勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

鬼は何処?

2011-02-03 22:15:18 | Weblog
 「恐れ入谷の鬼子母神、びっくり下谷の広徳寺、そうで有馬の水天宮、志やれ(しゃれ)の内のお祖師様、うそを築地の御門跡」


 言葉に勢いを付ける、数ある付け足し言葉の中でも、恐れ入谷の鬼子母神は有名である。子供を奪っては食べてしまう悪神の女神・鬼子母神に、釈迦は彼女の末子を隠し、子を失う悲しみを教え、改心させたという。以後、鬼子母神は「小児の神」として児女を守る守護神として信仰されるようになった。したがって、入谷の鬼子母神では、子育ての善神になったという由来から、ツノのない「鬼」の文字を使っている。


 その入谷の鬼子母神で、節分会の豆まきが行われた。子育ての神であることから、子ども連れの母親も多いが、豆をまく際の掛け声が変わっている。


 掛け声は通常は「鬼は外、福は内」であるが、地域や神社によっては「鬼は外」とは言わないところもあるらしい。鬼を祭神または神の使いとしている神社では「鬼は外」ではなく「鬼は内(鬼も内)」とするところもあるという。また、姓に「鬼」の付いたり、地名に「鬼」が付く家庭や地域では「鬼は内」というらしい。ところで、入谷鬼子母神では「福は内 悪魔外」と掛け声を掛けていた。我が家にも人を食った暴言を吐く鬼がいるので、人の代わりに恵方巻きを食べて、豆まきはしないことにした。