勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

生オケ大会

2015-09-06 17:58:50 | Weblog
 人生のどん底から這い上がり、何事もプラス思考で感謝の心を忘れないスケールの大きな友人がいる。その友人を中心にしたカラオケ仲間を、僕は彼の姓を冠して○○ファミリーと呼んでいる。

 先日、僕が働くダンスホールで生オケ大会が開かれた。我がホールのメインバンドの演奏をバックにお客様の前で歌を歌うことができる特別イベントである。僅かな出演料で参加は自由、その様子を録画したDVD付きである。その生オケ大会にファミリーの面々に声をかけると、二つ返事で3名の出場が決まった。彼らはダンスホールは初めてである。


 ファミリーの中心の造園業の社長は、体躯も並外れたスケールだが、性格は勿論のこと歌のスケールも大きく、広いホールでの舞台映えがする。その顔立ちは苦労を感じさせず、にこやかな歌いっぷりは人生の年輪を刻んだ深さがある。


 その造園業を支えるひとりである、小柄ではあるが実年齢よりははるかに若々しく、性格が出る丁寧な歌は舞台の上でもそのままで、何事にも気配りの行き届く彼は、僕がお手本とする人物。


 ○○ファミリーのしんがりは、千葉の農村で農業の傍ら、タクシーの運転手から大型バスの運転手を経て、今はその経歴を生かして、幼稚園児の送り迎えのバスの運転手をしているプロも顔負けの歌上手。家にはカラオケ大会での優勝トロフィーが15本もあるという。彼の十八番(おはこ)は北島三郎の「三郎太鼓」。自然な身振り手振りの熱唱は、聴く者を茂ワールドに引き込んで離さない。

 こんな仲間がいることが僕の自慢でもあり、何よりも彼らが生バンドで歌うことができたことを、一生の思い出だと言って喜んでくれたことが、日ごろお世話になっている彼らへの恩返しでもあり、僕の喜びでもあった。

 3人の晴れ舞台の写真は合わせて100枚を超えた。千葉の友人は、大きくした画像を額に入れて自室に飾り、それを見ながら悦に入っているとの報告があった。人生を生き抜いた歌仲間を、これからも大切にして、人生勉強をさせてもらおうと思っている。