DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

中谷、悲願の世界王座奪取(WBOフライ級)

2020年11月20日 05時45分21秒 | 世界ボクシング

今月6日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
WBOフライ級王座決定戦:
中谷 潤人(MT)KO8回2分10秒 ジャーメル マグラモ(比)

*本来なら4月に行われる予定だった軽量級注目の一戦。しかしコロナウィルスの影響で春開催は断念。真夏に延期されましたが、そこでもコロナウィルスの感染第2波の真っ最中だったために、ここでも試合は再延期。「ひょっとしたら、この試合は永久に行われないのでは?」と危惧していましたが、秋も深まった11月初旬に、ようやく開催されました。

両者の試合前の戦績は、中谷が20戦全勝(15KO)なら、マグラモのそれは24勝(20KO)1敗。どちらも勝率はもとより、軽量級とは思えない高いKO率を誇っていました。軽量級らしからぬ激しい打ち合いが見られるのではとちょっと期待していたのですが、しっかりとした技術も持ち合わせている中谷。サウスポースタイルから放つ的確なパンチでマグラモをコントロールしていきました。

最終回となった8回。中谷はパンチを見事にまとめて比国人をキャンバスに。結局マグラモはカウント内に立ち上がることが出来ず、試合はそこで終了しています。

見事なパフォーマンスを見せ、空位の王座を獲得した中谷。22歳の若者は、今後どのようなキャリアを形成していくのでしょうか。

 

中谷が世界の一角に食い込んだフライ級戦線。同級には他にどんな選手たちがベルトを腰に巻いているのでしょうか(2020年11月20日付)。

WBA(レギュラー):アルテム ダラキアン(ウクライナ/防衛回数4)
WBA(暫定):ルイス コンセプシオン(パナマ/0)
WBC:フリオ セサール マルティネス(メキシコ/2)
IBF:モルティ ムザラネ(南ア/3)
WBO:中谷 潤人(MT)
OPBF(東洋太平洋):ジェイアール ラキネル(比/3)
WBOアジア太平洋:山内 涼太(角海老宝石/0)
日本:ユーリ 阿久井 政悟(倉敷守安/1)

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ガンボア、勝てず(WBCライト級)

2020年11月19日 05時47分06秒 | 世界ボクシング

今月7日、米国・フロリダ州で行われた試合結果です。
WBCライト級戦:
王者デビン ハニー(米)判定3対0(120-107x2、118-109)挑戦者ユリオルキス ガンボア(キューバ)

*もう10年も前になりますが、ガンボアがフェザー級を主戦場にしていた頃、世界の中量級はこのキューバ人を中心に回っていました。その後、減量苦からスーパーフェザー、ライト級と階級を上げていったガンボア。その二つの階級でWBAの暫定王座を獲得しましたが、WBAに贔屓され過ぎたせいでしょうか、本来の自分のあるべき階級を失い、徐々に徐々にとトップ戦線でその力が発揮出来なくなり始めました。

2014年に、当時WBOライト級王者だったテレンス クロフォード(米)に挑戦。完敗を喫し、自身のレコードに初の黒星を付けられてしまったガンボア。2017年にはしぶといロビンソン カステジャノス(メキシコ)にも根負けしてしまいました。その後中堅以上の選手たち相手に白星を重ねていったガンオアですが、かつての輝きを取り戻すことは出来ませんでした。

昨年末には、ジャルボンテ デービス(米)相手に最終回まで頑張りますが、最終的には3度のダウンを奪われた末にTKO負け。見事に若手の踏み石役を演じてしまいました。来月39歳の誕生日を迎えるガンボア。デービスは26歳の誕生日を迎えたばかりです。そして今回ガンボアが挑戦したハニーに至っては、今月22歳の誕生日を迎えます。そんな若者を相手に、ベテランがどれだけ意地を見せる事が出来るかに注目が集まっていました。しかし結果はガンボアのほぼフルマークの大差判定負け。世界王座奪回に失敗すると共に、もうトップに返り咲く力がないことを証明してしまいました。

ガンボアが初めて世界王座を獲得してから11年半。彼は完全に過去の名選手となってしまったようです。

 

ガンボアが、2年続けて臨んだ世界ライト級タイトル。2020年11月18日現在の、ライト級王者たちの顔ぶれは下記のようになります。

WBA(スーパー):テオフィモ ロペス(米/防衛回数0)
WBA(レギュラー):ジェルボンテ デービス(米/1)
WBA(暫定):ローランド ロメロ(米/0)
WBC:デビン ハニー(米/2)
IBF:テオフィモ ロペス(米/1)
WBO:テオフィモ ロペス(米/0)
OPBF(東洋太平洋):吉野 修一郎(三迫/1)
WBOアジア太平洋:吉野 修一郎(三迫/1)
日本:吉野 修一郎(三迫/6)

*デービス、ハニーに連敗を喫したガンボアですが、そのネームバリューから、ロペスに対戦相手として指名されることなどないですよね?

2試合続けてライト級での世界王座奪回に挑戦し、失敗に終わってしまったガンボア。しかし世界のトップクラスとして10年以上あり続ける。たいへん素晴らしい事です。

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ウシク、ヘビー級制覇へ前進(ヘビー級ほか)

2020年11月18日 06時45分27秒 | 世界ボクシング

先月31日、英国で行われた試合結果です。
WBOインターコンチネンタル・ヘビー級戦:
挑戦者オレクサンデル ウシク(ウクライナ)判定3対0(117-112、115-113x2)王者デリク チソラ(英)

*一年前のチャズ ウィザスプーン(米)戦に続き、2度目のヘビー級での試合となったウシク。今回ウシクが拳を交えたのは、これまでにタイソン フューリー(英)、ディリアン ホワイト(英)、デビット ヘイ(英)、クブラト プーレフ(ブルガリア)、そしてビタリ クリチコ(ウクライナ)をはじめ、ヘビー級の実力者たちと拳を交えたきたチソラ。そんなしぶとい強豪を相手に、持ち前のアウトボクシングを展開。僅差ながらも明白な判定勝利を収め、ヘビー級王座への挑戦に向けさらに前進しています。

現在WBOのランキングで最上位にランキングされているウシク。WBOを含め、3団体の王座を保持しているアンソニー ジョシュア(英)に対し、ウシクの挑戦を受けるか、WBO王座を返上するかのどちらかにするよう圧力をかけているようです。

 

IBFライト級挑戦者決定戦:
ジョージ カンボソス(豪)判定2対1(118-110、116-112、114-115)リー セリビー(英)

*好戦的なカンボソスと、アウトボクシングを得意とするセルビーの一戦。判定は分かれましたが、その強打で元IBFフェザー級王者を攻め続けたカンボソスに軍配。豪州人が全勝記録を19に伸ばすと共に、3団体統一王者テオフィモ ロペス(米)への挑戦権を獲得しました。

ワシル ロマチェンコ(ウクライナ)、ジェルボンテ デービス(米)、デビン ハニー(米)、ライアン ガルシア(米)など、名前のある魅力的な対戦相手候補に囲まれている現在のロペス。それらの選手たちと比べると、どうしても知名度で見劣りしてしまうカンボソス。挑戦権を獲得したとはいえ、ロペスへの挑戦が実現する可能性は低いのではないでしょうか。

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何だよ、ブリッジャー級って(色々:11‐17‐20)

2020年11月17日 04時48分54秒 | 世界ボクシング

最近(2020年11月17日ごろ)のニュースです。

1)以前からチラホラと聞かれていた新たな階級。その不必要な新階級設立に向け、WBCが本格的に動き出しています。ヘビー級とクルーザー級の間に設けられる予定のその階級。呼称はブリッジャー(Bridger)だそうです。

その名前の由来はどうでもいいのですが、その提案されている新階級のウェートは、クルーザー級の上限の200ポンドから224ポンドまで。年々体重が増加傾向にある無差別級であるヘビー級内でのハンディを無くしたいがために設置を考えているとのこと。言いたいことは分かりますが、これ以上、新たな階級を設ける必要なないでしょう。

現在までに、他団体はこのブリッジャー級についてのコメントは控えているようです。願わくばIBF、WBA、WBO揃ってWBCの案に猛反対してほしいものです。

2)12月5日に予定されていたWBCライト級暫定王座決定戦は、ルーク キャンベル(英)がコロナウィルス陽性との結果が出てしまったため、延期となっています。ただ、キャンベルが早期に練習再開に戻れそうなため、早期の試合再スケジュールが組まれる見通しです。今のところ12月19日が新たな試合日としての候補に挙がっています。

3)12月12日に米国内で予定されていたWBCバンタム級戦。王者ノルディ ウーバーリ(仏)がコロナウィルスにかかってしまい、米国への入国が困難な状態に。それに伴いウーバーリに挑戦する予定だったノニト ドネア(比)が、元IBF王者エマヌエル ロドリゲス(プエルトリコ)と暫定王座決定戦を行う事になりました。

4)来月16日にボーウィン モーガン(ニュージーランド)との一戦が決まっているティム チュー(豪)。この試合にはチューが保持しているIBF豪州、WBOグローバル・スーパーウェルター級王座が争われます。

5)チューのターゲットの一人であるWBOタイトル保持者のパトリック テシェイラ(ブラジル)。来年2月6日に、米国・カリフォルニア州のリングで、指名挑戦者で元WBA王者ブライアン カスターニョ(亜)の挑戦を受けます。

6)2014年に井岡 一翔(Ambition)を退けた経験を持つ元IBFフライ級王者アムナット ルエンロン(タイ)。今月7日に、亀田 和毅(日本)や赤穂 亮(横浜光)との対戦経験がある元WBOバンタム級王者プンルアン ソーシンユー(タイ)と8回戦で対戦。判定勝利を収めています。

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クロフォード、ブルックを退ける(WBOウェルター級ほか)

2020年11月16日 03時54分39秒 | 世界ボクシング

現地時間の一昨日(14日・土曜日)、米国・ネバダ州ラスベガスで行われた試合結果です。
WBOウェルター級戦:
王者テレンス クロフォード(米)TKO4回2分11秒 挑戦者ケル ブルック(英)

*現役実力ナンバー1候補の一人に上がっているクロフォードが、元IBF王者ブルックを迎えて行った11ヵ月ぶりの防衛戦/実戦を行いました。スロースターター傾向のあるクロフォードがやや後手の展開で迎えた4回。クロフォードの放ったサウスポースタイルからの右ジャブが、フック気味にブルックの顎を捉え、その後の連打でレフィリーのカウントが入ります。試合再開後もダメージから抜けきれないブルックに再び連打を浴びせ、試合はそこで終了。クロフォードが一瞬のチャンスをものにし、全勝記録を37(28KO)に伸ばすと同時に、防衛記録を4としています。

エロール スペンス(米)、ゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)やショーン ポーター(米)等、ビックネームとの拳を交えた経験のあるブルックを撃退したクロフォード。しかしウェルター級でも標準の体格の持ち主であるブルックと見比べると、体の小ささが目についてしまいました。同級に進出後、真の強豪との対戦がないクロフォードなだけに、その辺りが不安要素と言えるのではないでしょうか。

クロフォードが一角を占めるウェルター級戦線の、2020年11月16日現在の同級王者たちの顔ぶれを見てみましょう。

WBA(スーパー):マニー パッキャオ(比/防衛回数3)
WBA(レギュラー):ヨルデニス ウガス(キューバ/0)
WBA(暫定):ジャマル ジェームス(米/0)
WBC:エロール スペンス(米/0)
IBF:エロール スペンス(米/4)
WBO:テレンス クロフォード(米/4)
OPBF(東洋太平洋):長濱 陸(角海老宝石/0)
WBOアジア太平洋:別府 優樹(久留米櫛間/0)
日本:小原 佳太(三迫/0)

 

WBAスーパーフライ級戦(レギュラー王座):
王者ジョシュア フランコ(米)2回無効試合 挑戦者アンドリュー マロニー(豪)

*6月に対戦している両選手。その時は僅差の判定ながらもフランコが番狂わせの判定勝利。王座奪取を果たしています。5ヵ月ぶりの再戦となった今回の一戦。雪辱に燃えるマロニーは、スピードと、パンチの手数、そして的確性でフランクを圧勝。初回にはパンチにより、ライバルの右目を大きく腫れさせることにも成功しました。

2回もマロニーの圧倒的優勢で試合が進んでいきました。そしてその回終了後、王者の視界が完全に塞がってしまったという事で、リングドクターが試合のストップを要請。マロニーが王座奪回を果たしたと思いきや、フランコの負傷は故意でないバッティングによるものとの裁定が。試合のリプレイを見ても、両者の頭が当たったという箇所は発見できませんでした。しかしそれでも出された結果が覆されることはなく、そのまま試合終了。何とも後味の悪い試合結果となってしまいました。

両者による第3戦目が即行われると予想されますが、マロニーがこの日のようなパフォーマンスを見せれば、6月に失ったベルトの奪回は難しくはないでしょう。

日本にも馴染みの深いスーパーフライ級。下記が2020年11月16日現在の同級の王者たちのリストと防衛回数となります。

WBA(スーパー):ローマン ゴンザレス(ニカラグア/帝拳/防衛回数1)
WBA(レギュラー):ジョシュア フランコ(米/1)
WBC:ファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ/2)
IBF:ジェルウィン アンカハス(比/8)
WBO:井岡 一翔(Reason大貴/1)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:福永 亮次(角海老宝石/0)
日本:中川 健太(三迫/1)

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ムンギア、競り勝つ(ミドル級ほか)

2020年11月15日 02時43分44秒 | 世界ボクシング

先月末30日、米国・カリフォルニア州で行われた試合結果です。
WBOインターコンチネンタル・ミドル級王座決定戦:
ハイメ ムンギア(メキシコ)TKO6回終了 トレアノ ジョンソン(バハマ/米)

*減量苦のため、それまで5度の防衛に成功していたWBOスーパーウェルター級王座を返上し、今年からミドル級に主戦場を移していたムンギア。今回が同級転向第2戦目となりました。今回ムンギアが迎えたのは、しぶとい常連世界ランカーのジョンソン。かつては将来の世界王者候補の一人として挙げられていました。

 ここまで35戦全勝(28KO)という素晴らしい戦績の持ち主であるムンギア。持ち味は何といってもその強打と速攻力。そんなスター候補生を相手に、ベテラン・ジョンソンは持ち前の粘り強さを十分発揮していきます。

強打者を相手に接近戦による手数で常に先手を取ったジョンソン。ムンギアは終始ロープ際に追い込まれ、何とか反撃をし急場を凌ぐという状態が続きました。

しかし6回終盤、メキシカンのアッパーで唇を大きく切ってしまったジョンソン。あまりの傷の大きさに(唇が縦に真っ二つになってしまいました)、ジョンソン陣営はその回終了後に危険を申し入れました。6回終了時までの正式な採点は分かりませんが、かなり競ったものだったのではないでしょうか。

しぶとい実力者を最後はストップすることが出来たムンギア。スーパーウェルター級時代の体格的有利は影を潜めてしまいましたが、ミドル級で活躍していくだけの力は持っていることを誇示しています。

 

WBOライトフライ級戦:
王者エルウィン ソト(メキシコ)判定3対0(119-109、117-111、115-113
)挑戦者カルロス ブイタラゴ(ニカラグア)

*タイやフィリピン、そして東京(京口 紘人の保持していたIBFミニマム級王座に挑戦)のリングで世界王座に挑戦したきたブイタラゴ。大善戦した試合もありましたが、これまでに世界のベルトを腰に巻いたことはありません。6度目の正直を目指したブイタラゴですが、今回も王座奪取ならず。ソトの防衛記録更新を手伝う事になってしまいました。

昨年6月、強豪アンヘル アコスタ(プエルトリコ)からタイトルを強奪しているソト。これで2度目の王座の防衛に成功したことになりました。最後の防衛戦からちょうど1年経ってしまいましたが、今年2月には無冠戦のリングに登場し、141秒の速攻劇を演じています。

ソトが一角と占めるライトフライ級。2020年11月15日現在の王者たちの顔ぶれを見てみましょう。

WBA(スーパー):京口 紘人(ワタナベ/防衛回数2)
WBA(レギュラー):カルロス カニサレス(ベネズエラ/2)
WBA(暫定):ダニエル マテロン(キューバ/0)
WBC:寺地 拳四郎(BMB/7)
IBF:フェリックス アルバラード(ニカラグア/1)
WBO:エルウィン ソト(メキシコ/2)
OPBF(東洋太平洋):堀川 謙一(三迫/0)
WBOアジア太平洋:空位
日本:矢吹 正道(緑/0)

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今週末の試合予定

2020年11月14日 06時03分35秒 | 世界ボクシング

2020年11月第二週末の主な試合予定です。

14日 土曜日
米国・ネバダ州ラスベガス
WBOウェルター級戦:
王者テレンス クロフォード(米)対 挑戦者ケル ブルック(英)

WBAスーパーフライ級戦(レギュラー王座):
王者ジョシュア フランコ(米)対 挑戦者アンドリュー マロニー(豪)

*今週末から来週にかけて行われる大きなイベントは、上記の試合のみになります。しかし、東アジアやヨーロッパを中心に、世界各地で様々な規模の興行が予定されています。 

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カネロ、ようやく次戦が決定か?(色々:11‐13‐20)

2020年11月13日 04時02分45秒 | 世界ボクシング

最近(2020年11月13日ごろ)のニュースです。

1)本来なら5月に、WBOスーパーミドル級王者ビリー ジョー ソーンダース(英)と対戦する予定だったサウル アルバレス(メキシコ)。師走の19日に、米国・テキサス州でIBFスーパーミドル級王者カレブ プラント(米)、又はWBAスーパーミドル級のスーパー王者カラム スミス(英)と対戦するという話が進んでいます。ちなみに現在、カネロ(アルバレスのニックネーム)は、WBAミドル級のスーパー王座と、WBAスーパーミドル級のレギュラー王座の2つの王座を同時に保持しています。

2)この試合が決定した背景には、アルバレスがゴールデンボーイ・プロモーションとの契約を解消したため。フリーエージェントとなったアルバレスは、ようやく次のステップに歩みだすことが出来たというわけです。ちなみにゴールデンボーイ・プロモーションのオスカー デラホーヤ(米)には、まだまだリング復帰の噂話が残っているようです。そして対戦相手候補には、フロイド メイウェザー(米)と2度対戦した経験を持つ、元WBAスーパーライト級、ウェルター級王者のマルコス マイダナ(亜)の名前が挙がっています。

3)アルバレスと2度対戦、1敗1引き分けと分の悪い結果を残してしまったゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)も12月中旬に試合を予定。その試合は現在保持しているIBFミドル級の防衛戦、対指名挑戦者カミル シェルメタ(ポーランド)戦になるようです。

4)先月末31日、前WBAスーパーライト級スーパー王者のレジス プログレイス(米)が米国・テキサス州のリングに登場。中堅選手ファン ヘラルデス(米)を3回TKOで破り、昨年ジョシュ テーラー(英)に敗れて以来のリング復帰戦を無難に終えています。

5)同日、元IBF/WBAクルーザー級王者ムラト ガシエフ(露)が地元のリングに登場。ヌリ セフェリ(アルバニア)を僅か93秒でKO。2018年7月にオレクサンデル ウシク(ウクライナ)に敗れて以来の勝利を見事に収めています。

6)リオ五輪スーパーヘビー級の金メダリストであるトニー ヨカ(仏)が今月27日、プロ9戦目のリングに立ちます。ここまでの戦績が8戦全勝(7KO)のヨカと対戦するのは、タイソン フューリー(英)やアレクサンデル ポベトキン(露)等現役世界王者たちとの対戦経験があるドイツ人クリスチャン ハマーとなります。

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王者の貫禄、井上、ラスベガスで勝利(2団体バンタム級)

2020年11月12日 05時42分16秒 | 世界ボクシング

先月31日、米国・ネバダ州で行われた試合結果です。
2団体バンタム級戦:
WBA/IBF王者井上 尚弥(大橋)TKO7回2分59秒 挑戦者ジェイソン マロニー(豪)

*コロナウィルスへの対策が徐々に浸透しつつあるボクシング界。日本が世界に誇る井上がボクシングの聖地ラスベガスのリングに登場。総合力が高く、世界的に評価されているマロニーを圧勝。防衛記録を伸ばすと共に、全勝記録を20(17KO)の大台に乗せています。

井上の今後ですが、陣営と一番最優先したいのがWBO王者ジョン リエル カシメロ(比)との3団体王座の統一戦。他に対戦相手候補に挙がっているのは、WBAレギュラー王者のギレルモ リゴンドー(キューバ)、そしてIBF1位のマイケル ダスマリナス(フィリピン)。

今年に入り日本人選手が世界戦のリングに上がったのは、3月3日に田中 教仁(三迫)がタイのリングで、WBAミニマム級王座に挑戦し、大差の判定負けを喫して以来2度目。2020年も残すところ2ヵ月弱ですが、あとどれぐらいの日本人選手が世界戦に出場するのでしょうかね

現在のバンタム級を牽引するのは井上と言って過言ではないでしょう。そのバンタム級の、2020年11月12日現在の王者たちの顔ぶれを見てみましょう。

WBA(スーパー):井上 尚弥(大橋/防衛回数4)
WBA(レギュラー):ギレルモ リゴンドー(キューバ/0)
WBC:ノルディ ウーバーリ(仏/2)
IBF:井上 尚弥(大橋/2)
WBO:ジョン リエル カシメロ(比/2)
OPBF(東洋太平洋):栗原 慶太(一力/1)
WBOアジア太平洋:ストロング小林 佑樹(六島/1)
日本:鈴木 悠介(三迫/0)

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決定、一翔対恒成!(WBOスーパーフライ級)

2020年11月11日 04時38分24秒 | 世界ボクシング

大晦日、東京都大田区総合体育館で予定される試合です。
WBOスーパーフライ級戦:
王者井岡 一翔(Ambition)対 挑戦者田中 恒成(畑中)

*日本ボクシング界を代表する井岡と田中の決戦実現へ。2011年にプロデビュー7戦目でWBCミニマム級王座を獲得した一翔は、同級でWBA王座統一後、WBAライトフライ級、WBAフライ級、そして現在保持しているWBOスーパーフライ級の4階級のベルトを獲得してきました。対する田中は井岡に遅れる事4年。2015年にWBOミニマム級王座を獲得。その後、同団体のライトフライ級とフライ級の王座を順次獲得してきました。

一翔はフライ級とスーパーフライ級の王座を、それぞれ2度目の挑戦で獲得。これまで27度の実戦を行ってきましたが(25勝2敗)、その間、海外での試合も経験し、何度もジムの移籍もありました。その知名度は日本全国を越え、世界レベルと言って過言ではないでしょう。

田中はいまだに15戦全勝記録を維持していますが、日本国外ではおろか、国内でも知名度はイマイチ。共に当時の最短記録で世界王座を獲得し、すでに複数階級制覇した者同士の対戦。しかしこうして戦績だけを比べてみても、かなり相違点がありますね。

さあ今年の最終日、運命の女神はどちらに微笑むのでしょうか?非常に楽しみな一戦です!

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