現地時間の一昨日(21日・土曜日)、サウジアラビアで行われた試合結果です。
3団体ヘビー級戦:
王者オレクサンデル ウシク(ウクライナ)判定3対0(116-112x3)挑戦者タイソン フューリー(英)
*7ヵ月前に同じ会場で対戦している両雄。その時は、小柄ながらも技術で大きく勝るウシクがフューリーに競り勝ち、主要4団体の王座統一に成功しています。その後、IBFの指名挑戦者よりフューリーとの再戦を望んだウシク。戦わずしてIBFタイトルを失っています。
一つの世界王座が欠けたとはいえ、この試合がヘビー級最強戦士決定戦である事は誰しもが認める事。そんな中で行された今回の再戦は、前回の一戦と同じく非常に競った試合になりました。
5月に行われた第一戦以上に両者の体重差が開いたこの戦い。驚くなかれフューリーは、25キロ近く(55ポンド)もウシクより重い体重で試合に臨んでいます。
互いに有効打を当てる熾烈なペース、そしてポイント争いが続いた前半戦。ウシクは中盤以降、重い動きのフューリーを一気に離しにかかりました。技術と機動性で勝ったウシクは、有効打でもライバルを上回り試合終了のゴングを聞くことに。5月の一戦では2対1(115-112、114-113、113-114)の判定で辛くも勝利を収めたウシクでしたが、今回は3人のジャッジすべてから支持を得る事に成功。現在最難関と思われる選手を退けると同時に、保持する王座の防衛記録を伸ばすことに成功しています。
試合後、現在のIBFタイトル保持者で、2023年8月にすでにKOで退けているダニエル デュボア(英)からの再戦のオファーを受けたウシク。まずは休養に入る事を宣言。デュボアとの再戦に乗り気であるようですが、クルーザーへの再降格も視野に入れているようです。
ウシクが頂点を極める現在の最重量級。2024年12月23日現在の同級の王者たちは下記のようになります。
WBA(スーパー):オレクサンデル ウシク(ウクライナ/防衛回数4)
WBA(レギュラー):クブラト プーレフ(ブルガリア/0)
WBC:オレクサンデル ウシク(ウクライナ/1)
IBF:ダニエル デュボア(英/1)
WBO:オレクサンデル ウシク(ウクライナ/4)
WBO(暫定):ジョセフ パーカー(ニュージーランド/0)
OPBF(東洋太平洋):ジャスティン フニ(豪/1)
WBOアジア太平洋:ウラジスラフ シレンコ(ウクライナ/0)
日本:但馬 ブランドン ミツロ(KWorld3/1)