歩くたんぽぽ

たんぽぽは根っこの太いたくましい花なんです。

頭を冷やす

2017年03月16日 | 空想日記
「あれさえ手に入れば平穏な日々が送れるというのに」

という”あれ”があったとして、

いったい私たちはどこまで求めるのだろうね。



もし”あれ”が手に入って一過性の平穏を手に入れたとして、

はたして満足するのかね。



「人生は苦しいものだ」という言葉が蔓延しているけど、

自分にその苦難が降り掛かった時、

その苦しさを認めることができるだろうか。



「人生は苦しいものだ」なんて簡単に言うけど、

その深みに自分が陥るなんて考えもしない。



突如現れた苦難に「自分だけがなぜ」と頭を抱えるけど、

いつかその苦しみを受け入れることができるだろうか。



言葉の先駆者たちが数多の教訓を産み落とし、

それを目の端において足下に続く道をひたすら歩いていく。



「月に叢雲、花に風」っていう好きなことわざがあるけど、

さんまさんの「生きているだけで丸儲け」なんていうのもいいかもしれない。



人と比べなければ案外十分な気もして、

他人の幸福も苦しみも知ることはできないけど、

自分にはそれほどの苦行が強いられていないことに気づく。



未来も過去も幻想のようなもので、

自分には今この瞬間しかないのだと頭を冷やす。

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<Airbnb>新しい宿泊のカタチ

2017年03月14日 | 日記
つい先日、とある用事で群馬県に行ってきました。
2泊3日の短い滞在でしたが、なかなか面白い体験ができました。



私はホテルに泊まるのがとにかく嫌いです。
ホテルに泊まっているとせせこましい気持ちになり、旅を楽しんでいてもそれすらしぼんでしまうのです。
要は無機質で清潔で狭いあの部屋が性に合わないという訳です。
旅館は好きですが値段が高いうえにどこにでもあるわけではありません。

といいつつ私は遠出をするとき大抵知り合いの家を訪ねて行くので、人の家に泊めてもらうことが多いです。
しかし、諸事情でそれが難しい場合も多々あります。

そんなときの救世主が「Airbnb(エアビーアンドビー)」です。
今回初めて利用しましたが、とても良かったです。




Airbnb(エアビーアンドビー)について




Airbnb(「エアビーアンドビー」2008年8月創業、本社・カリフォルニア州サンフランシスコ)は、
世界中のユニークな宿泊施設をネットや携帯やタブレットで掲載・発見・予約できる信頼性の高いコミュニティー・マーケットプレイスです。

公式ホームページより)

これだと説明不足なので簡単に補足すると、

Airbnbとは『空いてる部屋や家を貸したい人』と『借りたい人』とのマッチングサイトで、
今人気のシェアリングエコノミーサービスの1つです。
昨今、環境問題や、人々の所得が低下していく中で、
『所有するものを減らし、人々とシェア(共有)する』というシェアリングエコノミーといった考えが広まってます。
現在車や駐車場、服に家具まで、ありとあらゆる無駄なものは買わずに全員でシェアしようという考えが広まってます。
その家(部屋)版がAirbnbになります!
『使ってない家や部屋があるなら、それを必要としてる人に貸そう!』これがAirbnbの生まれた概念です。

エアログ(分かりやすかったブログ)より)



つまり、泊まる側の話をすればホテルや旅館などの宿泊施設ではなく、一般人が貸している部屋に泊まることができるシステムです。
貸し出されている部屋も、お城やログハウス、船室(主に海外)など多種多様。
もちろん普通の部屋もたくさんあるので、旅先で気に入った部屋を借りて悠々自適に滞在ライフを楽しめる画期的な宿泊手段といえましょう。



Airbnbのいいところ(エアログ参照)

①値段が安い
まず驚くのはその宿泊料金。
もちろん泊まる部屋で値段は変わりますが、宿泊施設を利用した際の宿泊料金を考えると圧倒的に安いです。
今回の宿泊料金一泊なんと2900円。


②自炊ができる
今回泊まったところも立派なキッチンが備え付けてあり、塩や砂糖など必要最低限の調味料が揃っていました。
今回はその家にほとんどいなかったので料理はしませんでしたが、みんなで泊まってパーティーなどもできそうです。
旅先じゃなくても、普段から何か有効利用出来そうですね。


③その国の暮らしをそのまま体験できる
Airbnbのコンセプトは「暮らすように旅をする」だそうで、ホテルに泊まるよりその国を知れそうな予感。
海外旅行した際には是非利用したいですね。


④広い部屋に泊まれる/大人数で泊まれる
ホテル嫌いの一番の理由はあの狭さです。
暗くて狭くて本当苦手。
しかし、Airbnbは部屋を選べるので広い部屋でも格安で泊まれます。

また大人数で泊まろうとした場合、ホテルだと何部屋もとらなければいけませんが、
Airbnbの場合いっそのこと一軒家を借りちゃえばいいんです。
今回6人での宿泊で一軒家を借りてみましたが、かなり快適でした。
部屋は6部屋くらいあって、フローリングのリビングと畳の居間まであって6人でも有り余る広さでした。


と、いくつかいいところを挙げてみましたが、私が経験不足なだけで探せばもっとありそう。



実際に利用してみて

今回は群馬県にある一軒家を6人で借りました。
宿泊料金はひとり2900円です。

夜9時頃到着!


玄関もいい感じで期待が高まります。


手作り感がいいですね。


リビングルーム!
冷暖房完備でさらにこたつやヒーターまであり、至れり尽くせりでした。


ちょっとした飾り付けもありました。
つくりものだったけど、自分で作ったのかな?


ルールが書かれた紙。
日本語と英語で説明されているので、海外の人も気軽に泊まれますね。



お風呂や奇麗な洗面台、洗濯機などもありました。
さらに、トイレが一階と二階に1つずつ付いています。

もちろんWi-Fiも使えるので、ネットも快適に利用出来ました。



夜はみんなでこたつに入り、深夜までウノ大会で大いに盛り上がりました。
本当にいい時間を過ごせました。

よくAirbnbを利用するK氏によれば、今まで泊まった部屋で1番奇麗だったそうで、
まぁ民泊なので多少の当たり外れはあるのでしょう。
1つ注意点があるとすれば、潔癖性の人は苦手かもしれません。
既存の宿泊施設のように専門の人ではなく、一般人が管理しているわけですから。



まとめ

遠出をする際安い宿を探すくらいなら、Airbnbを利用することを強くお勧めします。
もちろん古い旅館など他では得難い魅力ある宿は例外ですが。

まさに安くて広くて楽しめる新しい宿泊のカタチ!
所有じゃなくシェアの時代になってきてるのかもしれませんね。
私は借りる側につきますが、空いた家、部屋があるという人も貸す側で参加してみては?

私も今回初めて利用したので、もっといろいろ試してみたいです。
ちなみに登録にはパスポートが必要ですので、予め用意しといてください。
このためにパスポートをとってもすぐに元とれそうですね。



では是非試してみてください。
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侵略

2017年03月01日 | 日記
二度寝の折、とてつもなく怖い夢を見た。

夢だからオチも何もないけれど、あまりに鮮明に覚えているのでここに残しておく。



侵略

私は実家に帰省していたようで、その日は寺の庭でゴロゴロしていた。

周りには幼なじみやら、知らない家の子どもらがいてかなり賑やかな感じだった。

建物の中では親たちや大勢のお客さんがわやわやしていて活気がある懐かしい風景だ。

ゆったりとした時間の中で異常なまでに皆穏やかであった。



ぽかぽか陽気の昼下がり皆が昼寝や雑談に興じている頃、

向かいの山の峰に沿って空が少しずつ赤く染まりはじめた。

その赤色が大分広がり誰かがその異変に気づくと、大声で家の中に非難するように呼びかけた。

誰もがその異様な空を見て、何か危機的状況が迫っていることを感じてとった。

外にいた者は大急ぎで建物の中に入り、大勢の人が寺の庫裏で身を潜めた。

誰がいて誰がいないのかも把握出来ないほど皆混乱していた。



しばらく大人たちは身動きもとらず状況を見守っていた。

すると向かいの赤い峰はそのままに空全体がどんどん暗くなっていった。

こんなときでも小さな子どもたちは楽しそうで、窓の外を眺めてはきゃっきゃしていた。



しかし空から無数の光線が地上に降りそそいだときはさすがに皆絶句した。

この事態が「宇宙からの侵略」であるということが判明したのだ。

その後も絶え間なく光線や炎に包まれた隕石が入り乱れるように地上を襲い、

皆もうダメだと子どもを抱き寄せ近くの者同士で身を寄せ合い祈るように目をつむった。



現実的な時間の経過はわからないけど、

しばらくすると(1時間かもしれないし、一日かもしれない)外で響いていた轟音が鳴り止んだ。

するとそこにいた子どもが「ひこうき」「ひこうき」と窓の外を指差した。

それに釣られて窓際に行き外を見てみると、

山の木が焼き尽され、その向こうの空が宇宙空間のように暗くずっしりと佇んでいた。

半壊した飛行機の群れが宙に放り出されて浮いており、飛散した地上の塵が舞っていた。

理解が追いつかなかった。



それでもそれまでなぜか寺の庫裏に被害はなく、

私の中にもしかしたら助かるのではという淡い期待が芽生えていた。



しかし危機とは唐突に訪れるもののようで、

金色に燃え上がった隕石が庫裏に向かって飛んできたときは力のある限り走るしかなかった。

近くにいた幼なじみのFちゃん(なぜか子どもの姿)の手を引き、

もう一人小さな子どもを抱えとにかく死にものぐるいで走った。

走っているときは「生きたい」とか「死にたくない」とか考える余地もなく頭の中は真っ白だった。

どちらかというとただただ「怖い・恐しい」というお腹にくる感情に支配されていたのだと思う。



それから寺の離れに着いた。

実際の庫裏からの距離は数十メートルだけど、夢の中では1キロくらいは走ったと思う。

まだそこに火は飛んでなかった。

辺りも静かで先ほどとは別世界だった。

そこにどこの子かもわからない一人の少年がいたけど、

その子がなんだったのかは最後までわからなかった。



息も絶え絶えにぽつぽつと難から逃れた人たちが離れに入ってきた。

つかの間の休息という感じだ。



もしこれが宇宙レベルの「災害」であったなら、助かる余地もあったはずだ。

でもこれは「侵略」、きっと全てが破壊し尽くされるまで終わらない。



真っ赤な向いの山の峰を緑色の輪郭が覆いやがて下の方に広がり近づいてくると、

身の毛がよだつ程の恐怖心に襲われた。

近づいてくる緑のそれは宇宙人の軍隊だった。

まさに「数十万の大群」という表現にふさわしい迫力だった。

無数の旗をはためかせ、屈強な鎧を身にまとい、隊列を崩さず山を下りてくる緑の軍隊。

「宇宙人」と言うにはあまりにも人間に寄り添った容姿で変な感じだった。

どちらかというと『ロード・オブ・ザ・リング』に出てくるオークのような見た目だ。



彼らは生き残っていたわずかな者たちすら見逃すつもりはないらしく、私たちの方に進軍してきた。

離れにいた人たちは逃げ惑った。

私もFちゃんともう一人の子どもの手を引いて、死にものぐるいで反対側の山へ走った。

後ろでは何かが爆発したり、他の人が襲われたりしていたのだと思うけど、

振り返る余裕などなく実際に何が起きているのかは分からなかった。

とにかく無我夢中で走った。

気づいた時にはFちゃんも、もう一人の子もいなかった。



私は山の麓にたどり着き、近くあった大きな木造の納屋(実際はない)に逃げ込み、

必死の思いで天井裏に隠れた。

人が横になって丁度人一人入れる程度の狭いスペースだ。

動機が激しく呼吸も乱れていたが、一生懸命息を潜めた。

なぜか外が見えていたのだけど、今思えば夢独特の俯瞰した視点だったのかな。



宇宙人の軍隊は目の先まで迫ってきていた。

納屋の前の広場で隊列を組み直し、陣を敷いているようだった。

しばらくして軍の真ん中に道が開き騎馬の小隊が入ってきた。

他の者たちに比べ派手な鎧を装着している。

どうやらお偉方のようだ。

そしてその中に白衣を着た一人の日本人男性がいた。

眼鏡をかけ耳にかかるくらいの長さの黒髪で歳は多分40前後。

もう一人秘書みたいな髪の長い女の人もいたけどそれはよく覚えていない。



群衆が生み出す地鳴りのようなざわめきの中から、博士らしき日本人と宇宙人の会話が聞こえた。

「どうやら電気で溶けると融合するらしいです。」


ロード・オブ・ザ・リング



ここで目が覚めた。

布団の中で15分くらいか、鼓動が激しく脈打ったままだった。

意味の分からない言葉が頭の中でやまびこみたいに呼応していた。

「デンキ…トケル…ウチュウジン」



こんな夢を見たのは、トイレに長い間星新一の『ようこそ地球さん』が置いてあるせいかもしれない。

あるいは漫画『ガンツ』や『キングダム』の影響か。

はたまた最近NASAが発表した恒星「トラピスト1」の話によるかもしれない。

なんにしろ宇宙人だが、想像しうる以上のヴィジュアルは夢では見れないらしい。



夢でも現実でもここまで恐怖したのは何年ぶりだろう。

とにかく恐い夢はもうたくさん。

よくわからんけど、無性に『ロード・オブ・ザ・リング』を観たくなった。
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