歩くたんぽぽ

たんぽぽは根っこの太いたくましい花なんです。

CULTURE/SHIBUYA

2014年10月27日 | 日記
若者が集うまち、渋谷。

日本特有の徹底した管理社会追従の手が届かないまち。



ここには独特な空気が流れている。

地下鉄を降りるとすぐに下水の様な不快な匂いが漂う。

どんよりとした閉塞感とは裏腹に、派手なカラーバリエーションが町並みを彩る。

人、看板、ネオン、ショーウィンドウ、電光掲示板、巨大な液晶、ビル、服、信号、人。



若者がつくる文化なのか、つくられた文化を若者がなぞっているだけなのか。



このまちにいるのは疲れるけれど、このまちを外側から見るのは面白い。

以下アンダーグラウンドな渋谷的瞬間たち。






























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今日の一曲、Good Night

2014年10月15日 | 音楽
今日お勧めする曲はThe Beatlesの「Good Night」。

元々知っていた訳ではなく、さきほど偶然見つけた曲だ。



子守唄と言えばElvis Presleyの「Love Me Tender」が鉄板だったが、

この曲も眠れないときに、抜群の効果を発揮してくれそうである。



ちなみにボーカルはリンゴ・スター、演奏はオーケストラという珍しい楽曲になっている。

ジョン・レノンが息子ジュリアンの子守唄として作った曲なんだとか。


Good Night

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メランコリック・クイーンとモンマルトルの丘

2014年10月12日 | 日記
最近憂鬱な気分が続いている。

太陽は大分前に沈み、灰色の分厚い雲の下、波は荒く船は今にも転覆しそうである。

こんなにも長く落ち込む事なんて然う然うある事ではない。

なぜなのか見当もつかない。

いや心当たりはいくつもあるが、それは昔から私につきまとっているものであり、今更大した話ではないはずなのだ。



そんな風に迎えた今日、仕事中にふと考えた事がある。

以前も今も環境は変わらないのにいったい何が違うのか。

手元に何がないのか。

「ソウゾウリョクだ。」



これが時間に溺れるということなのかもしれない。

時間に惑わされて、思考が停止している。

目の前の時間を一生懸命追いかけ、空虚の中を空回りしている。

忙しいのだと錯覚し、音のない喧噪から逃げるように自分の砦を造る。



これでは何にも出会うことは出来ない。

こっちにその準備ができていないのだから。



ソウゾウリョクとは想像力であり創造力のことである。

ワクワクもそこから生まれるのだと思う。

今まで子どもの様なソウゾウリョクに支えられていた。

その機能が急になくなってしまった訳ではなく、それが見えにくくなっているだけのこと。



以前、NHKのプロフェッショナルという番組に絵本作家の荒井良二が出ていた。

「日々のを暮らしを子どもの目線で見てみればワクワクする事がいっぱいある。」

彼が散歩をする風景が今でも忘れられない。

面白そうな脇道を見つけて「こんなのがどこにどうつながっているんだろう。」と寄り道。

奥まで行くと、生い茂る草木の真ん中が窪みになっていて怪しげな影をつくっていた。

「この緑が呼ぶんですよ。こっちからね。」



特別な刺激を求めている訳ではない。

レインボウのスポットライトが欲しい訳ではない。

日々の小さな喜びや悲しみに反応するアンテナがほしいだけなのだ。

何かにワクワク出来るだけのソウゾウリョクがほしいだけなのだ。



この閉塞感の中、弱々しくもたくましい生が確かにここにある。

偉そうなことばかり言って、これからも同じ事を繰り返すと思う。

きっとそれでいいのだと思う。



NHK教育で深夜に流れていた番組で、一瞬パリの丘モンマルトルの町並みが流れた。

印象派の画家たちが住んでいた町で、今では芸術家の町と呼ばれているらしい。

20世紀からまだ抜け出してない様な古くて優しい町並みだ。

行ったこともなければこれといった思い入れもない。

しかし、なぜだかその数秒の映像が私の心を穏やかにしてくれた。

重苦しい雲の隙間から少しだけ太陽の光が射し、波もずいぶん静かになった。

きっといつかこのモンマルトルに行こう、そう思った。

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耳に残るは誰の歌声

2014年10月01日 | 日記
音楽を聴いていると、ふと違和感を感じる事がある。

ごりごりとしていて、なかなか頑固な塊だ。



ファン精神という分厚い色眼鏡がいろいろと邪魔をしている。

これが好きなんだという強固な思い込み。



その眼鏡を外してみると世界は全く違う色をしている事に気づく。

もちろんかけたままの方が都合がいい時もあるだろう。

でもそんな大事にする必要もない。



爽やかな風がふいて、足下の小さな草がそよぐ。

第8回京都音楽博覧会は気持ちいい空に恵まれ最高の1日となった。



ここなら音楽と純粋に向き合えるような気がする。

力が入らないからすーっと素直に入ってくるのだ。

花が開くように、耳が開く。

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