DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

ロレト、王座奪取ならず(WBAミニマム級)

2017年07月21日 01時47分30秒 | 世界ボクシング
先週末15日土曜日、タイで行われた試合結果です。
WBAミニマム級戦(唯一王座):
王者ノックアウト CP フレッシュマート(タイ)判定3対0(117-110x2、115-113) 挑戦者レイ ロレト(比)

*共に1990年生まれの対戦となったWBA最軽量級戦。王者ノックアウトジムはデビュー戦から何らかのタイトル戦に出場してきたエリートボクサー。9戦目に同暫定王座を獲得し、その暫定王座時代から数えると今回が7度目の防衛戦となりました。

対するロレトは王者より20戦以上のプロでの試合経験を持っており、タイ国内のみで戦ってきた王者に対し、地元比国はもちろん、今回の試合地であるタイ、日本、南アフリカ、そしてモナコと色々な国のリングを渡り歩いてきました。戦ってきた階級もこのミニマムから4階級上のスーパーフライと様々。数々の地域王、下部組織、マイナー団体のタイトル戦に出場。勝ち負けを繰り返しながらここまでやってきた正にプロ叩き上げの選手です。

気持ちとしては叩き上げの選手の勝利を期待していたのですが、王者が僅差ながらも明白な判定勝利を収める事に成功。王座の防衛成功とともに、全勝記録を16(7KO)に伸ばしています。二人のジャッジが117対110で王者を支持しましたが、実際はもう少し競った試合内容だったこの一戦。惜しくも敗れたロレトの戦績は23勝(15KO)14敗(1KO負け)となっています。ロレトには是非、世界再挑戦の機会を、そして王座奪取を果たして貰いたいものです。
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小國、岩佐との初防衛戦を正式に発表(IBFスーパーバンタム級)

2017年07月20日 00時37分10秒 | 世界ボクシング
9月13日、エディオンアリーナ大阪で予定される試合です。
IBFスーパーバンタム級戦:
王者小國 以載(角海老宝石)対 挑戦者岩佐 亮佑(セレス)

*昨年の大晦日に、強豪ジョナタン グスマン(ドミニカ)に堂々の判定勝利を収め同王座を獲得している小國。王座獲得時から最上位ランカーである岩佐との初防衛戦が義務づけられていましたが、自身の負傷のために今回まで先延ばしとなっていました。

これまでに何度もスパーリングで拳を交えてきた戦友同士の対戦。ここまでの対戦戦績(?)は挑戦者有利のようですが、実際に行われる世界戦でそれが反映されるかはゴングが鳴るまで分かりません。

両選手とも関東を本拠地にしていますが、この一戦は大阪で行われます。小國は以前、神戸のVADYジムに所属していましたが、それでもこの試合だけで大阪のボクシングの聖地での興行が成立するとは考えづらいですね。近い内にWBAフライ級王者井岡 一翔(井岡)の防衛戦(+WBAスーパーフライ級戦も)がこの興行に組み込まれることが発表されるのではないでしょうか。
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荒川、終始挑戦者を圧倒しV1(WBOアジア太平洋ライト級)

2017年07月19日 00時52分19秒 | 世界ボクシング
今月11日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
WBOアジア太平洋ライト級戦:
王者荒川 仁人(ワタナベ)TKO6回1分18秒 挑戦者マーボン ボディオンガン(比)

*今年の1月、自身4本目のベルトを獲得した荒川。35歳と年齢ではベテランの域に達していますが、そのボクシングはまだまだ一戦ごとに向上しているようです。

手数、スピード、そして技術で常に挑戦者を上回った荒川。最終回となった6回、まずはボディー攻撃で挑戦者からダウンを奪っています。その後のコンビネーションでレフィリー・ストップを勝ち取った王者。4つ目の王座の初防衛に成功しています。

これまでに2度獲得している日本王座。荒川はその王座を現王座獲得前に返上。現在は西谷 和宏(VADY)がそのベルトを腰に巻いています。現在OPBF(東洋太平洋)王座には中谷 正義(井岡)が君臨中。7連続防衛中とちょっとした安定政権を築いています。主要4団体の世界ランキングを見てみると。荒川がランクインしているのはWBOのみ。その他の3団体には、中谷の名前が見られます。
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和毅、後楽園ホールで2連勝(スーパーバンタム級強)

2017年07月18日 00時51分04秒 | 世界ボクシング
今月10日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
スーパーバンタム級強10回戦:
亀田 和毅(協栄)判定3対0(100-90x2、99-91)イバン モラレス(メキシコ)

*今年の3月に2013年師走以来の日本国内での実戦を行った和毅。大差判定勝利を収めたその試合は、和毅にとって日本ボクシング界の聖地である後楽園ホールでのデビュー戦でもありました。

2戦続けて後楽園ホールでの試合となった和毅。対戦相手であるイバン モラレス(メキシコ)は、昨年5月に当時のIBFバンタム級王者リー ハスキンス(英)に挑戦した経験がある25歳。そして元世界4階級制覇王のエリック、元WBOスーパーフライ級王者ディエゴの実弟でもありました。和毅もまた、元世界王者の兄が2人いますが、戦うのはあくまで和毅とイバン。和毅は試合開始のゴングと同時に、パワー、スピード、そして手数でライバルを圧勝。ダウンを奪うことは出来ませんでしたが、ほぼフルマークの内容で白星を加えることに成功しています。

和毅の出場した興行に、日本スーパーバンタム級1位の中川 勇太(角海老宝石)も無冠戦8回戦に出場。格下のタイ人に初回TKO勝利を収めています。試合後、和毅との対戦を熱望した中川。年内に行うであろうと予想される和毅の次戦。対中川戦というのも十分あり得るのではないでしょうか。
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レべデフ、圧勝で王座防衛に成功(WBAクルーザー級:スーパー王座)

2017年07月17日 00時49分54秒 | 世界ボクシング
今月9日、ロシアで行われた試合結果です。
WBAクルーザー級戦(スーパー王座):
王者デニス レべデフ(露)判定3対0(119-108x2、120-107)挑戦者マーク フラナガン(豪)

*昨年師走、当時保持していた2冠の一つであったIBF王座のみの防衛戦で敗れているレべデフ。クルーザー級のリミットで行われたその敗戦ですが、不思議な事にWBA王座を失うことを免れたロシア人。何はともあれ今回の防衛戦までこぎつけています。

レべデフが今回選んだ挑戦者フラナガンは、22勝(15KO)4敗(1KO負け)と中々の戦績を持った選手。しかしこれまでに豪州国外での実戦経験はなく、対戦相手も同地区内出身の選手で占められていました。

試合前から王者の圧勝が予想されていましたが、蓋を開けてみると試合そのものも予想通りのものに。9回にボディーでダウンを奪ったロシア人は、完封に近い判定勝利を収め保持すすWBA王座の防衛に成功しています。

2011年11月にまず暫定王座を獲得しているレべデフ。2013年5月にはギレルモ ジョーンズ(パナマ)にTKO負けを喫するも、ジョーンズが試合後のドーピング検査に引っかかったために、その試合自体無効試合となっています暫定王座から数えると7度目の防衛に成功したことになるレべデフ。WBAからはレギュラー王座であるジョニエール ドルティコス(キューバ)との王座統一戦を次戦で行うよう通告されています。
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次々に決定していく試合(色々:07‐16‐17)

2017年07月16日 00時01分08秒 | 世界ボクシング
最近(2017年7月16日ごろ)のニュースです。

1)自身の怪我や、挑戦者の不祥事などで中々スムーズな防衛街道を歩めないでいるWBOミドル級王者のビリー ジョー ソーンダース(英)。9月16日に米国のウィリー モンローを相手に2度目の王座の防衛戦を行うことが発表されています。

2)その実力は認められていながらも地味な存在に甘んじているWBOスーパーミドル級王者のヒルベルト ラミレス(メキシコ)。9月22日にアリゾナ州のリングで2度目の防衛戦を、22戦全勝(18KO)のジェシー ハート(米)を迎え行います。

3)レオ サンタ クルスとアブネル マレス(共にメキシコ)による再戦が10月7日、米国・カリフォルニア州で決行されます。両者による第一戦は2015年8月に行われ、その時はクルスが2対0の判定勝利。当時空位だったWBAフェザー級のスーパー王座を獲得しています。今回の一戦はスーパー王者クルスとレギュラー王者マレスによるWBAフェザー級内での王座統一戦となります。

4)昨年7月にクルスに判定勝ちを収め、WBAフェザー級のスーパー王座を獲得したのがカール フランプトン(英)。しかし今年1月の再戦でクルスに雪辱され無冠となっています。フランプトンは今月29日、メキシコの世界常連ランカーであるアンドレス グティエレスを相手に再起戦、無冠戦12回戦を行う予定です。

5)今年の2月にWBCスーパーバンタム級王座を獲得し、長谷川 穂積(真正=引退)の後継者の地位についているレイ バルガス(メキシコ)が来月26日、ロニー リオス(米)を相手に初防衛戦を行います。

6)5月に来日し、八重樫 東(大橋)に予想外の初回TKO勝利を収めているミラン メリンド(比)。その勝利により、IBFライトフライ級の暫定王者から正規王者に昇格しています。メリンドは9月16日、元WBAミニマム級王者で、今年2月にマイナー団体であるIBOライトフライ級王座に復帰しているヘッキー ブドラー(南ア)を相手に保持する王座の防衛戦を行います。現在の処、この試合にブドラーの保持しているIBOベルトが賭けられるかは未定ですが、何はともあれ、中々の好カードですね、この試合!

昨年2016年は世界戦が中々決まらず、決まったと思えば中止/延期となった試合が多々ありました。しかし今年2017年は多くの世界戦が順調に、そして定期的に行われており、加えて今後の予定もドシドシと決まっていっています。この流れを是非継続していって貰いたいですね。
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今週末の試合予定

2017年07月15日 00時07分36秒 | 世界ボクシング
2017年7月第3週末の試合予定です。

15日 土曜日
タイ
WBAミニマム級戦(唯一王座):
王者ノックアウト CP フレッシュマート(タイ)対 挑戦者レイ ロレト(比)

*挑戦者の王座奪取に期待


英国
IBOスーパーミドル級戦:
王者クリス ユーバンク(英)対 挑戦者アーサー アブラハム(独)

*マイナー王座戦ながらも、注目度高し。

IBFフェザー級戦:
王者リー セルビー(英)対 挑戦者ジョナタン バルロス(亜)


米国・カリフォルニア州
WBCスーパーフェザー級戦:
王者ミゲル ベルチェル(メキシコ)対 挑戦者三浦 隆司(帝拳)

*この顔合わせが好試合、大激戦にならないわけがない!

WBAスーパーフェザー級戦(唯一王座):
王者ジェスリール コラレス(パナマ)対 挑戦者ロビンソン カステジャノス(メキシコ)

WBCインターナショナル・ライトヘビー級戦:
王者ジョー スミス(米)対 挑戦者スリバン バレラ(キューバ)

*この試合もまた、好試合になる可能性大。


19日 水曜日
後楽園ホール
OPBF(東洋太平洋)スーパーバンタム級戦:
王者大竹 秀典(金子)対 挑戦者臼井 欽士郎(横浜光)

OPBFスーパーフライ級戦:
王者レネ ダッケル(比)対 挑戦者木村 隼人(ワタナベ)
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久保、初防衛戦が決定(WBAスーパーバンタム級:レギュラー王座)

2017年07月14日 02時11分46秒 | 世界ボクシング
9月3日、島津アリーナ京都で予定される試合です。
WBAスーパーバンタム級戦(レギュラー王座):
王者久保 隼(真正)対 挑戦者ダニエル ローマン(米)

*4月にネオマール セルメニョ(ベネズエラ)の突如の棄権により王座獲得を成し遂げた久保。この初防衛戦でその真価が問われることになります。久保の世界戦の他にも、下記のタイトル戦が同じ興行で決行されることが発表されています。

OPBF(東洋太平洋)ライト級戦:
王者中谷 正義(井岡)対 挑戦者ライアン セルモナ(比)

日本ミニマム級戦:
王者小西 伶弥(真正)対 挑戦者小野 心(ワタナベ)

*3試合とも王者対最上位ランカーの対戦カードとなりました。
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高橋、またまた王座に届かず(WBOアジア太平洋バンタム級)

2017年07月13日 01時30分34秒 | 世界ボクシング
今月3日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
WBOアジア太平洋バンタム級王座決定戦:
ジェトロ パブスタン(比)負傷判定7回(2対0:67-65、67-66、65-65)高橋 竜也(土浦)

*これまでにスーパーバンタム級のWBCユースのシルバー王座(2012年5月)、日本バンタム級王座(2014年師走)に挑戦してきた高橋。2度の挑戦ともあと一歩チョイのところで敗れてきました。

自身3度目の王座挑戦となった高橋ですが、この日も昨年2月にWBO王座への挑戦経験を持つパブスタンを相手に後手に回ってしまいます。2回、4回と負傷を負ってしまいますが、前進を続ける高橋。徐々に、徐々にではありますが、ペースを引き寄せつつあった高橋。しかし非情にも7回、4回に負った右目上の傷が悪化したために試合がストップ。その傷がバッティングによるものだったために負傷判定決着に持ち込まれました。残念ながら出された判定は僅差で比国人を支持。高橋はタイトル戦3連敗を喫する事に。王座獲得には少し何かが足りない結果となってしまいました。

現在、日本王座には赤穂 亮(横浜光/防衛回数0)が、OPBF(東洋太平洋)王座にはマーク ジョン ヤップ(比/六島)が君臨しているバンタム級戦線。高橋が両王者にそれほど劣っているとは思えませんが、それらの選手を超えるにはやはり現行のままでは苦しいのでは、というのが現実でしょうね。
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ボディー一撃、アンカサス、木下を粉砕(IBFスーパーフライ級ほか)

2017年07月12日 00時28分27秒 | 世界ボクシング
今月2日、豪州で行われた試合結果です。
IBFスーパーフライ級戦:
王者ジャーウィン アンカサス(比)TKO7回1分53秒 挑戦者帝里 木下(千里馬木下)

*3年ぶりの世界再挑戦のリングに立った木下。前回の世界戦とは違い、戦う前から委縮するという事はありませんでした。しかし王者アンカサスは上り調子の好選手。残念ながら挑戦者には荷の重い選対戦相手だったようです。

私(Corleone)はアンカサスの試合を始めて見たんですが、かなりの好印象を植え付けられました。テキパキとしたサウスポー・スタイル(左構え)のボクシングを展開するアンカサス。パンチ、体全体の動きにはスピードがあり、パンチを放つときの踏み込みは早く、体のバランスも優れています。ディフェンスは固いブロッキングと上体のボディー・ワークが中心。フットワークはすり足気味で動きに無駄がありません。

今回の試合では、左のオーバーハンド・レフトと、右・左の早いワンツーが試合を支配していきました。この階級には、WBC王者シーサケット ソー ルンビサイ(タイ)、前WBC王者のローマン ゴンザレス(ニカラグア/帝拳)、それを追うカルロス クアドラス(メキシコ/帝拳)、ファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ)、WBO王者井上 尚弥(大橋)、WBA王者カリ ヤファイ(英)と、トップ戦線に実力者が目白押しですが、このIBF王者も、その一角に食い込む可能性を持った選手と見ていいでしょうね。即王座統一戦などビックカードに出場するのは難しいかもしれませんが、アンカサスの次の試合を早く見てみたいです。


WBOウェルター級戦:
挑戦者ジェフ ホーン(豪)判定3対0(117-111、115-113x2)王者マニー パッキャオ(比)

*純粋にボクサーA対ボクサーBとの戦いとして見た場合、ベテランのボクサーBは小柄で動きが重く、パンチをかわされた後、バランスを崩すシーンも多々。若い大柄のボクサーAは動きがバタバタで、出すパンチは手打ち。「地元・豪州期待の新鋭対比国の英雄」という構図がなければ、標準的(それ以下かな)な世界戦だったように感じました。出された判定は論議を呼ぶほどではなく、逆に115対113というのは、「少々新王者に厳しいかな?」と思えました。プロ・デビューが1995年1月で、今回が68度目の実戦だったパッキャオ。さすがに、全盛期の力は残っていませんね。もしホーンとの再戦が行われるのであれば、勝敗は別としてその試合が潮時になるのではないでしょうか。

出された判定に対し、抗議が殺到したためにWBOは5人のジャッジによる再判定を集計。その結果は3人のジャッジがホーンを支持(115-113、114-113x2)。一人が114対114の引き分けで、残る一人が114対113でパッキャオ。僅差ながらも新王者誕生が妥当だったという再結果を発表しています。
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