歩くたんぽぽ

たんぽぽは根っこの太いたくましい花なんです。

蒲公英日記

2019年03月30日 | 日記
度々日記を書こうと思い立つ。

なぜ続けられないのに書きたくなるのか。



とっておきの新しいノートを出してきてまっさらなページに字を書いていく。

それはとても贅沢な行為だ。

最初は丁寧な字で丁寧な文章を書こうと努めるが、

それが少しずつ崩れていくと雲行きは怪しくなる。

乱暴な字で乱暴な文章を書きなぐっていると、途中からどうでもよくなる。

結果、夢半ばで放り出されたお気に入りのノートがかさばっていくというわけだ。



子供の頃日記が続かないと父に話したら、

父は書きたい時だけ書くきれぎれ日記でいいんじゃないかと言ってくれた。

子供だった私にとってその発想はちょっとした衝撃だった。

そんなズルしていいのってワクワクしたしそれならできるような気がした。

それで気を抜いたら書くことを忘れてしまったわけだけど。



ややこしいのはある程度続いたら続いたでもっと続けねばというプレッシャーにかられ、

なんのために書いているのかよくわからなくなってしまうことだ。

手段が目的になってしまっている状態。

日記とは、はて、なんのための手段だったか。

なんとも掴みづらいミステリアスなやつよ。



出来事の記録、頭の中の整理、過去の自分の存在証明、未来の自分への手紙とか。



少し前にマンガ大賞2019が発表された。

マンガ大賞に選ばれたマンガは確実に面白いので、毎年できるだけチェックしている。

先日TSUTAYAで借りてきたのは今年4位に選ばれたヤマシタトモコさんの『異国日記』。

ー 日記は、今書きたいことをかけばいい。

書きたくないことは書かなくていい。

本当のことを書く必要もない。 ーというセリフが印象的だった。

誰にも怒られないし、必ずしも真実を書かなきゃいけないわけじゃない。

特別なことを言っている感じはしないのに、核心に迫っている。

一見ゆるいのに厳しさと緊張感のある面白いマンガだった。



最近懲りずにまた日記を始めた。

スマホのアプリで出来事を事務的に記録しているだけの簡素な日記だ。

これだとなぜかプレッシャーがかからず日記に穴が開いてもあまり気にならない。

年明けに始めてもう3ヶ月は続いている。

これがいつか何かの役に立つ日がくるのか、いやこないだろう。

それでもまた懲りずに日記を書いている。

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芸能人と私

2019年03月17日 | 日記
芸能人ってなんなんでしょう。

不思議な存在です。

こっちは勝手に友達のような感覚でいる身近なようで実は遠い存在。

芸能人のスキャンダルには比較的無反応な方ですが、

好きな人が関わってくると話は変わってくるようで、

事件の発覚から数日経った今もピエール瀧さんについて考えるのであります。

平日の昼下りはよくTBSラジオの「たまむすび」を聞いていて、

特にピエール瀧さん、ウルトラの瀧さんが担当する木曜日は欠かさず聞いていました。

テレビよりも存在を身近に感じるラジオでのファンなので思い入れも強いのかな。

相棒の赤江珠緒さんとのバカバカしい掛け合いが最高で毎週楽しみにしていました。

会ったこともない他人のはずなんだけど、なぜこんなに考えてしまうのか、全く不思議です。



ラジコのタイムフリーを使って、事が発覚した次の日の「水曜たまむすび」を今日やっと聞けました。

たまちゃんが泣いてるや、うんうんと聞いていたらいつの間にか自分も泣いておりました。

芸能人って不思議です。



かっこよくて強くて優しいみんなの憧れの瀧さんにもいろいろと苦悩があったのかな。

コカインと聞くといつもシャーロック・ホームズを思い出します。

依存性が高いと聞くから本当に大変なのはこれからなんだろうね。



赤江さんが「木曜たまむすび」で代打のカンニング竹山さんと、

「あいついつかタダで働かせよう!」と言っていてなんだかホッとしました。

一ファンとして瀧さんがいつかまたラジオに戻ってくるのを待っていようと思えたのであります。

まったく芸能人ってなんなんでしょう、不思議です。


多分ドラマ「ケイゾク」でおなじみの場所。国立新美術館に行きがてらミーハー心で撮影。
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3月午前1時

2019年03月08日 | 日記
1日絵を描いていて気がついたら日を跨いでいた。

この感じだと朝に寝る感じになりそうだ。

規則的な生活が大事だというけれど、そこにとらわれると立ち止まってしまう。

今は見て見ぬ振りをしよう。



今日は燃えるゴミの日、そこに意識がある今のうちにゴミを捨てておこう。

カラスが荒らすとかいうけれど、ここのごみ捨て場は檻になっているから大丈夫さ。

なんでも自分の都合のいいように考える。



大学1年の時に友達とお揃いで買ったボロボロのクロックスをつっかけて玄関の扉を開ける。

すると少しだけ丸くなった、でもまだまだ冷たい風がブワッと家の中に侵入してきた。

フリースの二枚重ねがよかったのか、3月の自力なのか、風がなんとも絶妙な温度で機嫌がいい。



途中のT字路を曲がると遠くまで見通せる暗い一本道。

住宅街の規則正しい道に沿って季節の変わり目が吹き荒ぶ。

羽織っただけの大きめのフリースがはためいて風の強さを実感する。

うっわー、なんかぞくぞくするぞ。

なんだこれ、世界とつながっている感じがする。



たまにこういった漠然とした「実感」に遭遇することがある。

何を実感しているのかはわからないが確実に何かしらの手応えを感じるのだ。

単なる深夜のテンションでないことを願う。


戦う魔女
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