現地時間の昨夜(17日・火曜日)、エディオンアリーナ大阪・第二競技場で行われた試合結果です。
スーパーバンタム級8回戦:
辰吉 寿以輝(大阪帝拳)TKO4回2分30秒 中村 誠康(Team10Count)
*2015年4月にプロ・アマを通じて初の公式試合に臨んだ寿以輝。今回が実戦13戦目となりました。ここまで伸び悩んでいた感のあった寿以輝でしたが、初の日本ランカーとの対戦だったためか、体調と試合内容共にそれなりのものを見せました。
今回寿以輝が対戦した中村は、7勝3KO3敗1引き分けという戦績の持ち主。2016年5月から3年間のブランクがありましたが、今年の4月にリング復帰。その復帰戦で日本ランカーを破り、国内ランキングに名前を連ねるようになりました。
格上との対戦となった寿以輝ですが、気持ちも入っていたためもあるでしょうが、そのボクシングにも成長のあとが見えました。これまでは相手を見てしまう場面もありましたが、試合を通じて左ジャブを丁寧に突いていました。右クロス、ワンツーのコンビネーション、そして時折放つ左ボディーも効果的に有効的に決まっていたように思えます。ディフェンス面でもガードを常に高く上げ、ダッキング、足さばきを交えながら丁寧に相手の攻撃に対処していました。
初回から左フックでダウンを奪ったり、中村の右目上を切り裂くなど有利な形で試合を進めていった寿以輝。最後は中村の傷が深くなったためのレフィリーストップ(TKO)となっています。対戦相手の中村が前に出てくる選手だったため、やりやすかった事もあるでしょう。しかしそれでも寿以輝の成長が見れたことは確かな事です。
戦績を13戦全勝(9KO)とした寿以輝。来年はいよいよ、初のタイトル挑戦を目論んでいる寿以輝。現在の日本スーパーバンタム級戦線は非常に層が厚いですが、そんな中、辰吉2世がどこまでやっていけるか。注目です。
会場にはいつものように実父丈一郎がみえられてました。丈一郎氏のプロ13戦目はあの伝説の名古屋決戦、WBCバンタム級の王座統一戦、対薬師寺 保栄(松田)戦でした。あの試合からもう四半世紀、25年もの年月が流れているんですね。
(1994年12月4日に行われた伝説の名古屋決戦)