DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

老獪に?アムナットがV4(IBFフライ級)

2015年07月05日 00時03分20秒 | 世界ボクシング
先月27日、タイで行われた試合結果です。
IBFフライ級戦:
王者アムナット ルエンロン(タイ)判定3対0(116-110、115-110、113-112)挑戦者ジョンルエン カシメロ(比)

*現WBAフライ級王者井岡 一翔(井岡)はご存知の通り昨年5月、このアムナットと対戦しプロ初黒星を喫しています。一翔はアムナットとの再戦、そして雪辱を目論んでいるようですが、その一戦実現へはあまり固着しない方がいいでしょう。

アムナットの老獪さが目立った一戦ですが、それ以上に荒れた試合でもありました。

試合開始直後後、パンチを放つより前にクリンチにいった王者。挑戦者を投げ飛ばしています。これが嵐の前触れでした。

3回、両者の足が絡みカシメロがフロアに転落。

4回、王者がレスリング行為を働き挑戦者を投げ飛ばしています。

5回はまず両者仲良くフロアに横たわり、再開後、カシメロは再び投げ飛ばされキャンバスへ。

7回、再び仲良くキャンバスに寝転がり、8回にも同じ行為が続きます。10回、最終回にも比国人はフロアにご挨拶。

11回、あまりの王者のしつこいクリンチに業を煮やした主審。ようやくアムナットに減点1を科しています。

   

反則の以外にも2度、挑戦者は「正規」のダウンを喫しています。まずは2回、カシメロが入っていった所にアムナットが左ショート・フックを合わせきれいにダウンを奪っています。7回、左、右のコンビで押し倒される感じで2度目のダウンを喫した挑戦者。ポイントは開いていくばかりでした。

暫定王座を含め、2度ライトフライ級で世界王座を獲得していたカシメロ。試合前は好試合が期待されていた一戦でした。しかし荒れた部分を抜かしても、王者の技術の前には子供扱いされた感があります。王者は左をだらりと下げ、淡々とジャブを突きながら距離を完全に把握。ジャブ以外でも挑戦者が出てくれば、フットワークでその攻撃をスイスイとかわしていきました。

2度のダウンを奪ったにも関わらず、かなりポイントが競っているように思います。私(Corleone)は119対106で王者。減点以外は王者のフルマークとしました。113対112のスコアは、ダウンがなければ挑戦者という事です。主審は甘く、ジャッジは厳しい。地元の王者にとり、そんな一戦だったのではないでしょうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする