日曜日、和君を1日預かる事になった。パパ・ママとも別々に用があるのだ。北風が吹いて寒かったが、家の中でくすんでいるわけにもいかないと、3人で若松のグリーンパークに行くことにした。若松の北海岸地域は広大な緑地と池が広がっており、北九州市民の憩いの場として人気のスポットだ。何よりも400mグラウンドが2面も取れるほどの広い芝生が気持ちよい。 かけっこ大好きの和君には願っても無い運動場だ。
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グリーンパークに入る前に、近くに住んでいる義姉さん宅に寄った。子育ても終わって、悠々と生活をエンジョイしている御夫妻だ。やはり話題は孫、話し上手の義姉さんではあるが孫の話になると、より口の回転が速くなる。それだけ自慢の孫なのだ。その義姉さん、さすがに手馴れたもので和君とすぐに仲良くなった。子育て・孫育ての経験は並大抵のものじゃない!
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<o:p> きたぽっぽ号とプリンセスアイコという名のバラ。ピンク色で清楚なバラでした。</o:p>
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時々薄日が射してはいるが風が強くてグリーンパークは入場者も少なかった。まだ午前中と云うこともあるのだが。遊具で遊んでいる時に園内を廻る汽車が廻ってきたので、さっそくそれに乗りこんで奥の催し物エリアへ。そこでどちらがゴードンになるか、和君と走りっこ。私は足がもつれそうになるのを懸命にこらえた・・・転ばなくて良かった! お腹が空いたのか、お昼前に和君がお弁当を食べると言い出したので、ベンチに座ってお弁当を広げた。和君にはママの愛情溢れたお弁当。お握りに眼や鼻をつけたり、髪を乗せたり、色んな工夫をして飾りたてている。手間暇が掛かるだろうが、可愛い息子が少しでも興味を持って食べるように頑張ったのだろう。
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外で食べるお弁当は美味しいと、私達は妻が作ったお弁当をぱくついていたのだが、そこに義姉さん夫妻が顔を見せた。なんと差し入れだと言う。 近くのJAで野菜やら何やらを買ったので、持って行けと。わざわざ広いパークを私たちを捜しながら歩いたのだった。私達はその好意が嬉しく、遠慮なく甘える事にした。身内の優しい心遣いは心の奥深くまで染み通るようで、本当に嬉しい。
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弁当が終わって、義姉さん達と別れた後、私たちは熱帯果樹園や童話の森、探検の森、バラ園などを廻った。この頃になると、パーク内にも人が多くなって活況を呈してきた。バラ園ではちょうど近くの小学校のオカリナ演奏会が始まったところで、楽しいような寂しいような不思議な音色の曲が流れていた。半年くらいの練習だと言っていたが、たいしたものだ。私のオカリナは何処に消えてしまったのだろう?
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<o:p>熱帯果樹園内でオオゴマダラ蝶とその金色のサナギです。判りづらいかな</o:p>
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最後に和君が待ち兼ねていたカンガルー園に。和君はすっかり慣れているようで、藁の餌を食べさせたり、柔らかな体毛をなでたりして楽しく遊んでいた。
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2時半を過ぎたので、キタポッポ汽車に乗って帰ることになった。私も結構疲れていたが、和君も疲れたようだ。最後はバアバに負われて駐車場へ。車に乗り込んだ途端、眠り込んでしまった。それから3時間、家に帰り着いてもまだ眠り続けた。ママから起こされた時の和君の笑顔が可愛かった。 嬉しかったのでしょう。
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