今月14日、タイで行われた試合結果です。
WBAミニマム級戦(スーパー王座):
王者ノックアウト CP フレッシュマート(タイ)TKO5回1分28秒 挑戦者ロベルト パラデロ(比)
*10月の初めに防衛戦を行ったばかりのフリッシュマート。その試合から僅か2ヵ月という間隔で今回の防衛戦を行いました。今回ノックアウトが迎えたのは、今年の2月にビック サルダール(比)とレギュラー王座決定戦を行い、僅差の判定負けを喫しているパラデロ。打ち合い好きの好戦的な選手です。
試合開始のゴングと同時に、振り回すようなパンチで王者に襲い掛かったパラデロ。豪快な事は確かなのですが、空振りが多いのも事実。安定王者フレッシュマートは、そんな挑戦者を冷静に対処していきます。
放つパンチの数は少ないのですが、左ジャブをコツコツと当てていくノックアウト。時には攻撃に気持ちが逸る挑戦者にカウンターパンチとなって直撃していきます。
4回、前に出ていった挑戦者に右カウンターを当てダウンを奪った王者。しかしなぜだかレフィリーはカウントを取ることなく試合を続けさせます。バランスの悪い挑戦者は、何度も(3度かな?)フロアに転がりますがその回終了間際、左フックからの連打でダウンを奪い返します。不思議な事にここでもレフィリーはダウンの採点を下しませんでした。
公式にはダウン無しだった4回を終え試合は5回に突入。その回中盤、王者は再び前に出てきたパラデロに右カウンターを当てダウンを奪います。3度目の正直でカウントを数え始めたレフィリー。挑戦者は何度も立ち上がろうとしましたが、足がいう事を聞かずにそのまま試合はストップされました。
「さすがは安定王者」という落ち着いたボクシングを披露し、14度目の防衛に成功したノックアウト。これで2連続TKO勝利を飾った事になります。タイ国内で戦い続ければ、まだまだ防衛記録を伸ばしていきそうです。
下記はこの試合が終わった時点での(2021年12月14日)、ミニマム級王者たちとなります。
WBA(スーパー):ノックアウト CP フレッシュマート(タイ/防衛回数14)
WBA(レギュラー):ビック サルダール(比/0)
WBC:パヤン プラダブスリ(タイ/1)
IBF:レイ クアルト(比/1)
WBO:ウィルフレド メンデス(プエルトリコ/2)
OPBF(東洋太平洋):メルビン ジェルサレム(比/0)
WBOアジア太平洋:重岡 優大(ワタナベ/0)
日本:空位