昨日に続いて髪の話です。
「髪は女の命」といいます。金髪の大銀杏も見てみたいが、《緑の黒髪》《髪はからすの濡れ羽色》などと形容されるように、東洋人の髪はその黒さゆえ神秘的でもあるようです。
男にとっても髪を命と思っている人も多いようで、日々薄くなっていく髪を眺めては溜息をついている御仁も多いと聞く。
以前、「一つ取って一つ捨てる」というお話をしたことがある。
ある年令を過ぎると、一つ歳をとるごとに何かを一つ失っていくという意味だが、これは自然の摂理でもあり、歳とともに髪が薄くなっていくのは当たり前。だから僕は平気。
昔、他人(ひと)のかつらを異常に気にする先輩がいた。僕に、ある仲間のことを彼はかつらだとよく言っていた。その彼はいつも無造作な髪型をしていて、僕はかつらだとは思っていなかった。
或る日かつらといわれた彼と、その先輩と、僕の3人でお茶を飲んでいた。
かつらではないと信じている僕は、いい機会だと思って、彼に聞いた。
「ねぇ~、かつらじゃないよね?」
すると彼は「えへへ」と笑ったきり何も言わない。
「ごめん!」そう言ったけれどもう遅い。
先輩はニヤ~ッと笑って行ってしまった。
まだ半信半疑の僕は、よせばいいのにもう一度彼に念を押した。
「かつらじゃないでしょ」
答えはまた「えへへ」
なんて思いやりのない会話。
慌てた僕は「かつらだからといって人間の価値が変るわけじゃないものね」
それは僕の本音でもあるのだが、そう言っても虚しいだけ。
それ以来、その先輩はかつらの人を見ると僕に言った。「かつらかどうか聞いて来いよ」
かつらの彼は、何年か後に訳あって、自ら命を絶った。
先輩は言う「お前のせいだ」と。
日毎薄くなっていく我が髪だが、僕はかつらを着けるつもりなど毛頭ない。薄くなった髪を隠そうとも思わない。
人はそれぞれで、事情があってかつらを着けている人もいる。その人に異議を言うつもりなど決してないが・・・。
もし仕事上かつらを着けなければならなくなったとしたら、帰るときには、かつらを外して、職場のみんなに「お疲れ様」と言って帰りたい。
2005.09.26
「髪は女の命」といいます。金髪の大銀杏も見てみたいが、《緑の黒髪》《髪はからすの濡れ羽色》などと形容されるように、東洋人の髪はその黒さゆえ神秘的でもあるようです。
男にとっても髪を命と思っている人も多いようで、日々薄くなっていく髪を眺めては溜息をついている御仁も多いと聞く。
以前、「一つ取って一つ捨てる」というお話をしたことがある。
ある年令を過ぎると、一つ歳をとるごとに何かを一つ失っていくという意味だが、これは自然の摂理でもあり、歳とともに髪が薄くなっていくのは当たり前。だから僕は平気。
昔、他人(ひと)のかつらを異常に気にする先輩がいた。僕に、ある仲間のことを彼はかつらだとよく言っていた。その彼はいつも無造作な髪型をしていて、僕はかつらだとは思っていなかった。
或る日かつらといわれた彼と、その先輩と、僕の3人でお茶を飲んでいた。
かつらではないと信じている僕は、いい機会だと思って、彼に聞いた。
「ねぇ~、かつらじゃないよね?」
すると彼は「えへへ」と笑ったきり何も言わない。
「ごめん!」そう言ったけれどもう遅い。
先輩はニヤ~ッと笑って行ってしまった。
まだ半信半疑の僕は、よせばいいのにもう一度彼に念を押した。
「かつらじゃないでしょ」
答えはまた「えへへ」
なんて思いやりのない会話。
慌てた僕は「かつらだからといって人間の価値が変るわけじゃないものね」
それは僕の本音でもあるのだが、そう言っても虚しいだけ。
それ以来、その先輩はかつらの人を見ると僕に言った。「かつらかどうか聞いて来いよ」
かつらの彼は、何年か後に訳あって、自ら命を絶った。
先輩は言う「お前のせいだ」と。
日毎薄くなっていく我が髪だが、僕はかつらを着けるつもりなど毛頭ない。薄くなった髪を隠そうとも思わない。
人はそれぞれで、事情があってかつらを着けている人もいる。その人に異議を言うつもりなど決してないが・・・。
もし仕事上かつらを着けなければならなくなったとしたら、帰るときには、かつらを外して、職場のみんなに「お疲れ様」と言って帰りたい。
2005.09.26
コメントありがとうございます。
まず、びっくりです、そしてうれしいです。
金髪ですか、いいですね。今時は少しくらいの髪の色や服装の奇抜さでは驚かなくなりましたよね。
何でもそうですが、貴女の言うように、他人は自分で思うほど気にしていないものだと思います。
金髪と白髪、どう違うのでしょうね。黒でないということでは同じと思いますが、やはり先入観でしょうか、白髪は老人という。
男性のかつら、隠す必要ないと思いますが・・・。
トリビアの高橋克実さん、知りませんが今度よく見てみます。
私も年々白髪が増え始め、
「どうせ白髪になるんだから髪の色を抜いて白髪のようにしてしまおうかな。」
と彼に相談したところ、拒否されました。(笑)
で、結局金髪に近い色にしたところ、それならいいとの事。
(金髪と白髪、どう違うんだ?・・・)
金髪にすると、街を歩くのに勇気が要ります。
「なぜか?」
皆が振り向くから・・・。または、皆が振り向いているように感じるから・・・。
自分がおかしいと感じてしまっていることを見せるのは勇気が要ります。
(周りはそんなこと気にもしていないと思うが)
かつらの人もそうじゃないのかな?どうせ、おかしいなら、
ちょっとはマシな方に、または、若く見える方にしようと思うのでは?
私も友人がかつらだったら、絶対聞くと思います。
「かつらですか?」って・・・。でもそれは、友人だから出来ること。
余談ですが、トリビアの高橋克実さんはかっこいいですよね(笑)
こんな笑い話があります。
《スーパーのレジにあまり好きでないバーコードの上司が来た。上司が下を見たとき、レジ係がバーコード読み取り器を頭に当てた。値段が10円とでた》
女性はおしゃれ用のウィッグなどがあり、堂々と付けられていいですよね。
男性もおしゃれ感覚で、付け替えなどしたら面白いと思います。
私も、「自然が一番!」と思っているので、薄くなったらなったでそのままにしておくと・・・思います。
まあ、女性の場合はどうなんでしょう。
私は昔から髪の量が少ないです。
小学校の時、「ハゲ!」と言われた記憶もありますよ~。
バーコードの髪型でいるよりも、潔く?スキンヘッドの方がステキだと思います。
皆さん、それぞれ気を使っているのがよくわかります。
かつらを着けることによって魅力がアップしたり、自信がついたり、いいことはたくさんあると思います。
ただ、それをひたすら隠し通す必要はないように思います。
思い切って「どうだ俺のかつら、よく似合うだろ」くらい言えるゆとりを持ちたいと思いますが、かつらの方、見てくださっていたらごめんなさい。
正直言って、バレバレです
「髪」の話題を極力避けたり…などの
余計な気遣いが生じます。
本人はバレてないと思っているのでしょうか?
でも、髪が少ない人の苦しみから
カツラというモノに走らせるのでしょう…
周囲も意外と応対に苦しんでいるのです
今ほど技術も薄く、見え見えでしたがデイトの度につけてました、若かった私はかつらをつけた父と町で会うのがとても嫌でした、今ならきっと理解できたと思います
もし私が男で、若かったら、きっと悩むと思います、自然が一番いいと思いますが~
以前近所のおじさんがかつらが傾いた状態で歩いていて、目があった瞬間挨拶しようか見てみぬふりしようか悩んだ事あります。
かつら着けるんなら周りに気を使わせないようにきちんと着けて欲しい・・・です。
★ma-sanさん
ありがとうございます。僕にとって最高の褒め言葉、光栄です。
髪の薄いのも、禿げるのも、かつらを着けるのも、な~んにも恥じることないと思うのですけど。どうせ分かること、堂々としていればいいと思います。
★sawa-chan
なにを考えるの?そんなにあるのに。僕はどうすりゃいいの。今度スキンヘッドにしよう。ピアスも付けて。
「皆さんが思っている以上にカツラをかぶるというのは勇気が入るのです・・!」と綾小路きみまろが言っていました!
私もそろそろ・・考えなきゃぁ~!
「かつら」の話題、最後まで読んで納得してしまいました。
かつらを脱いで「ただいま!」を言う、なんて素晴らしいのでしょう。
もし私がカツラを装着するようになってしまったら、脱いで「ただいま」を言いたいですね。恥じることなく・・・