<o:p> ママが居なくても元気な和音君。ワカサギが大好物です。</o:p>
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土曜日、はまさんとワカサギ釣りに出かけた。昼から雨模様と予報が出ていたので、午前中だけでもと思ったのだ。釣りは順調で予想通りに雨が降り始めた午後1時過ぎまでに1.2キロの釣果だった。今年は例年になく好調だ。
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2時過ぎに豊田湖を後にして車に乗り込んだ途端に妻から慌てた口調で携帯に連絡があった。長女が救急車で緊急病院へ運ばれたとのことだ。よく分からないが流産らしい。そのような兆候は聞いてなかったので驚いてしまった。
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帰り着いて、すぐに緊急病院へ。婿殿と和音君、先方のご両親、妻が待合室で心配そうに座っていた。今から手術するとのことだった。
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手術の間、我々はあれこれ考えながらもじっと待つしかない。生命が危険な手術ではないとは聞いたが、それでも心配だ。結局、手術は3時間以上かかり、終わったのが21時前だった。さっそく面会したが、集中治療室の中で長女は真っ白な顔をしてしきりに寒いと訴え震えていた。手術自体は無事に終わったが、全身麻酔していたので体温調節がうまくいってないとの説明を受けた。あまりに震えていたので可哀想で仕方なかったがどうしようもない。面会中に電気毛布をもう1枚追加してくれたので、幾分かは落ち着いたが。
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手術中、和音君は泣きもせず大人しく遊んでいた。ママの異常を感じていたのかも知れない。集中治療室の中には大人しか入れないので、和音君は待機させたが、その時にぐずついたくらいだった。
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長女の入院は1週間くらいだろうが、その間和音君の面倒は我々が引き受けるつもりだったが、結局婿殿が出張不在の月曜の夜から金曜まで預かることになった。
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翌日の日曜日、午前中は奏汰君の初誕生のお祝いだった。先方のお母様が定番の1升餅を準備して背負わせた。まだ一人では歩けないがママの手を借りて3歩ほど歩いたので、安心した。将来を占う好きな物選びは、最初100円玉を選択しそうになったが、周りの空気を察してか、物差しを選んで一件落着。最後に皆でケーキを頂いた。
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私は夕方から出張だったので、その準備をして長女の見舞いに病院に行った。和音君も来ていたが、ぐずつくこともなく、甘えることもなかった。やはりママが大変な事態だと認識しているのだろう。長女も元気に回復しているようだったので、皆と別れて安心して小倉駅に向かった。
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火曜日、夜。出張から帰った。和音君が妻と待っていた。妻に状況を聞くと、寝るときに少しぐずったが、それ以外は元気にしているという。それに食欲があって、今まで以上によく食べるという。ママのおっぱいがない分、食べているのだろうか。これを機会に完全離乳ができるかもしれない。けれど1歳7か月の和音君、ママが恋しいだろうと思う。寝るときにママのカーディガンを見つけ出して、ママ・ママと言っていたと妻から聞いたときに目頭が熱くなった。ママも病気と戦っているのだが、和音君も同じように頑張って戦っているのだ。
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この1週間で和音君は、また成長することに違いない。 が、ママが退院した時に精一杯甘えて、1週間分の心の栄養を取り戻して頂戴ね。
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