勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

2011-02-05 02:30:22 | Weblog
 スポーツに於ける勝敗は、予測できないことが起きるから面白い。サッカーのアジア杯は、真夜中にも関わらず、日本チームのすべての試合を見てしまった。普段はサッカーなど見たこともない僕が、、、である。寝不足になりながら、真剣に戦う姿に興奮もした。

 以前も取り上げた話ではあるが、その昔、八百屋の長兵衛さんは打算から、囲碁仲間である大相撲の年寄・伊勢ノ海五太夫との対戦で、故意に負けて機嫌をとり、商売につなげていた。彼はその名から八百長と呼ばれていたという。相撲と八百長は切っても切れない関係なのか・・・???

 仕事仲間に相撲通がいた。休憩室で大相撲中継を見ながら、千秋楽になると彼はその勝敗を言い当てるのだ。それは中入り後の勝負の話である。特に7勝7敗の力士の勝敗は対戦相手の星によっては、ほとんどが彼の予想通りになる。その根拠も解説しながらである。そばで聞いている別の相撲好きがよく言っていた。「お願いだから、夢を壊さないでよ」と。

 ユメと云う字は「夢」の他にも「努」がある。当て字のようだが、「努努」と書いて「ゆめゆめ」と読み、次に禁止の語句を伴って、『決して…するな』という意味になる。「努努八百長はするな」というように。。。

 我が大辞林によると、「努努」には、≪つとめて・精を出して≫という意味もあるらしい。努力もせず、精も出さずに、安易に勝ち負けを決めることが努努あってはならないことと思いながら、病気の母親の薬も買えない対戦相手に、わざと負けて懸賞をとらせた谷風は、拍手喝さいを浴びたという逸話を思い出す。

 石原都知事は、「八百長なんて昔からあった。騙されて見て楽しんでいればいい。そういうもんだよ相撲は」 というような発言をしている。アメリカには、八百長野球をしたジョー・ジャクソンに『嘘だといってよジョー』と少年が言ったという逸話もある。

 騙されて見て楽しむのもひとつの方法かもしれないが、知らなければそれもいい、知ってしまえばそれまでである。今となっては、嘘だといっても誰も信じないだろう。昔、こんな歌詞が散りばめられた、僕の好きな歌があった。♪知ってしまえばそれまでよ、知らないうちが花なのよ♪