我が家の狭い庭に枇杷の木が1本だけある。果物好きの父がミカンなどとともに植えていたのだ。それが1昨年、初めて実を付けた。20個ほど成ったがそこそこのサイズで、食べてみると甘くておいしかった。親父が植木市で買い求めたものなのだろう。遠賀の枇杷農家産にも負けないくらいの見栄えとおいしさで、商品価値も充分にあると思えるものだった。これは掘り出し物だと昨年も期待していたが、なぜか実をつけなかった。やはり剪定しなくてはダメなのだろうかと、昨年秋から見よう見まねで枝を切ったりして剪定らしくしていたら、うまくいったようで大量に花が咲いて小さな実がたくさん付いた。
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大きな枇杷にするためには1本の枝から取れる実を3個ほどに間引かなければならない。これは私の友人、遠賀のAさんから教わったもので、昨年は枇杷の袋かけの応援にも行った。
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先週、体調は悪かったが、さんさんと降り注ぐ陽射しに後押しされて、我が家の枇杷にもこのスキルを実践した。お日さまの栄養を充分に取りこまれるように、余分な実を取り除いたのだ。
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間引きして1週間、種のようだった小さな実は、ぐんぐんと日毎に大きくなっているような気がする。2ヶ月後には黄色の実をつけることだろう。楽しみだ。でも、それまでにもう一仕事。袋かけをしなければ! カラスに食べられるのはごめんだ。