歩くたんぽぽ

たんぽぽは根っこの太いたくましい花なんです。

夏の大三角形

2015年05月25日 | 日記
帰り道。

暗い夜道をとぼとぼと歩く。

人気や雑音はほとんどなく、街は明日に備えて眠っているようだった。



控えめな街頭が私の帰り道を照らしてくれる。

物事に追われて思考することを諦めている日々の生活から少しだけ離れることができる。

時間を贅沢に使ってとりとめのないこと考えることができる。

考えようと思って考えているのではなく、歩いていると次から次へと新しい議題が生まれてくるのだ。



頭の中を掃除する時間。

いつも何かがたまっていてむずがゆいから、その塊を溶かしたり捨てたりやっぱり大事だと再確認したり。



小さいことで躓いて前に進まなくなるし、小さいことを気にして罪の意識を感じたりもする。

小さいことに心を躍らせたり、小さいことで満たされる。



空を見上げると真上には夏の大三角形。

こんなに街頭があるのに、ベガもアルタイルもデネブも見えるのか。

子どもの頃父が懐中電灯の光を星に当ててこれがあれでとよく教えてくれた。

その中でも夏の大三角形はスーパースターだった。

七夕の話になるが、ベガが織り姫、アルタイルが彦星で2人の間を悠然と流れる天の川の中にデネブがある。

そこから必ずと言っていいほどデネブ率いるはくちょう座の話になった。

今日のはくちょう座はデネブしか見えない。



あんなにも遠くにあるはずなのに、夏の大三角形を見つけるとほっとする。

小さいことも大きいこともドンと来い。



シリウスは地球の反対側。

最近の夜空ではうしかい座のアルクトゥルスが一番目立っているかな。

コメント
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