勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

北風と太陽

2005-07-11 20:24:04 | Weblog
昨日の朝日新聞「天声人語」から
 《閉まりかけたドアをこじあけて、男性が乗り込む。すぐ車内に車掌の声が流れた。「駆け込み乗車はおやめ下さい。そんな乗り方でけがをした時はお客様の責任です」

先月初め、JR中央線の電車が東京の国分寺駅を出た直後のことだ。乗り合わせた客が「不快な言い方だ」と苦情を寄せた。JR東日本は事情を調べ、「好ましくない放送だった」と車掌に注意した。乗車暦30年近いベテランだった。

この件が報道されると420件もの意見がJRに届いた。うち9割が車掌支持だったという。
全責任を客に押し付けるような物言いは反感を買うだろうが、無謀な乗車に憤る車掌の熱心さもわからなくはない。》


僕にはこの車掌さんの気持ちよくわかる、もし事故を起こせばJRの責任。こんなマナーの悪い乗客がいるから、ダイヤも乱れ、多くの人に迷惑を掛ける。
 
記事はこう続く。
 《「頭に血がのぼった時にどう放送するか。車掌の力量が問われます」と語るのは、元車掌の幸田勝夫さん(60)。国鉄以来、通勤電車や夜行列車に長く乗り、さりげない放送で客を和ませる名人と言われた。「大切なのはアドリブの力。とっさのひと言です」
元NHKアナウンサー生方恵一さんは、「無理にあけると電車のドアも壊れます」といった冗談で応じる余裕が車掌にあればよかったと話す。
JRによると、何であれ静けさを求める客と、親切な放送を望む客がいる。車内で何をどう語りかけるかは超のつく難問だという。》


 この話で思い出すのが童話「北風と太陽」
力ずくで旅人のコートを脱がせようとする北風と、優しく暖めてさりげなくコートを脱がす太陽。
僕自身はどうみても北風、自戒を込めて、太陽になりたいものだ。
しかしこれ、僕には超難しい。

「北風と太陽」の話、もう一度読んでみませんか。このHP 子供向けに作られています。
2005.07.11