映画と映画館への愛情のつまった作品。
1980年代のイングランドの海辺の街の映画館で働く中年女性ヒラリーをオスカー女優のオリヴィア・コールマンが演じる。
不安を抱えながらの感情を抑えた演技と、感情を開放する演技のメリハリはさすがといったところ。
ヒラリーは独身で、淡々と日々をやり過ごす毎日。
過去に精神病を患っており、投薬治療を続けている。
そこに映画館の新人スタッフとしてマイケル・ウォードが演じる黒人青年スティーヴンが現れる。
スティーヴンは大学進学を希望していたものの、試験に落ちて、働くことを選んだという背景。
心優しく快活なスティーヴンにヒラリーは心惹かれ、年齢差を超えて、恋愛関係になる。
ヒラリーは幸せの絶頂にありながら、人種と年齢の二つの壁に苦悩する。
1980年代の英国は、男性社会全盛であったり、黒人差別も激しく、不景気もあり、世の中がざわついている。
そんな状況で社会的に弱い立場のヒラリーとスティーヴンが困難に立ち向かい、強く生きようとする。
二人を癒すものは、映画であり、映画館で働く仲間たちであった。
映画としては、物語に没入すればよいのだが、なぜ今、この作品を作ったかの疑問が湧く。
一つには、コロナ禍で劇場で映画を観る機会が減ってしまい、改めて、映画鑑賞の素晴らしさを訴えるということだろう。
もう一つは、多様性をもっと世の中に浸透させようということだろうか。
実際に1980年代がどうだったかというよりは、当時の困難を乗り越えて今があるものの、まだ道半ばという警鐘を鳴らしているように感じた。
点数は、8点(10点満点)。
タイトル:エンパイア・オブ・ライト
原題:Empire of Light
製作年:2022年
製作国:イギリス、アメリカ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督:Sam Mendes
主演:Olivia Colman
他出演者:Micheal Ward、Colin Firth、Toby Jones、Crystal Clarke、Tanya Moodie
上映時間:115分
1980年代のイングランドの海辺の街の映画館で働く中年女性ヒラリーをオスカー女優のオリヴィア・コールマンが演じる。
不安を抱えながらの感情を抑えた演技と、感情を開放する演技のメリハリはさすがといったところ。
ヒラリーは独身で、淡々と日々をやり過ごす毎日。
過去に精神病を患っており、投薬治療を続けている。
そこに映画館の新人スタッフとしてマイケル・ウォードが演じる黒人青年スティーヴンが現れる。
スティーヴンは大学進学を希望していたものの、試験に落ちて、働くことを選んだという背景。
心優しく快活なスティーヴンにヒラリーは心惹かれ、年齢差を超えて、恋愛関係になる。
ヒラリーは幸せの絶頂にありながら、人種と年齢の二つの壁に苦悩する。
1980年代の英国は、男性社会全盛であったり、黒人差別も激しく、不景気もあり、世の中がざわついている。
そんな状況で社会的に弱い立場のヒラリーとスティーヴンが困難に立ち向かい、強く生きようとする。
二人を癒すものは、映画であり、映画館で働く仲間たちであった。
映画としては、物語に没入すればよいのだが、なぜ今、この作品を作ったかの疑問が湧く。
一つには、コロナ禍で劇場で映画を観る機会が減ってしまい、改めて、映画鑑賞の素晴らしさを訴えるということだろう。
もう一つは、多様性をもっと世の中に浸透させようということだろうか。
実際に1980年代がどうだったかというよりは、当時の困難を乗り越えて今があるものの、まだ道半ばという警鐘を鳴らしているように感じた。
点数は、8点(10点満点)。
タイトル:エンパイア・オブ・ライト
原題:Empire of Light
製作年:2022年
製作国:イギリス、アメリカ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督:Sam Mendes
主演:Olivia Colman
他出演者:Micheal Ward、Colin Firth、Toby Jones、Crystal Clarke、Tanya Moodie
上映時間:115分