DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

ブルックス、ポーターに競り勝つ

2014年08月21日 13時09分10秒 | 世界ボクシング
米国カリフォルニア州
IBFウェルター級戦:
挑戦者ケル ブルックス(英)判定2対0(114-114、117-111、116-112)王者ショーン ポーター(米)

*短身ながらも豪快なパンチとスピードを駆使しながら相手に迫る「ウェルター級のマイク タイソン」ポーター。それを迎え撃つブルックスは、長いリーチを生かした左ジャブと右ストレートで対抗。それに加え、ポーターの攻撃にも動じない冷静な試合運びで王者と対等に接していきます。

前半戦(4回まで)は五分の展開が続きましたが、それ以降の10回まで英国人がペースを把握。ポーターも最後は意地を見せましたが時間切れ。僅差の判定ながらもブルックスが勝利を収め、王座初挑戦で世界王座奪取を果たしています。新王者はすでに、アミア カーンとの大英帝国対決に向け動き出しているとの事です。




WBCスーパーミドル級戦:
挑戦者アンソニー ディレル(米)判定3対0(114-113、117-110、116-111)王者サキオ ビカ(豪)

*昨年師走に対戦した両選手による再戦。前回は1対1(114-112、110-116、113-113)の痛み分けとなっていました。今回は少々荒れた試合展開に終始したようですが、挑戦者が明白な勝利を収め無敗(27勝22KO1引き分け)のまま王座獲得に成功しています。 



WBCライト級戦:
王者オマール フィゲロア(米)KO9回1分 挑戦者ダニエル エスタラーダ(メキシコ)

*激戦が続いているフィゲロア。自身も額を負傷しますが終盤に挑戦者を仕留め勝利。保持する王座の2度目の防衛に成功しています。



ライト級8回戦:
ホルへ リナレス(ベネズエラ/帝拳)KO2回1分21秒 イラ テリー(米)

*すでにWBC王座への挑戦権を勝ち取っているリナレスが挑戦試合に出場。格下のエリーを一蹴し2度目のライト級挑戦へ向け準備完了の様子。しかし現王者フィゲロアはこのままスーパーライト級に転向するという情報があります。


ヘビー級10回戦:
デオンタイ ワイルダー TKO4回終了 ジェイソン ガバン(共に米)

*全勝全KOというパーフェクト・レコードを32に伸ばしたワイルダー。年内に世界初挑戦実現なるのでしょうか?
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沼田、再戦を制し新王者に

2014年08月20日 12時51分49秒 | 世界ボクシング
先日18日月曜日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
OPBF(東洋太平洋)スーパーウェルター級王座決定戦:
沼田 康司(真闘)TKO10回30秒 下川原 雄大(角海老宝石)

*5ヶ月前に同じ顔合わせで同王座の空位決定戦に臨んだ両者。その時は三者三様(1対1:115-113、113-115、114-114)のドローで決着がつかず。今回の再戦も、沼田が最終的には勝利を収めるも、9回終了時までは2対1(87-84x2、85-86)で若干のリードをしていました。

   

3度目の挑戦でようやく同王座の獲得に成功した沼田。2009年2月に日本ウェルター級王座から転落して以来、5年ぶりの王座獲得となっています。

敗れた下河原、この試合を含め31戦(19勝9敗3引き分け)戦っていますが、2連戦出場したOPBF戦以外、10回戦すら僅か2戦(1勝1敗)しか経験していません。この程度のキャリアの選手を出場させるとは、OPBFもかなり権威が落ちた地域団体になってきましたね。
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アルスラン、王座返り咲きならず

2014年08月19日 00時32分00秒 | 世界ボクシング
先週末16日土曜日、ドイツで行われた試合結果です。
IBFクルーザー級戦:
王者ヨアン パブロ エルナンデス(キューバ)判定2対1(116-113、115-113、113-115)挑戦者フィラット アルスラン(独)

*王座を獲得したのが2011年10月。しかしエルナンデスにとりこれが僅か3度目の防衛戦となります。対するアルスランはその間、キューバ人より倍以上の試合を経験。その中には今回の一戦を含め3度の世界挑戦が含まれています。来月44歳の誕生日を迎える挑戦者ですが、残念ながら勝利の女神は微笑まず。僅差の判定負けを喫し、6年ぶりの世界王座返り咲きに失敗しています。

   
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ガルシア、ジェイコブス、ピーターソンがそれぞれ快勝

2014年08月18日 21時06分00秒 | 世界ボクシング
今月9日、米国ニューヨーク州で行われた試合結果です。
スーパーライト級強10回戦:
WBA(スーパー)/WBC王者ダニー ガルシア KO2回2分31秒 ロッド サルカ(共に米)

*WBA、WBCの承認が降りず、やむなく無冠戦のリングに登場したガルシア。2回にサルカを3度倒しあっさりKO勝利を収めています。両団体の判断は正しかったようです。

WBAミドル級王座決定戦(レギュラー王座):
ダニエル ジェイコブス(米)TKO2分58秒 ジャロッド フレッチャー(豪)

*4年ぶりに念願の世界再挑戦にこぎりつけたジェイコブス。地元ファンの前で圧勝劇を演じ王座獲得に成功。勝者は同胞でWBO王座に君臨するピーター クイリン(米)との対戦を望んでいます。

IBFスーパーライト級戦:
王者レイモント ピーターソン(米)TKO10回2分48秒 挑戦者エドガル サンタナ(プエルトリコ)

   

*昨年5月にルーカス マッティーセ(亜)に惨敗し、ガタガタに評価を落としたピーターソン。しかし今年に入り復調の兆しが見えています。1月に指名挑戦者を退けた王者。今回の3度目の防衛戦も挑戦者を圧勝し終盤にストップ。上記のガルシアとの3団体統一戦を熱望しています。
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小原、石田がそれぞれ強豪に勝利

2014年08月17日 21時15分09秒 | 世界ボクシング
先週11日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
OPBF(東洋太平洋)スーパーライト級戦:
王者小原 佳太(三迫)TKO最終回12秒 挑戦者岩渕 真也(草加有沢)

日本スーパーフライ級戦:
挑戦者石田 匠(井岡)判定3対0(96-94x2、97-93)王者戸部 洋平(三迫)

*試合前から好試合が予想されていたダブルタイトルマッチ。会場は久しぶりに大盛況だった様子。

スーパーライト級戦は王者が中盤以降抜け出し、最終回にダウンを奪いそのまま試合終了。4月に獲得した王座の初防衛に成功しています。

   

スーパーフライ級戦は挑戦者が序盤からリードを保ちそのまま試合終了。全勝記録を17(9KO)に伸ばすと共に、井岡ジムに新たなベルトも持ち帰っています。

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今週末の試合予定

2014年08月16日 01時11分44秒 | 世界ボクシング
2014年8月第3週末の試合予定です。

16日 土曜日
ドイツ
IBFクルーザー級戦:
王者ヨアン パブロ エルナンデス(キューバ)対 挑戦者フィラット アルスラン(独)



米国カリフォルニア州
IBFウェルター級戦:
王者ショーン ポーター(米)対 挑戦者ケル ブルックス(英)

WBCスーパーミドル級戦:
王者サキオ ビカ(豪)対 挑戦者アンソニー ディレル(米)

WBCライト級戦:
王者オマール フィゲロア(米)対 挑戦者ダニエル エスタラーダ(メキシコ)

ライト級8回戦:
ホルへ リナレス(ベネズエラ/帝拳)対 イラ テリー(米)

ヘビー級10回戦:
デオンタイ ワイルダー 対 ジェイソン ガバン(共に米)


18日 月曜日
後楽園ホール
OPBF(東洋太平洋)スーパーウェルター級王座決定戦:
下川原 雄大(角海老宝石)対 沼田 康司(真闘)

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どんどん組まれるWBA暫定戦(色々:08‐15‐14)

2014年08月15日 00時10分21秒 | 世界ボクシング
最近(2014年8月15日ごろ)のニュースです。

1)人気はともかく、実力は折り紙つきのWBAスーパーミドル級のスーパー王者アンドレ ワード(米)。年々試合間隔が広がりつつあります。昨年11月を最後に実戦を行っていないワード。次戦はもちろん未定ですが、デンマークに乗り込んでミッケル ケスラー(デンマーク)の挑戦を受けるという話が挙がっているようです。

2)とうとうヘビー級にもWBA暫定王座が誕生する運びになるようです。9月11日に米国ネバダ州で予定される空位の暫定王座決定戦に出場するのはルイス オルティス(キューバ)とララィーフ カヨデ(ナイジェリア)。インター王座決定戦の間違いでしょうかね?

3)本来なら先月26日に行われる予定だった注目の英国ヘビー級対決、タイソン フューリー対デリック チソラ。11月22日に仕切りなおしのようです。この一戦にはチソラの保持する欧州王座、現在空位の英国王座、そしてWBO王座への挑戦権が賭けられます。上記のどっかの団体の暫定王座決定戦より両選手の実力は上をいくでしょう。

4)今月1日、南太平洋の最重量級注目株ルーカス ブラウン(豪)が英国のリングに登場。タフなウクライナ人オードリー ルーベンコ(24勝16KO。ブラウン戦が初黒星)に苦戦を強いられますが判定勝利(3対0:117-112、116-112、115-113)。全勝記録を21(18KO)に伸ばすとともに、空位のWBAインター・コンチネンタル王座を獲得しています。

5)それまでスーパー王者だったローマン ゴンザレス(ニカラグア/帝拳)、レギュラー王者だった井岡 一翔(井岡)がフライ級に転向したため、暫定王座の座に甘んじていたアルベルト ローセル(ペルー)が自動的にレギュラー王座に昇格。すでにローセルの後継者争い、空位の暫定王座決定戦が今月26日に中国の上海で予定されています。この試合に出場するのはランディ ぺタルコリン(比)とウォルター テロ(パナマ)。

6)WBAフェザー級暫定王者のヘスス クエジャール(亜)が来月11日、元WBOスーパーバンタム、フェザー級王者の強豪ファン マヌエル ロペス(プエルトリコ)を迎え2度目の防衛戦に臨みます。ロペスは先月、フランシスコ バルガス(メキシコ)にTKO負けを喫したばかりです。 
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一翔、宮崎、後楽園ホールで再起

2014年08月14日 02時53分17秒 | 世界ボクシング
9月16日、後楽園で予定される試合です。
フライ級10回戦:
井岡 一翔(井岡)対 パブロ カリージョ(コロンビア)

フライ級8回戦:
宮崎 亮(大橋)対 イカル トビダ(インドネシア)

*すっかり日本ボクシング界の話題から逸れてしまった井岡ジムの軽量級元世界王者コンビ。一翔は3年ぶり、宮崎は4年ぶりに日本ボクシングの聖地のリングに登場します。

一翔と対戦するカリージョは一昨年に2度、元WBAフライ級王者ルイス コンセプシオン(パナマ)と2度対戦し、両試合とも判定まで粘った選手です。
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野中、久々の王座獲得

2014年08月13日 22時03分07秒 | 日本ボクシング
先日10日日曜日、大阪・住吉区民センターで行われた試合結果です。
日本スーパーウェルター級王座決定戦:
野中 悠樹(渥美)判定3対0(99-91、98-92、97-93)長島 謙吾(角海老宝石)

*2008年、2009年に日本、OPBF(東洋太平洋)王座を続けて獲得するも、現日本/OPBFミドル級の2冠王である柴田 明雄(ワタナベ)に破れ無冠になった野中。約5年の歳月を費やし、日本王座への返り咲きを果たしています。



王座転落戦から今回の試合までに7連勝(2KO)を記録している野中ですが、その間、2度のジムの移籍(尼崎>>>仲里ATSUMI>>>渥美)を経験。新ジムからの日本王者一号生となっています。
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チュディノフ、力強くV2

2014年08月12日 23時14分13秒 | 世界ボクシング
昨日、ロシアで行われた試合結果です。
WBAミドル級戦:
王者ドミトリー チュディノフ(露)TKO3回1分15秒 挑戦者メディ ブアデゥラ(仏)

*今回が2度目の世界挑戦となるブアデゥラは、これまで一階級上のスーパーミドル級を主戦場にしてきた選手です。今回の世界戦までに5つの黒星を経験していますが、その中にはアーサー アブラハム(独)の保持するWBOスーパーミドル級への挑戦試合や、ミッケル ケスラー(デンマーク)戦も含まれています。

そんな中々の強豪を相手に迎えたチュディノフですが、ボディー攻撃を中心とした力強いアタックでいとも簡単に勝利を収める事に。

まずは初回、強烈な左ボディーで最初のダウンを奪ったチュディノフ。実質、このダウンによるダメージで試合は終了しています。



2回、右目じりを負傷するアクシデントに見舞われますが、ボディーの連打で2度のダウンを追加しています。そして3回、すでにダメージが大きかったフランス人からもう2つダウンを追加し試合終了。チュディノフが圧倒的な強さを見せつけて2度目の王座防衛に成功しています。



今回の防衛戦、野外の特設リングで行われていました。かなりの観衆を集めていたようですが、地元では相当な人気を誇る選手でしょう。しかしスーパー王者ゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)との一番は実現が難しいと思います。実現すれば「旧ソ連」対決としてそれなりに話題を呼ぶとは思いますが。

勝者チュディノフのブンブンとパンチを振り回すボクシングスタイルを見ると、全盛期のマルコ アントニオ バレラ(メキシコ)に連想させてしまいます。
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