とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

「台風家族」(ネタバレ注意)

2019-09-18 23:59:00 | 映画
草彅くん、熱演。
新井浩文、MEGUMI、今旬の中村倫也といいキャスト。

映画としてメッセージ性は感じなかったが、家族の絆は見えないものということだろうか。

藤竜也演じる父親は、客観的には凄くいい人。
頑固親父に振り回されるのは昭和な家族観で懐かしさを感じる。

YouTubeや電話詐欺といった現代性が散りばめられており、
古いものと新しいもののごった煮感が面白かった。

娘役の甲田まひるの目力が印象に残った。

点数は、7点(10点満点)。

タイトル:台風家族
製作年:2019年
製作国:日本
配給:キノフィルムズ
監督:市井昌秀
主演:草彅剛
他出演者:新井浩文、MEGUMI、中村倫也、尾野真千子、甲田まひる、長内映里香、若葉竜也、相島一之、斉藤暁、榊原るみ、藤竜也
上映時間:108分


「記憶にございません!」(ネタバレ注意)

2019-09-15 23:59:00 | 映画
三谷幸喜監督の仰る通りの「ザ・中井貴一ショー」だった。
中井貴一演じる黒田総理の記憶を失う前のシーンが少なく、
周りの人たちの態度から想像させるところは面白かった。
だからこそ、善人になった後の人物像に違和感が少なくなった効果があったと感じた。

最後まで観て、どこで記憶が戻ったのか、おさらいをしたくなった。
絞り込むと吉田羊演じる野党党首に最初に迫られたときと、2回目に会ったときの間ではあるが。
記憶が戻っていたら、息子の名前は間違えないだろうし・・・。
やっぱり、もう1回観ないと思い出せない。

政治家の話として観ると、現実離れし過ぎているが、一般論に置き換えると、
人間は固定観念に縛られていて、原因は自分自身にあるのかもしれないと思わせてくれた。
当然、様々なシミュレーションのうえで、日々行動しているが、
その枠の中には答えはないのかもしれない。
枠の外に想像を働かせるきっかけが記憶喪失になることだったら面白いなあと。
自分の理想の実現のために、きちんと現実を直視し、
不測の事態を受け容れる覚悟を持てれば、逆に楽になれるかもしれないということだろうか。
まあ、そんなに人生、単純ではないけどね。

コメディーで真面目なものを表現するのも素敵なことだ。

有働アナウンサーはわかったが、ROLLYはわからず。
佐藤浩市を大物として扱わないところが三谷作品だなと。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:記憶にございません!
製作年:2019年
製作国:日本
配給:東宝
監督:三谷幸喜
主演:中井貴一
他出演者:ディーン・フジオカ、石田ゆり子、草刈正雄、佐藤浩市、小池栄子、斉藤由貴、木村佳乃、吉田羊、田中圭、梶原善、寺島進、ROLLY、有働由美子、飯尾和樹
上映時間:127分


三国志展(東京国立博物館)

2019-09-05 23:59:00 | 博物館
東京国立博物館にて、三国志展を鑑賞。
「三国志演義」の物語の世界と実際の三国時代の遺物で構成された展示。

曹操の墓(曹操高陵)からの出土品が見れたことに感動。
曹操は墓を豪華にすることを禁じたため、過去のものと比べると質素なものだったらしい。
実物大の模型で雰囲気を感じることができたが、それなりの大きさだ。
それまでの墓や副葬品がいかに贅沢を尽くしたものであったかということだろう。

鏡や印は日本にも伝わっており、船や建物といった様々な形の俑が日本に伝わって埴輪になったのだろうか。
当時の有力者の家は、下層が穀物の倉庫で、その上に櫓を建てたものであったとのこと。
食料の重要性を物語っている。

中国全土から展示品を集めて、このような展覧会が催されたことに感謝。



関羽像


矢の雨(当時の戦闘のイメージを再現)

「アンダー・ユア・ベッド」(ねたばれ注意)

2019-09-01 23:59:00 | 映画
高良健吾、いい役者だなというのが第一印象。
演じ方によっては、グロテスクにもなるが、誰にも憶えられない男の悲哀と優しさが痛いほど伝わってきた。

最後に名前を呼ばれたことで、この男には救いになったのだろう。
ある意味、ハッピーエンドではある。

現実には、ここまで一人の女性に固執はできない訳で、ファンタジーなのだが、
細部がリアルでそう見えないところがホラーだ。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:アンダー・ユア・ベッド
製作年:2019年
製作国:日本
配給:KADOKAWA
監督:安里麻里
主演:高良健吾
他出演者:西川可奈子、安部賢一
上映時間:98分