先週末27日・土曜日、米国ニューヨーク州で行われた試合結果です。
IBFスーパーフェザー級戦(王座決定戦):
尾川 堅一(帝拳)判定3対0(115-110x2、114-111)アジンガ フジレ(南ア)
*その強打の右で5回に一度、そして最終回に2度ダウンを奪った尾川。出された判定は予想外に接近したものでしたが、誰が見ても尾川の勝利は明白なもの。変則的サウスポーのフジレに当て勝ち、「2度目」の挑戦で念願の世界王座獲得に成功しました。
欲を言えば最初にダウンを奪った5回に仕留め切りたかった尾川。最終回は尾川が三つ目のダウンを奪った時点で、レフィリーは試合を止めるべきだったでしょう。
2017年の師走、ラスベガスのリングで今回と同じくIBFスーパーフェザー級の王座決定戦に出場した尾川。僅差の判定で勝利を収めるも、ドーピング検査に引っかかってしまい王座奪取は無効になってました。今回はそのような事にならなければいいのですが。
本来は8月に、アラブ首長国連邦でシャフカッツ ラヒモフ(タジキスタン)とこの王座を争う予定だった新王者。その試合はラヒモフが試合直前に負傷してしまい、代わって今回フジレと対戦する事になりました。次はラヒモフとの防衛戦が予想される尾川。初防衛に成功してこそ真の王者と言われますが、その試合でも持ち前の強打を存分に当てていって貰いたいですね。
そういえば米国のテレビ解説者が、しきりに尾川の背中の筋肉を絶賛する言葉を発していました。
下記は2021年12月1日現在のスーパーフェザー級王者たちとなります。
WBA(レギュラー):ロジャー グティエレス(ベネズエラ/1)
WBC:オスカル バルデス(メキシコ/1)
IBF:尾川 堅一(帝拳/0)
WBO:シャクール スティーブンソン(米/1)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:ジョー ノイナイ(比/2)
日本:坂 晃典(仲里/1)