夫婦二人とも還暦を過ぎた。気持ちは若いつもりだが、体力・知力の衰えが目立つようになってきた。ドライバーが飛ばなくなってきたし、懸垂も筋肉を痛めるのが怖いからできなくなった。何よりも戸外で活動すれば、筋肉疲労というか筋肉痛になりだした。老眼はますます進展し、疲れ目もひどい。だから集中力も低下して業務効率も落ちてきている。
<o:p></o:p>
物忘れも目立つようになった。若いころは一度聞いたら、絶対に忘れないと自負していたのだが、それはもう昔のこと、今は自信のかけらさえなくなった。おまけに生来の思い込みが激しいから、とんでもない間違いをすることになる。
<o:p></o:p>
これに輪をかけて物覚えが悪くなったのが妻だ。しっかり者でメモ書きなどで記録を残している人なので、安心して頼りにしているのだが、最近は雲行きが怪しくなってきた。その例が
<o:p></o:p>
● GWの初日の土曜日、廃品回収日だと妻が言うので、微塵も疑いもせず、指定の回収場所へ古新聞や段ボールなどを整理して置いてきた。 いつもは廃品が積まれているのに、全然無かったので珍しく我が家が一番乗りだ、くらいにしか思って無かった。<o:p></o:p>
外回りの片づけが終わって、遅い朝食を食べている時に、新聞見て今日は土曜日だと気が付いた。<o:p></o:p>
廃品回収は日曜日のはずだ! 妻と相談して、雨が降らなさそうだし犬猫が散らかすような恐れも<o:p></o:p>
ないから、そのままにしたが・・・。
<o:p></o:p>
● その日の夕方、妻とジムに行くことになった。私はインドアゴルフ+風呂、妻は風呂だけだ。待ち合わせ時間をいつもより10分長い50分後にして、フロントで別れた。 50分後、約束時間どおりに落ち合ったのだが。<o:p></o:p>
なんと、妻は風呂に入ってなかった! いつもより永く時間があると思い込んで、まず休養室で新聞でも、と思ってゆったりしていたらしい。新聞小説を読むのを楽しみにしているのだ。その後すぐに風呂に入れば良かったのだが、私がゴルフをしている時間を1時間程度と思いこんで、紙面を隅から隅まで読んでいたのだ。読み終わって、時計を見た瞬間に、待ち合わせ時間になっていることに気が付いた、のが真相だ。<o:p></o:p>
<o:p> </o:p>
土曜日1日だけでも、このような思い違いがあった。これに私の勘違いが加わるのだから、老人家庭の効率の悪さは、思う以上にありそうだ。KYを「空気を読めない」ではなく、本来の「危険予知」活動として生活してゆかねば。
<o:p></o:p>