花と徒然なるままに

四季の移り変わりは植物が一番感じさせてくれます、
少しでもそれに触れられたらと思っています。

つる性野草の小さな実。センニンソウ&ボタンヅルの実、ウリ科の実

2020-09-29 | 野草(実)
実りの秋になると、野草の実も色々なものが実を付けています。
その中で、蔓性で比較的に小さな実のものを選んでみました。
花として投稿済が殆どですので、詳細は省略しました。

センニンソウ(仙人草)
そう果は多数、卵形、長さ7〜8mm、扁平で厚いふちがつき、寝た毛がある 、
果実には長い毛のある花柱が残る。花柱を含んだ集合果の直径は約3cm。 
11月頃になると、この花柱に白い長い毛が生えて、仙人のヒゲのように見える。

ボタンヅル(牡丹蔓)
そう果は多数、長卵形、長さ4mm、白毛がある。花柱は長さ10mmで羽状。 
花もセンニンソウ、ボタンヅルは非常に似ていますが、実の付き方も似ています。
ヒゲが短いのがボタンヅルと思った方が良いと思います。

参考までに、同じ上記と同属のキンポウゲ科センニンソウ属のクレマチス(9/22撮影)


オキナワスズメウリ(沖縄雀瓜)
名の通り沖縄には、自生しているようですが、この近くでは園芸種ですが、毎年同じ場所にあります。
花には雄花と雌花があるが雌雄同株。雌雄とも花は白で小型、径は1cmほど 。
数年すると毎年夏にこぼれ種で発芽する 。
茎には毒性があり食べると食中毒症状になる。
最初は緑色で、白い点線・ストライプを除いて、だんだんと黄色から赤色に染まってきます。
果実は球形で径2cm 、小さな実は彩があり可愛いです。

スズメウリ(雀瓜)
ウリ科スズメウリ属、1年草、
雌雄同株。雌花、雄花ともに葉腋に単生するが、枝先では時に雄花が総状につくこともある。
雌花は下部の子房が目立つ。  
果実は直径1〜2cmの球形または卵形で、熟すと灰白色になる。 右:雄花

カラスウリ(烏瓜)
朱色の果実と、夜間だけ開く花で知られる。 花は19/9/14(ウリ科の花)参照
雌株にのみ果実をつける。果実は直径5〜7cmの卵型形状で、形状は楕円形や丸いものなど様々。 
熟する前は縦の線が通った緑色をしており光沢がある。


アレチウリ(荒地瓜)
北米原産、雌雄同株。 
雄花と雌花はそれぞれ別の花序につき、雄花序は長さ10〜15cmでまばらに雄花がつく。雄花は直径1cm。 
果実は長卵形の液果が数個集まってつき、金平糖のように見える。表面は軟毛と刺が密生する
雌花                  雄花
 

ヤマノイモのムカゴ
葉腋にしばしば珠芽(ムカゴ)がつく。 果実とは別ものです。食べることが出来る。

アオツヅラフジ(青葛藤)
果実は核果。直径6〜7mmの球形で、10〜11月に粉白を帯びた黒色に熟す。


ノブドウ(野葡萄)
ブドウ科ノブドウ属に属するつる性落葉低木でした。野草とは違いますが、
果実はブドウタマバエやブドウトガリバチの幼虫が寄生して、虫えいを作ることが多く、
紫色や碧色などになる。正常な果実は少ない。
虫えいは虫瘤(虫瘤)とも言われて、大きさも膨れていきます。
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花穂が輝いているイネ科のキンエノコロ、チカラシバ、ケチヂミザサ、

2020-09-28 | 花の写真
今日は久し振りの良い天気に恵まれました。
夕陽を背にエノコログサ属のキンエノコロの花穂の小穂が金色に輝いて見えました。
イネ科を主に棒状の花穂のものを並べてみます。

キンエノコロ(金狗尾 )
イネ科エノコログサ属、1年草、花期:8月~10月、田の畔や道端等に生える。
茎は高さ20〜50cm、 花序は長さ3〜10cmの円柱状、小穂は3ミリ強で基部に金色の剛毛が密生する。
 第2苞頴が短くて、護頴の先が半分露出する。
付け根に多数の黄金色の芒がある。 
コツブキンエノコロは、穂の色はくすんだ黄色か紫褐色を帯びる。 小穂の基部から長い剛毛がのびる。 


チカラシバ(力芝)
イネ科チカラシバ属、多年草、花期:8月~10月、路傍や土手の周辺など群生する 。
茎の高さは50〜80cm、花序は円柱状、長さ10〜20cm。小穂は長さ7〜8mm。
第1小花は護穎だけで、1つの小穂に2つの小さな花がつきます。 
容易に引き抜けないことから力芝の名がある。

ケチヂミササ(毛縮笹)
イネ科チヂミザサ属、多年草、花期:8月~9月、林縁の日陰などに生育する 
茎は高さ10〜30cm、下部は長く匍匐し、節からまばらにやや直立する枝を出す。
花序は穂状で紫褐色を帯び長さ3〜4.5cm、花軸に毛があり、まばらに小穂をつける。
小穂は狭卵形で長さ3〜3.8mm、ともに直立する長い芒を出す。 
チヂミザサには、茎や花序軸に開出する毛の多いもの、少ないものなどあり、
 毛が多いものをケチヂミザサ、毛の少ないものをコチヂミザサと分ける場合がある。


オオバコ(大葉子)
オオバコ科オオバコ属、多年草、花期:4月~9月、道ばたや荒れ地などに普通に生える。
花茎は10~20cm、先端に白い小花を多数穂状につけ、下から咲き上がり、
雌しべが熟したあと、雄しべが出る。
主に白い花は雄性期の花、背が低い中央にある白い髭だけの状態が雌性期の花です。

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秋の空が、ゆっくりと見られるようになりました。

2020-09-27 | 雑感
暑かったのがウソのように秋めいた空になってきました。
散歩してもしてもゆっくりと出来ます。
ここで一句といきたいですが、悲しいかなそれを嗜む技量はなし。
撮ったものをただ並べて見るだけです。

キバナコスモス 秋空に良く似合う。

ムクゲ 夏の花ですが、和歌では秋の季語 とか、いよいよ終わり

サルスベリ 長い間咲いてくれました。

ヨシの茂みは草丈をいっぱい伸ばしている。

ホソアオゲイトウも天高く、

カヤツリグサも、のびのびと

ノシメトンボは一休み  翅の先端に斑紋があるのは少ない。
 

5時20分頃に、珍しく朝焼けが見えました。

お粗末様でした。
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今は見頃です。秋のお彼岸頃に咲くから彼岸花と言う。

2020-09-26 | 花の写真
今は何処を歩いてもヒガンバナを目にします。
彼岸花は美しい花ですが毒草のイメージがあります、これについても調べてみました。

ヒガンバナ(彼岸花)   別名:マンジュシャゲ(曼珠沙華)沢山の別名を持つ。
ヒガンバナ科ヒハンバナ属、多年草、球根植物、中国原産、花期:9月中旬頃、
道端や田んぼのあぜなどに群生し、秋の彼岸の頃(秋分の日を含む前後3日間 -名の由来)に、
花茎の先に強く反り返った鮮やかな赤い花だけが咲き、秋の終わりに葉が伸びて夏に枯れる。
花は1週間経つと傷みだし、花茎共々枯れてしまいます。
  
花びらは6枚、内側に3枚、外側に3枚、細長く反転し、両側は波打っている。
雄しべ6本で先端に花粉が付いていて、雄しべより少し長く花粉のないのが雌しべ。
ヒガンバナは種ができません。
         
彼岸花の別名「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」は、サンスクリット語で天界に咲く花という意味。(仏教の経典より)
土葬をモグラや野ネズミなどから守るため、墓地などによく植えられていることから、
「死人花(しびとばな)」「幽霊花(ゆうれいばな)」「地獄花(じごくばな)」のようなちょっと怖い呼び名も

彼岸花にはアルカロイドという毒があるため 、田んぼの畦道や土手に植えられていることが多い、
その毒でモグラや野ネズミを防除する為と言われている。
その反面、でんぷんを多く含んでいるため食用可能で、毒は水にさらすと抜けるので、
昔は飢餓に苦しい時に毒を抜いて(水にさらすと抜ける)食用にしていたようです。
江戸時代には、盛んに栽培されていたが、ちょっとしたことで直ぐに食べてしまっては、
繁殖力が弱いので直ぐに絶えてしまい、非常食にならないので、そこで、
「ヒガンバナは毒だ」とぎりぎりまで手を付けないようにしたとの話もあります。

シロバナマンジュシャゲ
 
     
▼ショウキズイセン(ショウキラン)
 

リコリス属の仲間の一つにヒガンバナがあります。
リコリス属は種類が多く、早い種類は7月から、遅い種類では10月から開花します。
シロバナマンジュシャゲ、キツネノカミソリ、ナツズイセン、ショウキランなどが自生または栽培されています。 
花色は赤、白、黄、オレンジ、ピンク、紫と豊富で、光沢のある花弁が美しく、園芸品種も多くつくられています。
*キツネノカミソリ、ナツズイセンは、17/8/20投稿済を参照してください。
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”蓼食う虫も好き好き”のタデ、タデにも色々ありますので。

2020-09-24 | 花の写真
川沿いを歩いていて中洲にタデが沢山生えているのが見えていました。
タデと言えば時には耳にする「蓼食う虫も好き好き」の言葉があります。
意味は、苦くて辛い葉である蓼は、ほとんどの虫が好まずに食べません。
しかし、辛い蓼を好んで食う虫がいるように、人の好みは様々で、一概には言えないという例え。蓼食う虫。

この時のタデとは、何をさすのでしょうか(?)
どんな虫がタデを食べているのでしょうか(?)

タデ科には色々な植物名があります。ギシギシやスイバ、イタドリ等も含みます。
イヌタデ属でタデと名の付くのも、オオケタデ, サクラタデ, オオイヌタデ 等多くがあります。
又、昆虫や幼虫の多くは、葉を食べていますが、辛い葉とは、ヤナギタデのようです。

河原のタデは、
▼オオイヌタデ(大犬蓼)
タデ科イヌタデ属、1年草、花期:4月~11月、道端や荒れ地、河原に生える。
茎葉よく分枝して高さは0.8〜2mになり、節はふくらむ。葉は長さ15〜25cmの披針形で、先は長くとがる。



イヌタデ(犬蓼)
タデ科イヌタデ属、1年草、花期:6月~10月、
葉は互生し、広披針形〜披針形で先はとがる。
花序は長さ1〜5cmで、紅色の小さな花を多数つける。まれに白色の花もある。

 
 

オオケタデ(大毛蓼)   別名:オオベニタケ
タデ科イヌタデ属、1年草、中国原産、花期:8月~10月、
 

ボントクタデ(凡篤蓼)
タデ科イヌタデ属、1年草、花期:9月~10月、
花は長い穂状にまばらにつき、穂の先は下垂する。
花被は緑色で上部紅色、5裂し、腺点があり、長さ3mm。
よく似たヤナギタデは、葉が細長く、表面に黒斑がなく、葉や葉鞘が無毛。葉に辛味がある。

ハルタデ(春蓼)
タデ科イヌタデ属、1年草、花期:4月~10月、水田や畑,荒れ地などの湿った所に多い 。
茎はふつう赤紫色を帯びる。葉は互生し、長さ4〜14cmの長楕円形〜披針形で先は長くとがり、
中央部に黒っぽい斑紋があるものが多い。

ハナタデ(花蓼)   別名:ヤブタデ
タデ科イヌタデ属、1年草、花期:8月~10月、
葉は互生し、卵形〜長卵形で、先は急に細くなり尾状にとがり、中央部に黒っぽい斑紋があるものが多い。
花序は細長くのび、紅色〜淡紅色の小さな花をつける。

色々挙げてきたが、ヤナギタデを撮った写真はありませんでした。
タデと言えば、このヤナギタデを指すそうですので、河原の中にはあったのかもしれませんが、
近くで歩く所には見当たりませんでした。後日見つけたら追加します。
そしてこのヤナギタデは、人間も食べているようです。
刺身のツマや鮎料理に欠かせないタデ酢の材料として利用されています。

色々なタデの葉があまり虫に食べられていないが、これは食べられた後です、
近くに虫などはおらず犯人は、分かりませんでした。

調べたましたが、
蓼食う虫は、ハムシの仲間にいるようです。イチゴハムシ、カミナリハムシ、ヤツボシハムシ等
ヨトウムシの仲間にもいるようです。シロシタヨトウムシ、
等の名前がありましたが未確認です。
過去の撮った写真でタデの葉の上で虫が撮れているのはありませんでした。
花穂に、マルシラホシカメムシが取り付いているのだけがありました。

結局上手くまとめられずにお終いになりまして、気まずいです。
蓼食う人間が平安時代から薬味としていたのに、
蓼食う虫の、この言葉は何から来たのか気になりました。

出典は、中国南宋時代の随筆集『鶴林玉露(かくりんぎょくろ)』にある
「氷蚕は寒さを知らず、火鼠は熱さを知らず、蓼虫は苦さを知らず、
ウジ虫は臭さを知らず」といわれ、日本では江戸時代の狂言台本『縄綯(なわない)』に
「たでくふ虫もすきずきと申すが…」とある。 
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マメ科を中心に畑で見かけた花達、コガネタヌキマメ、シカクマメ、ラッカセイ、他

2020-09-22 | 花の写真(食材)
散歩中に畑で見かけた普段あまり見かけない花を集めてみました。
通路からの撮影で位置取りが悪いですが、勘弁して下さい。

コガネタヌキマメ(黄金狸豆)
マメ科タヌキマメ属、1年草扱い、熱帯アジア原産、花期:8月~10月
高さ:1.5m/葉長:5~15cm/花長:15~20mm/果長:4~6cm
蝶形で鮮黄色の花を咲かせる。果実は豆果で、無毛、ぷっくりと膨れた円筒形。 
名前の由来:鮮黄色(黄金色)の花を見せるタヌキマメということ。

シカクマメ(四角豆)  別名:沖縄では、うりずん豆、琉球四角豆、
マメ科シカクマメ属、1年草扱い、熱帯アジア原産、花期:7月~9月、
実の断面がひだのついた四角形なのでこの名前がある。 
淡紫色~薄い水色の可愛い花です。 マメ科植物にしては大きめの3~4㎝位あります。
鮮やかな緑色をした葉はインゲンの葉に似ています。
 ツルは暑い夏によく生長して10m以上になることもあるそう です。
葉、花、さや、種子、イモ(塊根)などすべての部分が食べられますが、
日本では若いさやを食べるのが一般的です。  

ラッカセイ(落花生)   別名:ナンキンマメ(南京豆)、ピーナッツ、
マメ科ラッカセイ属、1年草、南米アンデス地方原産、花期:6月下旬以降
草丈25~50cmほどになり、夏に黄色い蝶のような形の花を咲かせます。
昼に開いた花は夜にはしぼんでしまい、子房柄(しぼうへい)という茎を地面へ向かって
数日かけて伸ばします。  子房の部分が膨らんで地中で結実する 
花が落ちて地中で実が生まれることから「落花生」と名付けられました。

アズキ(小豆)
マメ科ササゲ属、1年草、東アジア原産、花期:夏
現在栽培されているアズキは,日本にも自生している野草のヤブツルアズキから
品種改良されたと考えられています。 
日本では古くからの栽培の歴史を持つ重要なマメである
あずきのほとんどは餡や菓子の原料になり、和菓子、冷菓、菓子パン、汁粉、
ゆであずきなどに用いられています。

モロヘイヤ    別名:シマツナソ(縞綱麻)、ナガミツナソ、
アオイ(シナノキ)科ツナソ属、1年草、北アフリカ原産、花期:6月~9月、
果実は円筒形でナガミツナソ(長実綱麻)の名はここからくる。
日照時間が12時間以下になると開花結実する 
近年は食材(葉菜)としても流通するようになり、モロヘイヤの名でよく知られるようになった。
モロヘイヤは若い葉や茎を食用とします。葉の形は一般的な木の葉型ですが、
付け根の両側に赤く細いひげが一本ずつ伸びていて、これで他の草木と見分けることができます  

トウガラシ(唐辛子)
ナス科トウガラシ属、多年草/低木、中南米原産、花期:6月~9月、果実:7月~12月、
果実は香辛料または野菜として食用にされる。

オカワカメ(雲南百薬)    別名:アカザカズラ
ツルムラサキ科アカサカズラ属、多年草、熱帯アメリカ/アジア原産、花期:7月~10月(収穫期)
ツルムラサキと同じように葉に厚みがあります。触った感じはしっとりとしていて、
ゴムのような感触ですが、細く、または細かく刻むとぬめりが出てきます。
栄養価が高いことから、健康野菜として注目されています。  
一般家庭でのプランター栽培も可能で、緑のカーテンとしても用いられています。
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幼虫観察、蓑虫が動いていた、セスジスズメ、オオミノガ、トサカフトメイガ、他

2020-09-20 | 昆虫
庭で幼虫を見付けましたので、今回は幼虫のあれこれとしました。

▼鉢植えのインパチェンスの茎に黒くて長い幼虫がいました。
セスジスズメの幼虫、 スズメホウジャク亜科 体長80mm前後
たとえ外敵に姿がわかっても、眼状紋で威嚇できるので、身を守るのにとても優れています。

散歩中に蓑虫が動いているいるのを見ました、
普通ミノムシは草木の枝にぶら下がっていますが、巣(ミノ)から頭を出した幼虫です。

オオミノガ(ミノムシ)の幼虫   ミノガ科
体長 (終齢)30mm前後 ※巣(ミノ)の大きさ 45mm前後
黒褐色で太い。頭部は暗赤褐色で、胸部は淡褐色地に暗褐色斑がある。気門は赤褐色。
静止時にはミノの中に隠れていて、移動や採食をおこなう時には頭部~胸部だけをミノの上部から外に出す。
画像は良くないですが、写真より動いているのがわかるので、アップしておきます。
蓑虫が動いている

オオミノガの幼虫は枯葉を不規則に綴って紡錘形のミノを作る。


▼庭のムベの葉に虫の巣のようなものがぶら下がっています。
長い間このような状態で動きがないので巣から中身を取り出して見ました。
アケビコノハの蛹が出てきました。 (ヤガ科 幼虫は、20/6/24投稿済)
葉を利用して繭玉を作ろうとしたようですね。
少しの裂けた場所をこじ開けたらウジムシのようなものが出てきました。
ヤドリバエバエの幼虫のようでした。

▼ツマグロヒョウモンの蛹  詳細は、20/8/215投稿済
▼ツマグロヒョウモンの幼虫


トサカフトメイガの幼虫。
メイガ科 体長35-40mm、クルミやヌルデの葉等を食草にする。蛾の大量発生など良く見られる。

▼ハマキムシがムクゲの葉を丸めたもの
ハマキムシの行動パターンのようです。
ハマキムシ(葉巻虫)とは、ハマキガ科の幼虫の総称です。
自分で出した糸で2~3枚の葉っぱを包んで巻き、その中に潜んで葉っぱや、
新芽、蕾、果実を食害していく虫です。
殆どの巣は既にガになったからもぬけ状態でした。それでも一つを開いて見たら、
何か虫の幼虫にも見えますが、不明です。
ムクゲの木につく虫は、アブラムシ、ハマキムシ、ワタノメイガ、
オオアカキリバ、などとありました。

同じ木の葉の比較的にキレイな場所に、こんな幼虫が、
フタトガリコヤガの幼虫、 ヤガ科アオイガ亜科(コヤガ亜科) 
写真は終齢幼虫で、長さは3~4cm程度、体は黄、緑、黒の非常に
コントラストの強い派手な模様をしており、お尻には赤色斑があります。
最初は赤色の方が頭と思っていたら、お尻の方でした、
慌ててすぐ近くなので、頭の方を撮りに行きました。

<一口メモ>
卵→幼虫→蛹→成虫となりますが、
昆虫には、蛹になるものと、ならないものがあります、概略は、
蛹になるもの:
 コウチュウ目(カブトムシ、テントウムシ、ホタル、等)、
 ハエ目(ハエ、アブ、蚊)、  ハチ目、  チョウ目
蛹にならないもの:
 カメムシ目(カメムシ、セミ、アメンボ、等)、トンボ目、バッタ目

幼体と成体とで全く形が異なる(完全変態)→蛹になる(イモ虫が多い)
バッタのように幼体も成体もあまり形が変わらないもの(不完全変態)→蛹にならない。
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ハギ(萩)の仲間、ミヤギノハギ、シロハナハギ、アレチヌスビトハギ、他

2020-09-18 | 花の写真
秋の七草の一つであるハギ、日本では古くから親しまれて詩歌や絵画の好題にされてきた植物です。
種類は非常に多く、庭木としてもよく利用されています。

ミヤギノハギ(宮城野萩)   別名:ハギ
マメ科ハギ属、落葉低木、花期:8月~10月、園芸種。
万葉集の頃から親しまれてきた秋の花を代表するなじみの深い植物です。 
ケハギから園芸化されたものとされるが、現在では野生化したものが本州から
九州までの広い範囲に分布する。


シロバナハギ(白花萩)   別名:シラハギ
マメ科ハギ属、落葉低木、花期:7月~9月、
葉の脇から長い総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い蝶形の花をつける。
 

ヌスビトハギ(盗人萩)
マメ科ヌスビトハギ属、多年草、花期:7月~9月
花は細長い花序にまばらにつき、淡紅色で長さ3〜4mm。
節果には長さ1〜3mmの柄があり、ふつう2個の小節果からなる。
節果の表面に密生したカギ状の毛で動物などにくっつく。
 
ヌスビトハギの変種のヤブハギかも知れない。半月形の小節果がふつう2個つく、
節果にはカギ状の毛がある。  
ヌスビトハギの名前の由来は、諸説あるようですが、
1.果実の形が盗人の足跡に似ているため、 
2.ヌスビト(果実)が気づかずに衣服にくっつく性質から 
果実に密生したカギ状の毛はこれらの写真では判別できませんが、足を踏み入れて服につくひっつき虫。

アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)
マメ科アレチヌスビトハギ属、1年草、北米原産、花期:7月~9月、
ヌスビトハギににているが,小節果が3~5節になっている。
 
これもまたアレチヌスビトハギのようでした。
       
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秋の木の実まだ完全に熟していないが、コクサギやツルウメモドキの実、他

2020-09-17 | 樹木(実)
秋になり朝夕はやや凌ぎ易くなったとは言え、関東地方の3ヶ月予報によると、
9月、10月はやはり平年よりは高いと予想されています。
実りの秋と言われて木の実も色付きますが、今はまだまだ未熟ですが、参考程度に
アップしてみました。

コクサギ    ミカン科コクサギ属、  花は、2020/04/27投稿済

ツルウメモドキ  ニシキギ科ツルウメモドキ属、
10〜12月に黄色に熟す。熟すと3つに割れ、橙赤色の仮種皮に包まれた種子は存在感ある。 

マユミ  ニシキギ科ニシキギ属、これも熟した実の方が花よりキレイだと思います。

ガマズミ  ガマズミ科ガマズミ属、
果実は赤く熟し、最終的に晩秋の頃に表面に白っぽい粉をふき、この時期がもっとも美味になる。


ホオノキ(朴の木 )  モクレン科ホオノキ属、 花は、2020/05/08投稿済

ヤマボウシ  ミズキ科ミズキ属、苺のような実 花は、2018/05/18投稿済


コムラサキ  クマツヅラ科ムラサキシキブ属、葉柄の所から少し離れて実を付ける。

ツバキ(ヤブツバキ) ツバキ科ツバキ属、▼ナツツバキ ツバキ科ナツツバキ属、

ハナミズキ ミズキ科ミズキ属、  ▼シロヤマブキ バラ科シロヤマブキ属、
 花はどちらも、2020/04/25投稿済 


ウリカエデ ムクロジ科カエデ属、  ▼ミツバウツギ  ミツバウツギ科


クリ  ブナ科クリ属、       ▼トチノキ ムクロジ科トチノキ属、
クリの実とトチの実は似ていますが別物で、トチの実は少し大きいですが、灰汁が強くて食べられず。
 

クヌギ ブナ科コナラ属、      ▼コナラ  ブナ科コナラ属、

シラカシ  ブナ科コナラ属、東日本で単にカシの木という場合は本種を示す、 
堅果は、アラカシとよく似ているが、殻斗 の横縞がはっきりと目につき、堅果に深くかぶさっている。
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身近な小さな野草花、ヤブタバコ、ノブキ、ハナイバナ、チョウジタデ、他

2020-09-16 | 花の写真
またまた身近な所から地味で小さな野草花を幾つか取り上げます。

ヤブタバコ(藪煙草)
キク科ヤブタバコ属、1~越年草、花期:9月~10月、
上部の葉腋に黄色の頭花を下向きに1個ずつつける。頭花は直径約1cmで、
ほとんど柄がない。総苞は鐘状球形。
 

ノブキ(野蕗)
キク科ノブキ属、多年草、花期:8月~10月、
フキの葉にやや似ているが、葉の先がややとがり葉柄に狭い翼があるので見分けがつく。
頭花はまわりに雌花、中心部に両性花があり、両性花は結実しない。 
頭花は直径約7mm。 そう果は放射状に並び、冠毛はなく、先の方に腺体がある 。
 

ハナイバナ(葉内花)
ムラサキ科ハナイバナ属、1~越年草、花期:3月~12月、
茎は細く上向きに伏毛があり10-15cm、枝上部の葉腋に淡青紫色のはなを付ける。
花冠は径2-3mmで5裂する。
 

チョウジタデ(丁字蓼) 
アカバナ科チョウジタデ属、1年草、花期:8月~10月、水田や湿地に多い。
花は花径6~8mmの黄色い花を咲かせるが、さく果は、長さ1.5~ 3cmの長い棒状になる。 
 

ミゾカクシ(溝隠 )   別名:アゼムシロ
キキョウ科ミゾカクシ属、多年草、花期:6月~10月、水田雑草、
和名は、溝を隠すほど茂ることから付けられた。また、
田の畦に筵を敷いたように生える様子からアゼムシロ(畦筵)ともいう。 
葉腋から長い花柄をのばし、淡紅紫色を帯びた花を1個つける。
花が終わると花柄は下を向く。花冠は長さ約1cmでほぼ同じ大きさに5裂する。
花冠の裂片は 、横向きに2個、下向きに3個と片寄ってつく。
 

イヌガラシ(犬芥子)
アブラナ科イヌガラシ属、多年草、花期:4月~9月、野原、道端で多く見る。
茎は枝分かれして8~50cmになる。枝先に総状花序を出し、黄色の小さな十字状花を開く、
長角果は円柱形。
 

コシロノセンダングサ(小白の栴檀草)  別名:シロバナセンダングサ
キク科センダングサ属、1年草、花期:9月~11月、
全体の姿はコセンダングサそっくりで、コセンダングサの変種として位置づけられている。
コセンダングサに混じって生え、茎や葉はほとんど変わりないが、
長さ5~7mmの白色の舌状花5~7個をつけ る
 

ツルボ(蔓穂)   別名:サンダイガサ(産内4傘)
キジカクシ(ユリ)科ツルボ属、多年草、花期:8月~9月、
ツルボの名前には、球根の外側の皮をはがすとつるつるとした坊主頭に似ており
「つるぼうず=ツルボ」になったという面白い説があります。
秋の初め頃から高さ30センチ程の花茎を出し、総状花序をつける。花は密につき、
淡紅紫色で花被片は6個、雄蕊も6個。  
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