DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

フランプトン、カサレスを撃退

2014年04月08日 22時00分33秒 | 世界ボクシング
先週4日金曜日、英国の北アイルランドで行われた試合結果です。
WBCスーパーバンタム級挑戦者決定戦:
カール フランプトン(英)KO2回1分38秒 ウーゴ カサレス(メキシコ)

*WBC王者レオ サンタ クルス(メキシコ)への挑戦件を賭けたこの一戦。結果は18戦全勝(13KO、今回の勝利も含む)のフランプトンの圧勝に終わっています。

試合開始ゴング直後からエンジン全開だった英国人。体の固さはあるも、キビキビとした動きでそれをカバー。身長165センチ、リーチは157センチとこの階級では小柄な部類に入りますが、下の階級から転向してきたカサレスにはその有り余るパワーに防戦一方。フランプトンは右のロング、ショートパンチを使い分けながらメキシカンを追い込んでいきます。

2回中盤、豪快な左フック一発でカサレスをフロアに送ったフランプトン。カサレスは膝をつきながらレフリーのカウントを聞いています。カウントが「9」に達したとき立ち上がる気配を見せたカサレスですが、主審はそこで試合をストップ。カサレス本人、そして陣営はその処置に猛抗議しますが後の祭り。

カサレスの言い分は分からなくもないですが、実際はカウント「8」で立ち上がらない場合はそのままKO負けになるケースが大半となっています。

元2階級制覇王者に圧勝したフランプトン。実力はすでに世界王者レベルでしょう。



フランプトンが活躍するスーパーバンタム級の2014年4月8日現在の世界王者は下記のようになります。

WBA(スーパー)、WBO統一王者:ギレルモ リゴンドー(キューバ)
WBA(レギュラー):スコット キッグ(英)
WBA(暫定):ネオマール セルメニョ(ベネズエラ)
WBC:レオ サンタクルス(メキシコ)
IBF:キコ マルティネス(スペイン)

これまでの18戦で英国ケルト、英連邦、欧州、IBFインターコンチネンタル王座を獲得してきたフランプトン。2012年9月には元IBF王者のスティーブ モリター(カナダ)を6回で、そして昨年2月には現王者マルティネスを9回でそれぞれTKOで下しています。同国人のキッグとは未対戦ですが実力はフランプトンが上でしょう。またフランプトンが標的とするクルスも下の階級から転向してきた選手達のみ(クルスも一つ下の元IBF王者)との防衛戦を重ねています。少々過大評価になるかもしれませんが、同級でリゴンドーに続く実力者はこのフランプトンではないでしょうか。
コメント (4)
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