今月7日、米国アリゾナ州で行われた試合結果です。
WBOスーパーフェザー級戦(王座統一戦):
王者エマニュエル ナバレッテ(メキシコ)KO6回2分42秒 暫定王者オスカル バルデス(メキシコ)
*昨年2月にダウン応酬の打撃戦を制し、同王座を獲得したナバレッテ。その初防衛戦でバルデスと対戦し、判定で同胞を退けています。その後、現在は無冠となって前WBCタイトル保持者のロブソン コンセイサン(ブラジル)と引き分け。今年の5月には一階級上のライト級で4階級制覇を目指しましたが、体重の壁にぶち当たり目標達成はなりませんでした。
ナバレッテが短期間ではありましたが留守だった間、暫定王座を獲得したバルデス。今回は前回の雪辱を腫らすと同時に、「暫定」の二文字を取り除くため再度ナバレッテと対戦する事になりました。
打ち合い好きの両者の対戦は、予想通りに試合開始のゴングと同時に激しい打撃戦が展開されることに。その中で、大柄なナバレッテが得意の乱打戦に持ち込みライバルを圧倒していきます。
バルデスも世界2階級制覇を達成した実力者なだけに、そうは簡単に引き下がる事はありませんでした。しかし最後は見事なナバレッテの左ボディーが見事に炸裂しゲームセット。ナバレッテがWBOスーパーフェザー級の王座を一つにすると同時に、防衛回数を伸ばしました。
ようやく同級の体重に適合してきた感のあるナバレッテ。下記はナバレッテが活躍する、2024年12月16日現在のスーパーフェザー級の王者たちとなります。
WBA:レイモント ローチ(米/防衛回数1)
WBA(暫定):アルベルト バティルガジエフ(露/0)
WBC:オシャキー フォースター(米/0)
IBF:アンソニー カカーチェ(英/0)
WBO:エマヌエル ナバレッテ(メキシコ/3)
OPBF(東洋太平洋):波田 大和(帝拳/0)
WBOアジア太平洋:渡邊 海(ライオンズ/0)
日本:奈良井 翼(RK蒲田/1)
WBOフェザー級戦:
王者ラファエル エスピノサ(メキシコ)TKO6回12秒 挑戦者ロベイシー ラミレス(キューバ)
*ちょうど1年前、両者が共にダウンを喫するなど、試合内容も競った末にエスピノサが勝利を収め新王者となりました。今回の再戦も、前回と同様に接戦となりました。
試合はこれから、と言った矢先、突如としてキューバ人が降参。ラミレス曰く、エスピノサの反則打(肘打ち)と抗議しましたが、そんな事が通る筈がありません。2大会連続で夏季五輪の頂点に立ったラミレスは、あっけなく再び敗者となってしまいました。
185センチと、フェザー級としては超長身のエスピノサ。今後はどのような路線を歩んで行くのでしょうか。試合後ラミレスは、右眼窩骨底の両側骨折が判明したそうです。
群雄割拠の感がある現在のフェザー級。2024年12月16日現在の、同級の王者たちを確認しておきましょう。
WBA:ニック ボール(英/1)
WBC:レイ バルガス(メキシコ/1)
WBC(暫定):ブランドン フィゲロア(米/1)
IBF:アンジェロ レオ(米/0)
WBO:ラファエル エスピノサ(メキシコ/2)
OPBF(東洋太平洋):中野 幹士(帝拳/0)
WBOアジア太平洋:藤田 健児(帝拳/1)
日本:松本 圭佑(大橋/4)