら、開墾していった、
そんな村でしたから、

生活の不便に加え、診療所さえなく、
また、子どもたちは、学校がないため、
野放し状態であったようです。


そんなときに、ここに分校(バラック小屋ですが)ができることになり、
かねてから僻地教育に携わりたいと願っていた川村郁さんが、
志願してこの地に来たというわけです。


川村郁さんは、弘前女子高等学校(今の県立弘前中央高校)で
教師の資格をとって、以来教職として過ごしてきた方ですが、

カトリック信者の弟さんの死をきっかけに、郁さんも入信。
洗礼を受けたそうです。


キリストの教えに感化された郁さんは、
地元の小学校よりも、自分を必要としているのは、
僻地の学校であると、神様に示されて志願しました。

そこで、開拓民とまさに生活を共にするような毎日を
送っていたようです。


しかし、彼女は数年後に、病に倒れ、
泣く泣くその地を去らなくてはならなくなりました。
当時まだ治療法がないホルモンの病気で、
神戸の病院での長い療養に入りました。

この間に、郁さんは、奉職中の手記を残しています。
これは、僻地教育の現実を、全国の人に知らせたいという思いが
あったからのようです。
特に青森や岩手は僻地校が多く、現状は厳しかったようです。



一旦は教師を辞めますが、
しかし、自分の病気が完治する見込みが無いことを知り、
再び僻地に戻り、今度は、カトリック教会の附属保育園の
保母として、亡くなるまでの数年間働きました。


実は、この地には、当初、立派な校舎もなければ、
教会すらありませんでした。

郁さんが勤務してしばらくののち、
学校として使える新しい校舎とともに、
カトリック教会が建ちました。
(カナダの宣教師団体の援助と黒石カトリックの援助のようです。)


郁さんの教育の姿勢や、この方の人柄に感化された
30人以上が、この教会で洗礼を受けています。

ところが、彼女はあえて口でキリストを伝えていたのではなく、
その行動を通して、誰しもがキリストの教えのすばらしさを感じ、
影響されていったと書いてありました。


今は残念ながら、開拓民は下山し、拠点を変えざるを得ず、
教会も校舎も壊されてしまったそうです。


子どもたちと、その両親たちと苦楽をともにし、
学校での関わりのみならず、生活全般の関わりによって、
子どもや親からの信頼はかなり厚かったようです。


開拓の当時を知る人々は、郁さんのことを
「津軽のマリア」「第二の蟻の町のマリア」と呼びました。


このことを知る人はごくわずか。
黒石市民でも知らない方の方が多いかも知れません。


聖書の中の有名な一節を思い出しました。

あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち、
しかも最も小さい者たちのひとりにしたのは、
わたしにしたのです。

マタイの福音書25章40節


郁さん、どうやら私の高校の先輩らしいです。
こんなすばらしい方が先輩なんて、嬉しいですね。




ここあでした。



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