ゆうしゃケン  小心翼翼・平々凡々

団塊世代の技術系サラリーマンだった。引退した今は妻と二人で平和な生活を願いつつ、趣味と独り言でストレス発散

また来た!健康器具

2006-12-27 21:33:12 | 平々凡々
      我が家の八朔。色づき始めました


  私が通っているスポーツクラブに時々健康器具の売り込みが来る。長期間、体験させることで、その効果をPRするとともに、年寄りの老化した頭を洗脳して売りこむのだ。夏くらいに来ていたオゾン系器具の業者のことは記事で紹介したが、今度は11月から2ヶ月にわたって別の業者が来た。

今度の売り文句は「さ○さ○血液」。要するに血流を良くする器械のようだ。私はこの手の器械は頭から信じていないので冷ややかな眼で見るだけだが、暇で好奇心が旺盛で血圧が心配なお年より連中は、またまたお世話になっているようだ。50肩であろうか、肩が痛いと嘆いている妻が、わらにもすがる思いで体験したらしいが、効いている様な事を言っている。

器械の仕組みは電極から14000Vpなるひずみ波の交流電圧を通すらしい。ここで注意しなければならないのは14000Vpというのは何を指すのかということだ。一般的に電気用語で、Vpというのは交流電圧の最大値(波高値)を指す。それに14000Vというのは特別高圧といって、最大級の高い電圧を指し、人体に触れると即時感電死するから、ここではミリボルト単位であろう。これらから判断すれば、小形変圧器で交流10Vに低減し、半導体負荷を接続してひずみ波電圧に変換していると推定できる。

家庭用の人体に接触するような器械の電圧は感電などの安全性から、安全特別低電圧が定められていて42V以下となっている。したがってこの器械もその対象であろうから42V以下であることを想定すれば、上の推察は間違いないと思われる。

もちろん、医療的に効果があれば文句を付ける筋合いはない。現に我が妻は、通う内に肩痛が和らいだ感じがするといっていたし、効果があったと吹聴する人もいるようだ。

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   来た当初は、この器械は病院に卸しており、ちょっとサービスで試供するので売るつもりはない! と営業マンは言っていた様だが、1ヶ月過ぎて体験者が増えると共にその言葉は消えたようだ。価格は自動車1台分と紹介していたが、12月になって、軽自動車1台分になり、終いには中古自動車分となったように聞いている。

そして先週、「さ○さ○血液体験場」にはこの器械の段ボール箱がうずたかく積まれていた。やはり、最後は本性を現して売り込んだのだ。結局、営業マンが消えた後に聞いたところによれば、全部で39台が売れたようで、価格は60数万だったとのことだ。2ヶ月間で2500万円くらいの売り上げだ。

 興味本位でネットでこの賞品を調べると、あれこれ販売会社があるようだったが、ある会社で定価732,000円だった。原価を想定すると、小形変圧器5000円、半導体負荷5000円、表示ランプやスイッチ類3000円、収納ケース(意匠ふくんで)15000円、組立費20000円、で計48000円。管理費を含んでも6万円位であろう。仮に10万円で仕入れたとすれば、利益が150万円として2000万円だ! 名古屋から来てワンルームマンションを借りてたようだが、懐があったかい正月を迎えることだろう。

コメント (20)
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