WBA世界S・ウエルター級暫定王者で、日本ヘビー級王座への挑戦経験を持つ石田 順裕(グリーンツダ)が先月19日、現役引退を発表しています。石田の終身戦績は27勝(11KO)11敗2分。
日本の重量級ホープとして2000年にプロデビューを果たした石田。期待通りに僅かデビュー6戦目でOPBF(東洋太平洋)スーパーウェルター級王座を獲得。しかしその後の苦難の数々は、当人を含め誰が予想できたでしょうか。
2001年5月に行った7戦目に、当時暫定王者だった竹地 盛治(中外)に判定負け。4ヵ月後の日本王座挑戦でも僅差ながらも河合 丈矢(オーキッドカワイ)に判定負け。翌2002年は敗戦がさらに重なり ネイダー ハムダン(豪/OPBF戦)、金山 俊治(ヨネクラ/日本暫定王座)に連敗。そして2004年6月、クレイジー キム(ヨネクラ)に改名した金山の持つ日本王座に挑戦、失敗と、まさかの王座戦5連敗を喫してしまいました。
常に国内同級のトップクラスに勝利を収めていながら、肝心な所で勝利を取りこぼし続けていた石田。2006年師走に松元 慎介(進光)勝利し日本王座を獲得後、ようやくそのキャリアにエンジンがかかり始めました。日本王座を2度防衛後、世界ランカー マルコ アベンダーニョ(ベネズエラ)に2連勝。暫定王座ながらもWBAスーパーウェルター級王座を獲得します。その王座は1度防衛後メキシコで失うことになりますが、その実力を認められた石田は世界の強豪たちと拳を交えていきます。
2011年4月に米国ネバダ州ラスベガスで行われたジェームス カークランド(米)戦は、自他ともに認める石田のキャリア最大の勝利となりました。8回戦で行われたその試合ですが石田はKOパンチャーであるカークランドを112秒の相手に3度倒しKO勝利。米国きっての強豪に速攻勝利を収めた石田の勝利は絶賛の嵐が吹き荒れました。東日本を見舞った震災後わずか1ヶ月での勝利だったため、余計にその勝ち星が輝いたことも確かでしょう。
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その後ポール ウィリアムス(米)、WBO王者デメトリー ピログ(露)、WBA王者ゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)という世界でも超一級品の選手たちと対戦していった石田。いずれの試合も敗北を喫しましたが、世界の強豪たちと試合を行った事自体偉業といっていいのではないでしょうか。
来月から地元大阪の寝屋川市で「寝屋川石田ボクシングジム」をオープンする石田。後進の指導に入る前に階級を戻し、OPBF(東洋太平洋)スーパーミドル級王者清田 祐三(フラッシュ赤羽)、同ミドル級王者柴田 明雄(ワタナベ)や、金メダリスト村田 諒太(帝拳)との対決が見てみたかったというのが正直な気持ちです。
日本の重量級ホープとして2000年にプロデビューを果たした石田。期待通りに僅かデビュー6戦目でOPBF(東洋太平洋)スーパーウェルター級王座を獲得。しかしその後の苦難の数々は、当人を含め誰が予想できたでしょうか。
2001年5月に行った7戦目に、当時暫定王者だった竹地 盛治(中外)に判定負け。4ヵ月後の日本王座挑戦でも僅差ながらも河合 丈矢(オーキッドカワイ)に判定負け。翌2002年は敗戦がさらに重なり ネイダー ハムダン(豪/OPBF戦)、金山 俊治(ヨネクラ/日本暫定王座)に連敗。そして2004年6月、クレイジー キム(ヨネクラ)に改名した金山の持つ日本王座に挑戦、失敗と、まさかの王座戦5連敗を喫してしまいました。
常に国内同級のトップクラスに勝利を収めていながら、肝心な所で勝利を取りこぼし続けていた石田。2006年師走に松元 慎介(進光)勝利し日本王座を獲得後、ようやくそのキャリアにエンジンがかかり始めました。日本王座を2度防衛後、世界ランカー マルコ アベンダーニョ(ベネズエラ)に2連勝。暫定王座ながらもWBAスーパーウェルター級王座を獲得します。その王座は1度防衛後メキシコで失うことになりますが、その実力を認められた石田は世界の強豪たちと拳を交えていきます。
2011年4月に米国ネバダ州ラスベガスで行われたジェームス カークランド(米)戦は、自他ともに認める石田のキャリア最大の勝利となりました。8回戦で行われたその試合ですが石田はKOパンチャーであるカークランドを112秒の相手に3度倒しKO勝利。米国きっての強豪に速攻勝利を収めた石田の勝利は絶賛の嵐が吹き荒れました。東日本を見舞った震災後わずか1ヶ月での勝利だったため、余計にその勝ち星が輝いたことも確かでしょう。
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その後ポール ウィリアムス(米)、WBO王者デメトリー ピログ(露)、WBA王者ゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)という世界でも超一級品の選手たちと対戦していった石田。いずれの試合も敗北を喫しましたが、世界の強豪たちと試合を行った事自体偉業といっていいのではないでしょうか。
来月から地元大阪の寝屋川市で「寝屋川石田ボクシングジム」をオープンする石田。後進の指導に入る前に階級を戻し、OPBF(東洋太平洋)スーパーミドル級王者清田 祐三(フラッシュ赤羽)、同ミドル級王者柴田 明雄(ワタナベ)や、金メダリスト村田 諒太(帝拳)との対決が見てみたかったというのが正直な気持ちです。