DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

48勝2KOのクエンカが世界王者に(IBFスーパーライト級)

2015年07月30日 01時08分54秒 | 世界ボクシング
今月18日、中国・マカオで行われた試合結果です。
IBFスーパーライト級王座決定戦:
セサール クエンカ(亜)判定3対0(117-108、116-109、115-110)ヤン イク(中国)

*この試合後の戦績が48勝2無効試合で、その勝利の内KO勝利が僅か2。その驚異的な戦績から以前から気になっていた選手です。

プロ50戦目にして初の世界挑戦の機会を得たクエンカ。構え、パンチの打ち方は非常によく、パンチもよく出て、フットワークもスムーズ。しかしその放つパンチはあくまで相手に触るために放っているという感は拭えません。カウンター、ボディー攻撃も時には見せますが、そのほとんどは顔面狙い。しかし50戦してKO率が4%とというのはまったく持って凄いとしか言いようがありません。

初回終了間際、連打から左を当てダウンを奪ったアルゼンチン人ですが、5回には逆に中国人の右でダウンを奪われています。

今回がプロ19戦目だったイク。悪い選手ではないのですが、クエンカと比べるとその動きの鈍さが目立ってしまいました。

9回以降疲れが目立った中国人。最終回にレスリング行為から相手を投げ飛ばしたために減点1を科されています。

同級、そして一つ上のウェルター級には元WBCスーパーライト級暫定王者ルーカス マッティーセ、WBAスーパーライト級、ウェルター級王者マルコス マイダナ、そしてWBAウェルター級暫定王者ディエゴ チャべスと激戦好きのアルゼンチン人が目白押しですが、同国から極端に違ったタイプの選手が出るというのも中々凄いものですね。しかしクエンカ、その技術は認めますが、はっきり言って見ていてつまらない選手です。




スーパーバンタム級強10回戦:
ノニト ドネア(比)TKO2回1分41秒 アンソニー セトル(仏)

*今年に入り同級に再降格してきたドネア。今回の試合はスーパーバンタム級リミットを1ポンド越える体重で行われています。

腹回りがかなりダブついていた比国人。しかしパンチにはスピードがあり、非常にシャープでした。

初回1分過ぎ、ドネアの左ボディーが効き、数秒後にフロアに転落したセトル。同回終盤、右(上)、左(ボディー)のコンビネーションを貰い再びキャンバスに沈みます。

2回、今度は右のクロスでフランス人からダウンを奪ったドネア。セトルはカウント内に立ち上がりますが、陣営からタオルが投入され試合終了。ドネアが圧勝で再起2連勝を飾っています。
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