花と徒然なるままに

四季の移り変わりは植物が一番感じさせてくれます、
少しでもそれに触れられたらと思っています。

身近で見かける似た様なキク科の花達。(10月)アザミの仲間、黄色い似た花。

2020-10-29 | 野草
この時期に何をテーマにアップしよう良い案が浮かびませんが、
身近な所から月並みで目新しさなしですが幾つか集めてみました。

アメリカオニアザミ(セイヨウオニアアザミ)
キク科アザミ属、多年草、ヨーロッパ原産、花期:7月~10月、要注意外来生物に指定。
和名にアメリカとあるがヨーロッパ原産のアザミであり、
誤解をさけるためセイヨウオニアザミとも呼ばれる。 
紅紫色の頭状花を咲かせる。根生葉は羽状に深裂しロゼット状になる。
葉や茎、総苞片には鋭い棘があり、手袋をしていても貫通するため注意を要する。


ノハラアザミ(野原薊)
キク科アザミ属、多年草、花期:8月~10月、
アザミの仲間は、世界中に300種類以上り日本でも100種類以上あるといわれます。
ノハラアザミの頭花は紅紫色で、枝先にしばしば2~3個集って上向きにつきます。
総苞は幅1.5~2cmの鐘形で粘らない。
ノアザミは頭花の総苞が、僅かに凹凸はありますがほぼ平滑で、粘液を出して粘着することと
春に咲くことで区別ができます。


トネアザミ(刀根薊)   別名:タイアザミ、イガアザミ
キク科アザミ属、多年草、花期:9月~11月、
頭花は紅紫色でしばしばやや長い柄があり、花の基部に時に1-2個の線形の苞葉がある。
母種のナンブアザミに比べ葉と総苞の刺が太くて長い。
 

アキノノゲシ(秋の野芥子)
キク科アキノノゲシ属、1~2年草、花期:8月~11月、
茎の上部の葉はほとんどが全縁で小さい。 茎の上部に直径約2cmの頭花を円錐状に多数つける。
頭花はふつう淡黄色、まれに白色、淡紫色で、昼間開き、夕方にはしぼむ。総苞は長さ約1cm。 
花後は下部が膨らむ。 そう果は長さ約5mmで、短いくちばしがある。


ブタナ(豚菜)   別名:タンポポモドキ
キク科エゾコウゾリナ(ブタナ)属、多年草、ヨーロッパ原産、花期:6月~9月、
ブタナの名前の由来はフランス名の「ブタのサラダ」を訳したもの。
花茎は高さ50cm以上になり、上部で1〜3個枝分かれする。
花茎の途中には退化して鱗片状になった葉がある。頭花は黄色で径3〜4cm。 
全体の外見はタンポポに似る。
 

タンポポ(蒲公英)
キク科タンポポ属、多年草、花期:3月~5月、
タンポポハ、キク科タンポポ属の総称で、カントウタンポポ、カンサイタンポポ等ある。
草丈は15センチメートル (cm) 内外で、花は一般に黄色であるが、白花もある。
都市部に多いのはセイヨウタンポポである 。
ヨーロッパ原産のセイヨウタンポポは、頭花はやや大きく、総苞の外片が反り返る。
今の時期でも見ることがありますが、殆どがセイヨウタンポポです。


ヤクシソウ(薬師草)
キク科オニタビラコ属、2年草、花期:9月~11月、
葉は薄く基部で茎を抱き、切ると白い乳液を出す。
枝の上部に直径1.5 cmほどの黄色い花を固まって咲かせる。花は上向きに開くが、
花が終わると下向きになる。 
名の由来は、葉の形が薬師如来の光背に似ているため、あるいは
かつては民間薬として使われたための名などの説があるが定かでない。 


アキノキリンソウ(秋の麒麟草)  別名:アワダチソウ
キク科アキノキリンソウ属、多年草,花期::8月~11月、
黄色の頭花は散房状〜総状につき,径12〜14mm,舌状花と筒状花からなる。
ひっそりと草陰に咲いていました、本来は日当たりの良い場所なら大きな株になったかも。
 

秋の庭を彩るのは菊の花々ですが、野草のキク科の花は圧倒的に黄色が多いように思います。
キクは中国原産の植物です。日本には奈良時代に薬用として紹介されたと言われ、
長陽の節会(旧暦9月9日)に菊酒を飲み、菊花を観賞する風習が伝わったようです。
これからあちらこちらで菊花展が開かれることでしょう。
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身近な野草小花10月、カタバミ、トキワハゼ、ツタバウンラン、二段咲きツユクサ、他

2020-10-24 | 野草
どこにでもある雑草ですが、よく見ると可愛い花達です。

カタバミ(酢漿草 、片喰)
カタバミ科カタバミ属、多年草、
上部の葉腋から長い花序柄が出て、先に1〜8個の花を散形花序につける。 
花は黄色で、径約8mm 。葉はハート型で、クローバー状に茎から3枚付ける。
この葉がカタバミの大きな特徴となっている。 よくクローバー(マメ科シャジクソウ属。
たいていシロツメクサ)に間違われるが、クローバーとは異なる植物である。
アカカタバミ(赤片喰)
カタバミ科カタバミ属、多年草、花期:5月~10月、
アカカタバミは、カタバミの1品種で、葉の色が赤紫色になったものです。
黄色の5花弁で、花径は約8mm程度、花弁の中心が赤茶色に色好くことが多い。
葉は、球根の先端から束に出、ハート型の3枚がとがった先端を寄せあわせた形。 

イモカタバミ(芋片喰)   別名:フシネハナカタバミ (節根花片喰 )
カタバミ科カタバミ属、多年草、南米原産、花期:5月~10月、
葉の間から伸び出した花柄は葉を越えて伸び、先端に数輪を散形花序につける。
 花は紫桃色からピンク、淡いピンク、白など幅があり、花形も地域により多少異なる。
*シロバナイモカタバミは、以前に撮影したものです。 

トキワハゼ(常盤爆)
サギゴケ科サギゴケ属、1年草、花期:4月~10月、
ムラサキサギゴケに似ているが、横に這う枝を出さない。
茎の先に小さな花を疎らに付ける、花は淡紅紫の唇形で、長さ1cmほどです。
春見掛けていたので、春の花かと思っていましたが、今頃も結構小さい花ながらも良く咲いています。 
 

ツタバウンラン(蔦葉海蘭)  別名:ツタガラクサ、ウンランカズラ
オオバコ科ツタバウンラン属、つる性多年草、地中海原産、花期:4月~5月
 匍匐性で開花期は初夏から夏。茎は赤みがある。
花は長い柄があって葉腋に単生する。花冠は白色〜淡青色で暗紫色のすじがあり長さ7〜9mm、
上下2唇に分かれて、上唇はさらに2裂して直立する。  
この花は小さいながら何故かいつでも家の周りで見ているような気がしています。


ウシハコベ(牛繁縷)
ナデシコ科ハコベ属、多年草、花期:4月~10月、
全体のようすは同属のハコベに似るが、比べて大型である。 
花は上部の葉腋に集散花序をつけるか単生する。花柄は長さ5 - 18mmになり、腺毛が密生し、
花弁は5個で白色、萼片より長いか短く、基部まで深く2裂し、10弁花にみえる。
雄蕊は10個。卵球形の子房の上に5個の花柱がある
ハコベやミドリハコベ(3個)と見分けるのは花柱の数で容易 。


ツユクサ(露草、鴨跖草 )   別名:アオバナ(青花)
ツユクサ科ツユクサ属、1年草、花期:6月~9月、
高さ20-50cm、葉は卵状披針形で、2枚の緑色の苞葉に挟まれるようにして青色の花を開く。
花が紫色に見えるウスイロツユクサや、紫色の花弁が3枚のムラサキツユクサ、
白い花弁のトキワツユクサなどの近縁種がある。
ツユクサは道端、畑などに咲き珍しくありませんが、二段咲きでしたので取り上げました。
普通は右のように一輪だけです。一日花ですので翌日にはもう見られないと思います。
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秋の野草花 10月、キンミズヒキ、ノダケ、ヤマゼリ、キバナアキギリ、他

2020-10-10 | 野草
昨日に続いて野草花の続編です。
相変わらず最高気温も低く、雨降り状況ですので巣籠しています。

キンミズヒキ(金水引)
バラ科キンミズヒキ属、多年草、花期:7月~10月、
花は、径6~11mmの黄色い5弁花で細い花穂に多数つく、果実はかぎ形の刺があり動物につく。

ノダケ(野竹)
セリ科シシウド属、多年草、花期:9月~花期:9月~11月、
茎は上部で枝を分け、暗紫色を帯びる、秋に紫黒色の細かい花が多数開く。
果実には、カレーのような香りがある。

ヤマゼリ(山芹)
セリ科ヤマゼリ属、多年草、花期:7月~10月、
葉は、2~3回3出羽状複葉、小葉は卵形で粗い鋸歯がある。
小形の複散形花序に白色の小さな花が開く。
トリミングした花の形

キバナアキギリ(黄花秋桐)   別名:コトジソウ
シソ科アキギリ属、多年草、花期:8月~10月花期:8、月~10月、
茎は四角で、高さ20~40cm。茎の先に花穂をつくり、黄色の唇形花が段になって付く、
花径は、長さ2.5-3.5cmあり、上唇は立ちあがり、下唇は3裂して前に突き出る。

イヌショウマ(犬升麻)
キンポウゲ科サラシナショウマ属、多年草、花期:8月~9月、
花茎状の茎を高さ60-90cmに伸ばし、茎先に単一または下部で分枝した穂状花序をつける。 
白色で無柄の多数の花を密につけ、花は下側から上側への順に開花する。
昨年にサラシナショウマで投稿したのも、無柄でしたのでイヌショウマに訂正しました。

キツネノマゴ(狐の孫)
キツネノマゴ科キツネノマゴ属、1年草、花期:84月~10月、
茎の先端から穂状花序を出す。花序には花が密につき、それぞれの花は基部に苞があるので、
外見ではその苞が並んだ棒状の姿に見える。
淡紅紫色の唇形の花を付ける。 白い花を付けるのは変種で、シロバナキツネノマゴと言う。

カラスノゴマ(烏の胡麻)
アオイ科カラスノゴマ属、1年草、
葉腋に1個の黄色の花がつく。花柄は長さ1.5〜3cm、萼片は線状披針形で長さ6〜8mm。
花の中央から仮雄蕊が特別に長く突き出しているのが目立つ。

キツネノマゴがあったりカラスノゴマがあったり紛らわしいですね。

以下は投稿しようとしたが名前が分からずボツしたものですが、気になっています。
もしお気付きの方がありましたら教えて下さい。

??   空地を這うような雑草でmm単位の小さな花です。9/15撮影
bonさんに教えて頂きましたありがとうございました。
ハシカグサ(麻疹草)
アカネ科ハシカグサ属、1年草、花期:8月~9月、
茎はやわらかく、枝分かれして地に広がり、長さ20〜40cmになる。
茎の先端や葉腋に直径約2mmの白い花を数個束生する。花冠は筒状で4裂する。
名の由来は、葉が乾くと赤褐色に変わる様子が、ハシカの発疹の乾くと赤くなる症状に似てる為。

▼?? 花好きな家の道端に生えていた花だと思っています、雑草でないかも。9/28撮影
写し方が悪く情報があまりないですが、よろしくお願いします。
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秋のキク科の野草(10月)ヤクシソウ、コセンダングサ、ヨモギ、シオン、他

2020-10-09 | 野草
昨日から気温が下がり、14℃がこんなに寒かったかな思うほど下がり、
何か暖房器具が恋しくなってきました。
昆虫等も活動しにくなったかなと思ってしまいました。

ヤクシソウ(薬師草)
キク科オニタビラコ属、越年草、花期:8月~11月、
葉は薄く、基部で茎を抱き、切ると白い乳液をだす。
頭花は、1.5cm程で枝先に多数付ける。花が咲いた後は下を向く。

アメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草) 別名:セイタカタウコギ
キク科センダングサ属、1年草、アメリカ原産、花期:9月~10月、
黄色の頭花を囲み総苞が葉状で四方に開くのは、他のセンダングサに見られない特徴。

コセンダングサ(小栴檀草)
キク科センダングサ属、1年草、花期:9月~10月、
上部の枝先に黄色の頭花をつける。頭花には舌状花はなく、両性の筒状花だけが集まる。


アイノコセンダングサ(合の小栴檀草) 
キク科センダングサ属、1年草、花期:9月~11月、
外周の筒状花のうち何個かが大きく白色になるもの。        
コシロノセンダングサとコエンダングサの雑種とされている。
 

コシロノセンダングサ(小白の栴檀草)
キク科センダングサ属、1年草、花期:9月~11月、
全体の姿はコセンダングサそっくりだが、頭花には白色の舌状花が4〜7個ある。

ノブキ(野蕗)
キク科ノブキ属、多年草、花期:8月~10月、
フキの葉にやや似ているが、葉の先がややとがり葉柄に狭い翼があるので見分けがつく。 
頭花は筒状花からなり、ふちの花だけ実る。


ヨモギ(蓬)   別名:モチグサ(餅草)
キク科ヨモギ属、多年草、花期:9月~10月、
若葉を食用にする代表的な春の野草のひとつです。
茎の先に大きな円錐花序をだし、小さな頭花を下向きに多数つける。  
頭花は直径約1.5mm、長さ約3mmの長楕円状鐘形。 
全国いたるところに生育している繁殖力の強い 植物で、広く分布し、
風媒花のため多量の花粉を飛ばすので、ヨモギ花粉症に要注意です。

ユウガギク(柚香菊)
キク科シオン(旧ヨメナ)属、多年草、花期:7月~10月、
山野の草地、道ばたなどに普通に生える 、茎の上部で細長い枝を四方に広げ、
枝先に3cm程の白い花(僅かに青紫色を帯びることも)を付ける。

シオン(紫苑)   別名:オニノシコグサ、ジュウゴヤソウ、
キク科シオン属、多年草、中国原産、花期:8月~10月、
茎は上部で枝分かれして、淡紫色の頭花を散房状に多数咲かせる。花径は3 - 3.5cm 。 
日本では、自生の分布は九州などわずかで、花の鑑賞用に庭などで見られる。

キクイモ(菊芋)?
キク科ヒマワリ属、多年草、北米原産、花期:9月~花期:9月~10月、
キクイモとイヌキクイモの判別は難しく、
イヌキクイモの葉は対生し、キクイモの葉は下の方は対生し上の方は互生するという。
しかし、背の高いものはすべて上の方は互生するし、低いものは対生で終わる。 
結果的には、根を掘ってイモがあればキクイモ、なければイヌキクイモとするしかない?

キク科を並べただけ多くなりましたので、残りは後日回しです。
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秋色が濃くなってきた野草雑草の世界。

2020-10-07 | 野草
春爛漫の言葉は、ありますが、秋爛漫と言いません。
最も、爛漫と言う言葉には厳しい冬を乗り越えた花々が一斉に咲くと言う意味が含まれます。
暑い夏を乗り越えた秋咲く花々には適切な言葉がない、秋の紅葉や錦秋なる言葉はありますが、
今回取り上げる野草達にはそぐわないですね。
花の写真の場合、多くは単体で載せていましたが、今回は咲き乱れるとはいきませんが、
スナップ写真風にしてアップしておきます。

チカラシバの群落の背景にセイタカアワダチソウが咲き始めています。

マルバルコウソウがずっと奥まですが上手く表現出来ませんでした。

セイタカアワダチソウ、咲き始めていましたので、満開状態はこれからですね。

アレチウリが河原の土手一面に、広く撮ったら緑一面だけにカットしました。


オオニシキソウの群落、小さい地味は花の群落撮って上手く伝えられません。
   
タチスズメノヒエ、地味過ぎました。
   

ツリフネソウ 小さな小川の土手沿いにいっぱい。道路脇は刈り取り済。
   

やはり野草は地味な花ばかりでした、最後は少しでも明るくして
ヒガンバナ(曼珠沙華)多くの人が投稿済ですが、
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小さな野草達、コニシキソウ、オオニシキソウ、アメリカタカサブロウ、他

2020-09-01 | 野草
今回も野草ですが、苦手な小さな花ばかりですので見苦しいですが、お許しください。

コニシキソウ(小錦草)
トウダイグサ科トウダイグサ属、1年草、北米原産、花期:6月~9月、畑、道端等に生える。
茎は長さ10〜20cmになり、地を這って広がる。葉は対生し、長さ0.7〜1cmの長楕円形で、
表面の暗紫色の斑紋がよく目立つ
花は小さく、腺体の付属体は白色または赤色を帯びる花弁状です。
花序の直径は約0.6mm、長さ約1.2mm。(腺体とは、蜜などの分泌物を放出する部分)
枝の上部の葉腋に汚れた淡紅紫色の杯状花序をつける。
さく果には白色の寝た毛が密生する。 
よく似た仲間にニシキソウがあるが、ニシキソウはさく果に毛がない。 

オオニシキソウ(大錦草)
トウダイグサ科トウダイグサ属、1年草、北米原産、花期:6月~10月、
茎は淡紅色を帯び、直立または斜上して高さ20〜40cmになる。
腺体は円形。腺体の付属体はよく発達し、白い花びらのように見える。
さく果は直径約1.7mmの卵球形で無毛。  

アメリカタカサブロウ(亜米利加高三郎)
キク科タカサブロウ属、1年草、熱帯アメリカ原産、花期:9月~10月、帰化植物。
日本在来種のタカサブロウに比べ、葉が細く鋸状の細かいギザギザがある。
頭花はタカサブロウよりも小さく、周辺の舌状花がたくさんあるので花弁が重なって、
やや乱れる感じがある。種子(痩果)の断面は菱形で、黒褐色に熟し、
こぶ状の突起があって縁には灰白色の部分がある。

アメリカフウーロ(亜米利加風露)
フウロソウ科フウロソウ属、越年草、北米原産、花期:5月~6月茎はやや倒れながら伸びる。
葉は大きく3~5裂し、それぞれの裂片はさらに分かれている。
花は薄い紫で小さく(径5mm程度)、茎の先端に散房状につくが、小さくて目立たない。 
花びらは5枚、春から秋にかけてダラダラと開花する傾向が強い。

アメリカイヌホオズキ
ナス科イヌホオズキ属、1年草、北米原産、花期:7月~9月、
花は2~3個が枝咲きにつき、4~5mmで淡紫色又は白色。
花が終わると花柄は下に垂れ、5~8mmの球形でつやのある果実を付ける。
似た花に他に、イヌホオズキ、テリミノホオズキがあるが実の形から決めると分かり易い。
 横から見た形と色  イヌホオズキ  球形~縦長、  艶消し~弱光沢。
       アメリカイヌホオズキ  整った球形、  弱光沢~強光沢。
         テリミノホオズキ  横長、     弱光沢~強光沢。 

クワクサ(桑草)
クワ科クワクサ属、1年草、花期:9月~10月、
地味な草で目立ちにくい。葉がクワの形に似ていることが和名となった
葉腋に球状の花序を形成し、目立たない紫色を帯びた緑色の花を咲かせる。1つの花序の中には雄花と雌花がある。
球状の花序は直径約5mm、雄花と雌花が混在している。
こんな写真では花は良く分かりませんね、別の機会にもう少し分かり易くしたいと思います。
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野草花(8月)イノコズチとヒナタイノコズチ、ツリガネニンジン、ヤマジノホトトギス、他

2020-08-31 | 野草
今回も野草花の中からイノコズチとヒナタイノコズチを取り上げてみました。
家の周りでは、断然にヒナタイノコズチが多いです。
小さな花はまだ少し早いようで開いているのは又の機会となりました。

イノコズチ(ヒカゲイノコズチ:日陰猪子槌)  
ヒユ科イノコズチ属、多年草、花期:8月~9月、林下や竹藪に多い。
枝は疎らに広がり、葉と共に対生し、葉は長楕円形で両端が尖り、短い柄がある。
枝の先に細い細い穂状花序で、花被片は長さ4~5mm、
 

和名の猪の子槌は、節高の茎をイノシシの膝頭に見立てたものでとあるが、、
節が膨らんで見えるがこれのこと?

ヒナタイノコズチ(日向猪子槌)
ヒユ科イノコズチ属、多年草、花期:8月~9月、日当たりの良い空き地、道端等に生える。
茎は太く紫褐色を帯び毛が多い。葉は倒卵状の楕円形、先は鋭く尖る。
枝先に穂状花序を出し、密にはなを付ける。開花時には開くが、果時には下を向く。

イノコズチとヒナタノイノコズチの違い概略
       *イノコズチ(ヒカゲ**)  ■ヒナタイノコズチ
・生える場所::  *日陰の場所      ■日当たりの良い場所
・茎について: *緑色         ■赤く、毛が多い
・花穂について:*長く、花が疎ら    ■花穂が詰まっている
 両方が生えている場所は交雑しているものが多い。

ツリガネニンジン(釣鐘人参
キキョウ科ツリガネニンジン属、多年草、花期:8月~10月、
茎頂に円錐形の花序をだし、1個〜数個の花が輪生してやや下向きにつく。 
鐘形の花冠は淡紫色または白色で、長さ1.5〜2cm、で先は5裂してやや広がる。 
花柱は花冠よりやや突き出し、先が浅く3裂する。

アキノタムラソウ(秋の田村草)
シソ科アキギリ属、多年草、花期:7月~11月、
茎は上部で枝分かれし、先端に青紫色の唇形花を何段かに輪生する。

ショウジョウソウ(猩々草)
トウダイグサ科トウダイグサ属、1年草、北米南部原産、花期:8月~10月、
花期に頂部の苞葉が赤く色付き、園芸用に栽培されるが 、一部野生化もしている。
花名は、猩々の赤い頭髪色から連想されて名付けられました 。
猩々は、古代中国で創られた空想上の獣のことで、赤い長髪で酒好きの猿に似た生き物
杯状花序の苞葉は対生し、独特のバイオリン形をしており、基部が朱色に色づく。
もうさく果が付いています。果実は3稜があり、中央に花柱が残る。 


ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)
ユリ科ホトトギス属、多年草、花期:8月~10月
花は茎の先や葉腋に1〜3個つき、上向きに咲く。花被片は紅紫色〜暗紫色の斑点があり、
上半部は平開するが、ヤマホトトギスのようにそり返ることはない。

ヤマホトトギス(山杜鵑草)
ユリ科ホトトギス属、多年草、花期:7月~9月、
花は茎頂や上部の葉腋に散房状に上向きにつく。 花被片は斑点が大きく、上半部が反り返る。 
ヤマホトトギスは今年も投稿済ですが、比較するので載せました。
ヤマホトトギスの方がヤマジノより早く咲き、今頃は一部実になっている、(写真右)
茎先端に多く咲き、花被片が反り返るのが大きな違いです。

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野草花 8月、ヤマホトトギス、サワオトギリ、ヤマゼリ、カナムグラ、他

2020-08-20 | 野草
地味な野草花、今年もあちこちで暑さに負けず咲いてくれています。

ヤマホトトギス(山杜鵑草)
ユリ科ホトトギス属、多年草、花期:7月~9月
花は茎頂や上部の葉腋に散房状に上向きにつく。 花被片は斑点が大きく、上半部が反り返る。 
ヤマジノホトトギス等似た花が多いが以前の17/09/19投稿済を参照して下さい。
 

サワオトギリ(沢弟切)
オトギリソウ科オトギリソウ属、多年草、花期:7月~8月、
茎頂に直径約1cmの黄色花を集散状に開く。花弁と萼片に明点と明線、ふちに黒点がある。
オトギリソウと迷ったが、雄しべの数が少ないこと、花柱が3裂しているので、
コケオトギリも似ているが、葉の大きさが小さいようなので、除いた。 
 

キツネノマゴ(狐の孫)
キツネノマゴ科キツネノマゴ属、1年草、花期:8月~10月、
野原、道端などでよく見るはなですが、花は数mmで目立たない。
名前は、晩夏に長く伸びた花穂がキツネ(狐)の尾に見立てられ、孫は小さなものの意か。

アキカラマツ(秋落葉松)
キンポウゲ科カラマツソウ属、多年草、花期:7月~10月、
茎の先に円錐花序をだし、淡黄色の小さな花を多数付ける。
花径は8mmほど、萼は花びら状で3~4個あり、長さ約4mmで早く落ちる。
 

ヤマゼリ(山芹)
セリ科ヤマゼリ属、多年草、花期:7月~10月、
セリ科の花はとても似ています。花だけ見ても、さっぱり区別がつきません。
ですから葉の形が見分けのポイントになります。なかなか一口では難しいです。 
花がいっぱい付いていたらシラネセンキュウとか適当ですね。

▼カナムグラ(鉄葎)
アサ科カラハナソウ属、つる性1年草、花期:8月~10月、雌雄異株、
葉や葉柄に下向きの刺がある。
雄花は、枝先に大きな円錐状の花序に付く。花径約7mm、5個の雄しべの葯が垂れ下がる。 
雌花は数個固まって付く、苞の間から雌しべが出る。長さ約3mmの苞に包まれた雌花。

<メモ>オトギリソウの名の由来
オトギリソウはタカノキズグスリ(鷹の傷薬)、チドメグサ(血止め草) 薬草です。
平安時代に晴頼という鷹匠がいました。 薬草を用いて鷹の傷を治すことで有名でしたが、
薬草の名は秘密にして決して口外することはありませんでした。しかしある日、
人のよい弟がその薬草の名を他人に漏らしてしまったのです。
これを知った晴頼は怒って、弟を切ってしまいました。 そのときに庭に栽培していた薬草に弟の血潮が飛び散り、
その跡が葉に残っており、オトギリソウの名がついたとされています。
葉をみるだけでは黒点ですが、生葉をすりつぶしてみると赤紫~赤褐色の汁が出て、
伝説を知っていれば血のように思えます。 
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身近な野草花、地味ゆえに名前を直ぐに忘れています。ミズタマソウ、イヌゴマ、他

2020-08-05 | 野草
身近な所に地味な雑草が生えています。
小さくても毎年花を付けてくれますが、あれ、何という花だったかな考えてしまいます。

ミズタマソウ(水玉草)
アカバナ科ミズタマソウ属、多年草、花期:8月~9月、
花弁、萼、雄しべが2個という珍しい2数性。花弁は2裂するので4枚にも見える。
子房下位花であり萼の下(後)にカギ状の毛をつけた子房がある。

イヌゴマ(犬胡麻)    別名:チョロギダマシ
シソ科イヌゴマ属、多年草、花期:7月~8月、
 名は、果実がゴマに似ているが有毒で利用できないことからついたもの。 
花は茎の先に短い花穂を作り、唇形花を数段輪生し、花冠は淡紅色で長さ12~15mm。
下唇は3裂して紅色の細点がある。 茎は四角で、稜には下向きの短い刺がある。

ニガクサ(苦草)
シソ科ニガクサ属、多年草、花期:7月~9月
枝先に長さ3〜10cmの花穂をだし、淡紅色の小さな花をつける。花冠は長さ1〜1.2cm。 
上唇は小さくて深く2裂する。下唇は3裂 、雄しべと雌しべは上唇の裂け目から外につきでる。
花の頃、カメムシの仲間の幼虫が寄生して、虫えいになることが多い。

エノキグサ(榎草)   別名:アミガサソウ
トウダイグサ科エノキグサ属、1年草、花期:8月~10月、
花序は葉腋につき、上部に小さな雄花が穂状につき、基部に編笠状の総苞に抱かれた雌花がつく。 、
雄花、             雌花下の子房は球形で3室に分かれ、中心部に花柱がつく。 

ナガエコミカンソウ(長柄小蜜柑草)  別名:ブラジルコミカンソウ
コミカンソウ(トウダイグサ)科コミカンソウ属、小低木又1年草、花期:7月~8月、
マスカレーヌ諸島が原産 と考えられている帰化植物。ブラジルは帰化先で原産地ではない。
関東以南から琉球・小笠原に分布し、都市域に急速に広まっているとのこと。 
花はコミカンソウよりは大きいが、これも肉眼では見落としてしまうほど、
花は小さくて、1~2mmほどしかない。

ミズヒキ(水引)
タデ科イヌタデ属、多年草、花期:8月~10月、
細い花穂を上から見ると赤く、下からは白くみえることから、紅白の水引に例えた名です。
花弁はなく、萼片が4個、卵形で赤く、下部は白い。花柱の先は鉤状に曲がる。
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野草花 7月、身近にある花でも似た花があるので注意が必要です。

2020-07-15 | 野草
身近に見る野草も似た花が多くあり、細かく見て名前を特定するようですね。

アズマカモメヅル(東鴎蔓)
ガガイモ科カモメヅル属、つる性多年草、花期:7月~9月、
少し前に投稿したコバノカモメヅルの白花品種、色の違い以外は基本種と同じ。
シロカモメヅルもあるようですが、葉先がとがり花も葉も少し大きさいようです。
花は淡緑色で2倍くらいに大きいコナノカモメヅルの変種です。


ヤマホトトギス(山杜鵑草 )
ユリ科ホトトギス属、多年草、花期:7月~9月
茎先や上部の葉腋に散房花序をつけ、花被片が強く反りかえり、花糸にも紫色の斑点がある。
よく似たヤマジノホトトギスは、花は茎先や葉腋に1~3個ずつつき、花被片は反り返ることはなく、
 斜上~平開し、紅紫色~暗紫色の斑点があるとあります、しかし下の写真は、
ヤマホトトギスが咲き切らず花被片が反り返るまでに至っていないのではと思っています、どうでしょうか?


コヒルガオ(小昼顔)
ヒルガオ科ヒルガオ属、多年草、花期:4月~5月、
ヒルガオと区別が難しいが、葉は互生し、長さ3〜7cmのほこ形で基部が耳のように横に張りだす。
この張りだした部分が2裂するものが多い。この写真では分かりませんが、他で上記を確認した。 

 
メマツヨイグサ(雌待宵草)
アカバナ科マツヨイグサ属、越年草、北米原産、花期:6月~10月、
花は直立する頂生の穂状花序について日没とともに開き、径2.5〜5cm、裂片は黄緑色で赤みをおびない。
花弁と花弁の間に隙間のあるものをアレチマツヨイグサ と呼ぶ。しかし区別しない説もある。
その他にもマツヨイグサの仲間が多く、細かく見ていかないと間違えそうです。

イヌトウバナ(犬塔花)
シソ科トウバナ属、多年草、花期:8月~10月、
花冠は白色で淡紅紫色を帯び長さ6〜7mm。萼は長さ5mm内外で開出する長白毛が多い。
トウバナと」似ていて区別がつきませんが毛はあるが、多くなさそうなのでトウバナかも?


ヒヨドリバナ(鵯花)
キク科フジバカマ属、多年草、花期:8月~10月、
淡紫色または白色の小さな筒状花が多数集まって、散房状に咲かせます。
茎には紫色の斑点や短毛があります。 葉はざらざらしており短い葉柄があり、
対生に付きます。 
この花にもフジバカマ、ヨツバヒヨドリ、サワヒヨドリ等似た花が多い。

セリ(芹)
セリ科セリ属、多年草、花期:7月~8月、
茎先から複散形花序をだし、白色の小さな花を多数つける。

▼ヤブミョウガ(藪茗荷)
ツユクサ属ヤブミョウガ属、多年草、花期:6月~9月、
茎先に長い円錐花序を出し、白い小さな花をたくさんつける。 
食用にするミョウガも芽が出て花が咲き始めています。
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