勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

森林浴

2012-06-14 22:04:36 | Weblog
 梅雨入りし安定しない天気が続いているが、気分転換の意味も含めて森林浴気分を味わおうと一泊旅行に出かけた。一昨年の秋、紅葉を楽しもうと友人と計画した温泉旅行は、僕の発熱のため直前でキャンセルせざるをえなかった。そこで今回は新緑の時期を選んで、ちょっと贅沢旅行にした。

 森林浴はフィトンチッドやマイナスイオンによる効果や、枝葉のざわめきなどの1/fのゆらぎによるリラックス効果の他にも、日常と離れた場所にくることにより雑念を忘れられるなど、精神的な効用もあり、更にはがん細胞を防ぐNK細胞が増えるなど、いいことずくめのようだ。


 東京から車で関越自動車道を走ること一時間半余り、谷川温泉の千寿庵は「5つ星の宿」でもある。分不相応ではあるが、長く生きてきたご褒美と思えばいいか。


 庭園に広がる霧に濡れた樹木や花は、それだけで贅沢気分を味わえる別世界。時期になると庭園での蛍狩りも楽しめるという。天気が良ければ眼前には谷川岳が眺められるというが、生憎の梅雨空は流れる雲の合間にちょっと顔を出す岳、いや違った、顔を出すだけである。


 庭園の片隅には読書室もあり、薪ストーブが燃え、コーヒーを飲みながらの談笑は、時間を忘れさせてくれる。更に部屋付きの露天風呂からも森林浴ができ、ここでも時間が止まったようなやすらぎがあり、温泉で温まった身体にひんやりとした外気が心地いい。


 別室での夕食は2時間をかけての会席料理。甘口の地酒は下戸の僕でもその旨さに思わず唸るほど。梅雨空ではあったが、雨に降られたわけでもなく、それが却ってのんびりとした贅沢旅行を演出してくれたのかもしれない。ロープウェイによる谷川岳への登頂はできなかったがそれも良しとしよう。