食欲の秋ばかりではなく、芸術の秋でもある。今年1年の創作活動の発表の場として、美術展が開かれているが、今年も長女の嫁入り先のお父様(Oさん)から、県展の招待状を頂戴した。
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以前にも紹介したが、最近名が売れ出した気鋭の版画家なのである。昨年は、東京でも紹介されたし、本も出版された。退職してから趣味で始めたそうだが、才能があったのだろう、瞬く間に頭角を現したようだ。謹厳実直で、誠実な人柄で和音君を可愛がる姿は、じつに微笑ましい。作風は私の偏見かもしれないが「日本の美」を意識しているようで、落ち着いた静寂さと庶民の生活を暖かい視野で観察していると感じさせる。
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土曜日、妻と二人で北九州市美術館を訪れた。紅葉にはまだ早いが静かなたたずまいで、秋をほのかに感じさせてくれた。出品作品は写真から陶芸、編み物、絵画、版画などオールラウンドで作品が展示されていた。一つ一つ鑑賞していると、腰が痛くなってしまったが、やはり展示されるだけの価値があるものばかりだった。
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Oさんの作品は、「合掌造り」だった。飛騨に旅行したことがあるのだろうか、A1サイズくらいの和紙に刷られた合掌造りの民家は、不思議な威容を示していた。屋根に葺かれた1本1本の藁が、それぞれ自分を主張しているようで、愛着を持たれてノミをふるったのだろう。眼を痛めておられたのに、これほどの作品を創出するとは、すごいと感じたのでした。
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出張の疲れもあったのか、我が家に帰ってまったりした後、夕方は垣根の剪定。植木の手入れ時期なのだろうか、ご近所さんに植木屋さんが入って、刈り込んでいるのを見て我が家も、と思ったのだ。
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秋の剪定は思い切って刈り込むことだと聞いていたので小心な私が思い切って刈ったら・・・。 妻から切りすぎだとクレームが出た。これでいいのだよ、京極堂! とえらそぶったが・・・トホホ
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その晩は、カリフォルニア産の白ワインを飲みました。安かったですけどフルーティな感じでおいしく、妻も飲みましたが、私がほとんど一本を開けてしまいました。
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