DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

ワード、進化を証明

2011年05月23日 00時22分40秒 | 世界ボクシング
先週末14日土曜日、米国カリフォルニア州で行われた試合結果です。
WBAスーパーミドル級戦:
王者アンドレ ワード(米)判定3対0(118-111、118-110、120-108)挑戦者アーサー アブラハム(独)

*2004年のアテネ五輪で金メダルを獲得し、プロ入り後の戦績も24戦(13KO)全勝と不敗を維持しているワード。それに加え、世界王座を奪った相手があの常勝将軍ミッケル ケスラー(デンマーク)です。それにもかかわらず、これまで安定した評価を得られていませんでした。

そんな不満を払拭させたのが今回のアブラハム戦です。これまでの殻に閉じこもったスタイルを維持しながら、試合開始から積極的に攻勢を仕掛けてきたアブラハム。最初の3回はアブラハムのペースで試合が進んでいるように見えました。

判定は大差でワードを支持しています。しかしフルラウンドに渡り、両者が必死で打ち合いに徹して好試合を演じました。採点自体に問題はありませんが、ワードにとり判定が示すような安易な試合ではありませんでした。ちなみに私(Corleone)は117対111でワードを支持しています。

すべての面で並以上のものを備えたワード。特徴のないのが特徴なボクサーに思えます。しかしこの試合では、手数(特に左ジャブ)の多さと、時折サウスポーにスイッチしてアブラハムを翻弄するという器用さも見せました。10回がワードにとりベストラウンド。その回、元金メダリストはほとんど左構えで戦っていました。また精神面での強さを見せたのも大きな収穫ではないでしょうか。

この敗戦で、アブラハムの株が下がったとは思えません。ただワードがよかった、というものでしょう。

多分次戦ではカール フロッチ(英)と対戦するワード。出来ればカリフォルニア州以外でスーパーシックスの決勝戦を行ってもらいたいです。
コメント (2)
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