今月26日に豪州で行われた試合結果を再々掲載します。
IBF豪州/WBOグローバル・スーパーウェルター級戦:
王者ティム チュー TKO8回終了 挑戦者/元WBOウェルター級王者ジェフ ホーン(共に豪)
*2016年の師走17日にプロデビューを果たしているチュー。アマチュアで33勝1敗という好戦績を残し、プロでの戦績は、ホーン戦を含め16戦全勝(12KO)。これまでにWBCの下部組織であるABCO王座(2017年10月)を皮切りに、WBAオセアニアの暫定(2019年2月)、豪州国内(2019年5月)、IBF豪州とWBOグローバル王座(2019年8月)を獲得してきました。ホーン戦前までの世界ランキングでは、IBF6位、WBO9位、WBA12位でした。しかし最新のランキングでは、元世界王者を破ったことが評価され、WBOのランキングで2位まで上昇。即世界挑戦が可能な位置まで上ってきています。
チューが挑戦を目論んでいるスーパーウェルター級。2020年9月13日現在の、同級の王者たちの顔ぶれを見てみましょう。
WBA(スーパー):ジェイソン ロサリオ(ドミニカ/防衛回数0)
WBA(レギュラー):エリスランディー ララ(キューバ/1)
WBC:ジャーメル チャーロ(米/0)
IBF:ジェイソン ロサリオ(ドミニカ/0)
WBO:パトリック テシェイラ(ブラジル/0)
OPBF(東洋太平洋):渡部 あきのり(角海老宝石/1)
WBOアジア太平洋:井上 岳志(ワールドスポーツ/1)
日本:松永 宏信(横浜光/1)
*今月26日には、WBC王者ジャーメル チャーロ(米)対2団体統一王者ジェイソン ロサリオ(ドミニカ)による3団体王座統一戦が予定されています。一度は王座から転落したとはいえ、同級では実力、そして安定度は一番と評価されているチャーロ。対するロサリオは、今年一月に番狂わせで世界の頂点に立った時の人。果たしてどんな試合になるのでしょうか?今から楽しみです。
現在チューがターゲットにしているのはその二人ではなく、WBOタイトルホルダーのテシェイラ。昨年11月にまずは暫定王座を獲得し、戦わずして正規王者に昇格。コロナウィルスの影響もあり、王座獲得以降は防衛戦を含め試合を行っていません。戦績は31勝(22KO)1敗(1KO負け)と素晴らしいものですが、その実力はロサリオ、チャーロ、そしてWBA正規王者であるララと比べると、かなり劣っているというのが一般の見方です。