花と徒然なるままに

四季の移り変わりは植物が一番感じさせてくれます、
少しでもそれに触れられたらと思っています。

キク科の野草花、紛らわしいユウガギク、シラヤマギク、カントウヨメナ、他

2021-10-09 | 野草
秋咲く花にキクがありますが、野草にもキク科の花が多く咲いています。
中には紛らわしいものがあって、正しく判断するのは葉の様子や花のガクなどのことを、
しっかりと分かっていないと出来ないので、ここではややいい加減ですので
お気付きの点はご教示をお願い致します。

ユウガギク(柚香菊 )
キク科シオン(ヨメナ)属、多年草、花期:7月~10月、
和名は柚子の香りがするとつけられているが、ほとんど匂わない。
葉は薄く、長さ3~8㎝の披針形~卵状長楕円形、縁はしばしば羽状に中裂し、葉形は変化が多い。
花は直径約2.5㎝、淡紫色~白色。青味の強さ、花弁の幅や数も変化が多い。
カントウヨメナ等とよく似ていますが、茎上部で 細長い枝を四方に広げる。

▼シラヤマギク(白山菊)
シオン属、多年草、花期:8月~10月、
草丈1~1.5m、茎や葉にざらざらして毛が生えている。下部の葉には狭い翼のある長柄がある。
花径は2cmほどで白い舌状花の数は少ない。


カントウヨメナ(関東嫁菜)
シオン属、多年草、花期:7月~10月、西日本に分布するのはヨメナとしてる。
葉は披針形で縁に荒い鋸歯があり先端に3cmほどの淡紫色の花を1個つける。
白い花は、シロヨメナ(ヤマシロギク)かも

シオン(紫苑)
シオン属、多年草、花期:8月~10月、庭にも植えられている。
上部で枝を分けて、3cm程の花を散房状に多数つける。
花は周囲に薄紫の舌状花が一重に並び、中央は黄色の筒状花の花を咲かせる。

タンポポの仲間もキク科ですね、たんぽぽに似て紛らわしいものに、
ブタナ、ノゲシ、ジシバリ、タビラコ等春さくのもあり分かり難いですね。

ブタナ(豚菜)   別名:タンポポモドキ
キク科ブタナ属、多年草、ヨーロッパ原産、花期:6月~10月、要注意外来生物 、
外観はタンポポに似るが、30〜60cm程度の花茎が途中で数本に枝分かれし、
それぞれの頭に直径3cmほどの黄色い花をつけるのが特徴。


セイヨウタンポポ(西洋蒲公英 )  
キク科タンポポ属、多年草、花期:3月~10月、
今頃さいているタンポポ全て、総苞の外片は反り返るセイヨウタンポポですね。

もっとキク科に紛らわしいものがあります。
いまだに、ヨモギの仲間は理解出来ていませんが、
とりあえずいつも気にしていたヒメムカシヨモギだけでも載せておきます。

ヨモギ
キク科ヨモギ属、多年草、花期:9月~10月、
地下茎をのばして増えるので群生しやすい、
若葉を草餅の材料にするのでモチグサの呼び名もある。
葉の裏面の綿毛からお灸のもぐさをつくる。

ヒメムカシヨモギ   別名:ゴイシングサ、テツドウグサ
キク科ムカシヨモギ属、1~越年草、北米原産、花期:7月~10月、
高さ1-1.8mとなり、頭花は小さく、3mm程で白い花弁が目立つ。
別名は、日本には明治の初めに渡来し、道路や鉄道に沿って広がったことから。
オオアレチノギク等とよく似ていて細かい説明するには資料不足です。

これを調べていると時間がいくらあっても足りませんので、今日の所はこの辺に
しておきます。ヨモギについては又別の機会にやり直しします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

地味な野草花9月-2、ノブキ、ヤブタバコ、タカサブロウ、カラスノゴマ、他

2021-09-27 | 野草
地味な野草花で余り人に見られる事がなく、代り映えしないものですが、
今年も並べてみました。

ノブキ(野蕗)
キク科ノブキ属、多年草、花期:8月~10月、
フキの葉にやや似ているが、葉の先がややとがり葉柄に狭い翼があるので見分けがつく。
頭花はまわりに雌花、中心部に両性花があり、両性花は結実しない。
頭花は直径約7mm。 そう果は放射状に並び、冠毛はなく、先の方に腺体がある 。


クワクサ(桑草)
クワ科クワクサ属、1年草、花期:9月~10月、
地味な草で目立ちにくい。葉がクワの形に似ていることが和名となった
葉腋に球状の花序を形成し、目立たない紫色を帯びた緑色の花を咲かせる。
1つの花序の中には雄花と雌花がある。
球状の花序は直径約5mm、雄花と雌花が混在している。


ヤブタバコ(藪煙草)
キク科ヤブタバコ属、1~越年草、花期:9月~10月、
上部の葉腋に黄色の頭花を下向きに1個ずつつける。頭花は直径約1cmで、
ほとんど柄がない。総苞は鐘状球形。

ミゾカクシ(溝隠 )   別名:アゼムシロ
キキョウ科ミゾカクシ属、多年草、花期:6月~10月、水田雑草、
和名は、溝を隠すほど茂ることから付けられた。また、
田の畦に筵を敷いたように生える様子からアゼムシロ(畦筵)ともいう。
葉腋から長い花柄をのばし、淡紅紫色を帯びた花を1個つける。
花が終わると花柄は下を向く。花冠は長さ約1cmでほぼ同じ大きさに5裂する。
花冠の裂片は 、横向きに2個、下向きに3個と片寄ってつく。

タカサブロウ(高三郎)
キク科タカサブロウ属、1年草、花期:8月~9月、
頭花は直径約1cmで、まわりに白色の舌状花が2列に並び、内側に緑白色の筒状花がつく。 
タカサブロウという和名の語源については諸説あるが、不明となっている。
よく似たアメリカタカサブロウがあるが、総苞片の幅が狭い傾向があり 
先端が花弁より長くでる。
タカサブロウは、総苞片の幅が広く、花弁より短い。

ヤマホトトギス(山杜鵑草)
ユリ科ホトトギス属、多年草、花期:7月~9月、
花は茎頂や上部の葉腋に散房状に上向きにつく。 
花被片は斑点が大きく、上半部が反り返る。
ホトトギスは花の模様が鳥のホトトギス(不如帰)のおなかの模様に似ているから。
ひっそりと草陰に埋もれてあちこちに咲いていました。

少しは花らしいものも、

ゲンノショウコ(現の証拠)  別名:ミコシグサ
フウロソウ科フウロソウ属、多年草、花期:7月~10月、
葉は3~5個に中~深裂し、紅紫色~白色の花を付ける。
昔から下痢止めとして薬効が現れることから名前だが、
果実の裂開した形がミコシの屋根に似ていることからミコシグサの別名もある。
 
カラスノゴマ(烏の胡麻)
アオイ科カラスノゴマ属、1年草、花期:8月~9月、
茎はまっすぐ伸びて、草丈は30cm~80cm。 葉は互生、長さ2~7cm、幅1.5~3.5cm。
花は葉腋に1個ずつつき、黄色で直径1.5~1.8㎝。
花弁は5個、萼弁は線状披針形で反り返り、雄しべは多数ありその間に雄しべより長い
仮雄しべが5個あります。 キツネノマゴと混同してますね。

最後は、ツルボ(蔓穂)キジカクシ科でお見送りです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

華やかさはあまりない水辺植物、フトイ、ミズガヤツリ、カンガレイ、他

2021-09-11 | 野草
河川敷を歩くと、名前が良く分からない植物が生い茂っています。

フトイ(太藺)
カヤツリグサ科ホタルイ属、多年草、花期:6月~10月、
茎が太く、  「太」い「藺草(いぐさ)」  ということから  この名前になった。
節から名前の様に径1-2cmの太くて丸い茎を立て、高さ80-200cmとなる。
茎の先から散房状に花序の枝をだし、小穂を数個又は1個」付ける。
ガマと共生。

ミズガヤツリ(水蚊帳吊)   別名:オオガヤツリ
カヤツリグサ科カヤツリグサ属、多年草、花期:8月~10月、
水田や湿地に生えるのでこの名がある。
茎は、3稜形で高さ50-100cm、先端に3-4個の長い苞葉を付ける。
小穂は約20個、2列で赤味の褐色になるが、まだなっていない。
普通の見慣れたカヤツリグサはこちらです。


カンガレイ(寒枯藺)
カヤツリグサ科ホソガタホタルイ属、年草、花期:7月~10月、湿地に多い。
稈は高さ50〜120cm、横断面は鋭3稜形、平滑、濃緑色。花序は側生し、
無柄の小穂が4〜20個集まって頭状をなす。 
冬に枯れた枝が残っているところからついている名です。
サンカクイと似ているが、カンガレイは側生した花序に柄がなく頭状をするが、
 サンカクイには柄を出すものがあるので区別できる。

ジュズダマ(数珠玉 )   別名:トウムギ(唐麦)
イネ科ジュズダマ属、多年草、東南アジア原産、花期:8月~9月
雌雄同株、、葉腋から穂状花序を伸ばし、雌花と雄花の小穂を付けます。
下写真左:実のように見えるものは、正しくは果実ではなく、
雌花を包んでいる鞘状の葉が分厚く硬く変形した器官で、苞葉鞘(ほうようしょう)という。
雌花は苞葉鞘の中に隠れていて、雌しべの先が2本に分かれて白いひも状に伸びた柱頭だけを
苞葉鞘の先端から外に出して、風で運ばれてきた花粉を受粉する。 
苞葉鞘の先端の麦のような穂から黄色い葯(やく)が見えますが、これが雄花となる小穂になります。  
下写真右:実は、花穂の付け根にある苞葉鞘(ほうようしょう)が受粉を終えて結実すると
雄花の部分が落ち、苞葉鞘は固い殻へと変化します。 

オオイヌタデ(大犬蓼)
タデ科タデ属、1年草、花期:月~10月、道端や荒れ地、河原に生える 。
茎葉よく分枝して高さは0.8〜2mになる。
花序は長さ3〜7cmと長くて先は垂れ下がり、淡紅色または白色の花をつける。
河原のあちこちで育っています。
まだまだありますが、名前が良く分かりませんのでこの辺でお終いです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

秋の花(9月)ヒガンバナ、ツリフネソウ、ヤマジノホトトギス、他

2021-09-08 | 野草
皆さん秋の花と言ったら何を思い出しますか?
コスモス、キキョウやケイトウ、キク等、公園に行けば皇帝ダリヤも出てくるかもしれません。

私は、野草花からの曼珠沙華(ヒガンバナ)です。
昔田舎の田の畦に咲きそろっていたのを思い出すからかもしれません。

ヒガンバナ(彼岸花)   別名:マンジュシャゲ(曼珠沙華)沢山の別名を持つ。
ヒガンバナ科ヒハンバナ属、多年草、球根植物、中国原産、花期:9月中旬頃、
道端や田んぼのあぜなどに群生し、秋の彼岸の頃(秋分の日を含む前後3日間 -名の由来)に、
花茎の先に強く反り返った鮮やかな赤い花だけが咲き、秋の終わりに葉が伸びて夏に枯れる。
花は1週間経つと傷みだし、花茎共々枯れてしまいます。
    

次に秋に気になる花は、ツリフネソウです。
花の写真を撮るきっかけになった花だからです。
初めて見たのは、雲取山に出かけた時に見てこんな花が咲いているんだと、
後で、家の近くでも見えられるとは思っていませんでした。
ツリフネソウ(釣船草 )
ツリフネソウ科ツリフネソウ属、1年草、花期:8月~10月、
花序は、葉の上部に斜めに立ち、紅紫色の花を付ける。
距はいちじるしく後ろに突き出て渦巻状になる。
この花が咲き始めると秋が来た感がします、まだ咲き始めてたばかりで蕾状態が多い。
キツリフネもありますが、春に咲いていたので、2021/05/24投稿済参照。

ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)
ユリ科ホトトギス属、多年草、花期:8月~月、
花は茎の先や葉腋に1〜3個つき、上向きに咲く。花被片は紅紫色〜暗紫色の斑点があり、
上半部は平開するが、ヤマホトトギスのようにそり返ることはない。 
時期も少し遅い。

メマツヨイグサ(雌待宵草)  別名:アレチマツヨイグサ
アカバナ科マツヨイグサ属、越年草、北米原産、花期:6月~10月、
各地にふつうに見られる。道ばた、荒れ地、川原などに生える。
マツヨイグサの仲間は、たくさんあります。
 

ヒルザキツキミソウ(昼咲き月見草)
アカバナ科マツヨイグサ 属、多年草、花期:5月~7月、
マツヨイグサの仲間は夜咲き、涼味を誘うものが多いのですが、この種は昼に咲き、
株全体を覆うほど多数の花が咲きます。


カラスウリ(烏瓜)
ウリ科カラスウリ属、つる性多年草、東アジア原産、花期:8月~9月、雌雄異株、
夏の夜に、花弁の縁が糸状に長く伸びる花を咲かせます。
この複雑な花弁は、蕾の時にはきれいに折りたたまれているのですが、
時が訪れると一糸乱れずに展開していき、短時間で完全に開ききります。
一般に夜咲く花は、月の光の下でよく目立ち、花粉を媒介してもら為に目立つ 白っぽいです。
雄花  花の中央は雄しべの葯が密になっている。
家の前の株は雄株のようで雄花しか撮れていません。
似た仲間にキカラスウリがある、花冠の裂片の先が広い。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

秋の花粉症の主役は、これだ! ブタクサ/オオブタクサ、

2021-09-07 | 野草
春は杉花粉症に悩まされた方も多いと思いますが、
秋の花粉症は、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラなどが花粉を飛ばして、
アレルギー性鼻炎を引き起こしています。

近くを散歩してると、何処を見てもオオブタクサだらけの様相を呈しています。

オオブタクサ(大豚草) 別名:クワモモドキ(クワ葉の形から)
キク科ブタクサ属、1年草、北米原産の帰化植物、雌雄同株の風媒花、花期:8月~9月、
茎は高さ3mにもなる、分岐して大きな株になる。
河原や造成地等に大群生する。  要注意外来生物に指定されている。
     
草の周りは花粉だらけです。
花粉の飛散時期は?
夏の終わりから10月、11月になると減少する。関東は8月~9月。
飛散する距離は?  風媒花なので花粉が風により飛ばされるので、
スギ、ヒノキの花粉は、木が高いので、数10Kmだが、ブタクサは、数10m~100m未満。
花粉の飛散は午前中が中心です。
間の道を通るとオオブタクサのトンネルを抜けるようです。
 
河川敷がブタクサの林の様に埋まっている所もあります。

遠くに飛ばないので、この時期に草が生い茂る場所に近付かなければ大丈夫だと思います。
今はコロナ騒ぎで、マスクをしていますので違和感はないですね。

春のスギ花粉の場合は、花粉粒子径が大きいため、鼻粘膜に留まりやすく、
下気道への影響は少ないとされ、そのため春の花粉症は鼻水やくしゃみが代表的な症状ですが、
ブタクサ花粉は花粉の粒子が小さいため、気管に入ってぜんそくのような症状を引き起こすケースもあるようです。

参考までに、カナムグラまだ花が咲き始めたばかりで存在感が乏しいですが、
カナムグラ(鉄葎)
アサ科カラハナソウ属、つる性1年草、花期:8月~10月、雌雄異株、
葉や葉柄に下向きの刺がある。
雄花は、枝先に大きな円錐状の花序に付く。花径約7mm、5個の雄しべの葯が垂れ下がる。
 左:雌花、苞の間から雌しべが出る。
後日改めて投稿し直します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

道端の花達、シロバナキツネノマゴ、ニホンハッカ、ツリガネニンジン、キツネノカミソリ、他

2021-08-20 | 野草
長い雨の時が過ぎて、暑い夏模様に戻ってきました。
風のある時間帯に少し散歩と思い久し振りに出かけました。
谷地川の川沿いの道は、見事に草刈りがなされて、花はおろか虫さえ見つけるのは
無理でした。草刈りの仕事具合のチェックをしてる気分でした。
少し道を外れて、いくつかの花を撮ってみました。

キツネノマゴ
キツネノマゴ科キツネノマゴ属、1年草、花期:8月~10月、花の大きさは7mmほど、
普通のキツネノマゴは淡い紅紫色の唇形をした小花 で、道端などに生える雑草。
名前の由来はよく分かっていない。
花序が花の咲いたあとに伸びるのがキツネの尾のようだとか、
花の形がキツネの顔を思わせるからなどの説も見かけるが、根拠に乏しい。
シロバナキツネノマゴ
キツネノマゴの白花の品種、ある所にはよく見られます。

キンミズヒキ(金水引)
バラ科キンミズヒキ属、多年草、花期:7月~10月、
花は、径6~11mmの黄色い5弁花で細い花穂に多数つく、果実はかぎ形の刺があり動物につく。
まだ咲き始めたばかりです。

ニホンハッカ(日本薄荷)  別名:ハッカ、和種薄荷、
シソ科ハッカ属、多年草、花期:8月~10月、
日本原産のミントです。
ミントとはハッカ属の総称で、ペパーミント系とスペアミント系に分かれますが、
ニホンハッカ(日本薄荷)は、ペパーミント系のミントの一種です。
一般的に園芸ショップで販売されているハッカは洋種ハッカ、  
セイヨウハッカは、投稿してますが、ニホンハッカは初めてと思っています。
橋下の土手に咲いていました。

ツリガネニンジン(釣鐘人参
キキョウ科ツリガネニンジン属、多年草、花期:8月~10月、
茎頂に円錐形の花序をだし、1個〜数個の花が輪生してやや下向きにつく。
鐘形の花冠は淡紫色または白色で、長さ1.5〜2cm、で先は5裂してやや広がる。
花柱は花冠よりやや突き出し、先が浅く3裂する。


キツネノカミソリ(リコリス・サングィネア)(狐の剃刀)
ヒガンバナ科 ヒガンバナ属 、多年草、花期:8月~9月、
(クロンキスト体系ではユリ科に分類される)
花が咲くときには葉がない。早春からスイセンに似た葉を展開し、夏草が茂るころには葉が枯れる。
和名の由来は葉の形が剃刀に似ていることから。
花被片は6個、橙色~黄赤色、反り返らない。雄しべ6個、花被とほぼ同長。雌しべ1個。
       

オオキツネノカミソリ
キツネノカミソリの変種、キツネノカミソリより葉の幅が広く、
花も大形で花被片は長さ7-9cm、雄しべが花被片より長く突き出るので区別される。


キツネノマゴから始まりオオキツネノカミソリで締められて良かったです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

つる性野草花、はて,どちらがセンニンソウかな(?)、マルバルコウ、他

2021-07-29 | 野草
近所を歩いていた時にどちらももう咲いていました。
その2つの花を見てその名前が言えたら野草花に詳しい方です。
実はこのパターンは今回で3回目です。
「仏の顔も三度まで」と言われていますので、𠮟られないように今後はもうなしです。
左:▼?                右:▼??
 
 
花の萼片と雄蕊の長さがほぼ同じ。    萼片の長さが雄蕊より長い。
 
小葉に切れ込みがあり不揃いの鋸葉。   葉は全縁で先は尖り卵状楕円形が普通。
細かいところではまだまだ違いがありますが、どちらもキンポウゲ科センニンソウ属 です。  
左:▲ボタンヅル(牡丹蔓)        右:▲センニンソウ(仙人草)
ボタンヅルは葉がボタンの葉に似ていることから付いた名で覚えやすいです。
因みに、センニンソウは、実にふわふわした白いひげのようなものがついているのを、
仙人のひげに見立てたからのようです。

サオトメカズラ(早乙女葛)     別名:ヘクソカズラ(屁糞葛 )
アカネ科ヘクソカズラ属、多年草、花期:8月~9月、
至る所に多い雑草、葉や茎に臭い匂いがあることからヘクソカズラと. 一般的に呼ばれているが、
花の形が、お灸(やいと)をすえるときのもぐさに似た形から ヤイトバナとも言う。

マルバルコウ(丸葉縷紅)  別名:ルコウアサガオ、マルバルコウソウ
ヒルガオ科サツマイモ属、1年草、熱帯アメリカ原産、花期:8月~10月、
花は朱赤色、高坏形で長い筒があり、径1.5〜1.8cm。帰化植物。
左巻きで草丈は3-4mになる。
 

ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)   別名:トゲソバ
タデ科イヌタデ属、1年草、花期:5月~10月
ママコノシリヌグイは、右のようにピンク色ですが、右は白色の品種。
和名は、この草の棘だらけの茎や葉から、憎い継子の尻をこの草で拭くという想像から来ている。

カラスウリ(烏瓜)
ウリ科カラスウリ属、多年草、花期:8月~9月、雌雄異株、
夏の夜、10cm程のレース飾りのついた美しいをひっそりとつける。
雌花の糸状の花弁も昼間はきちんと再収納します。
昼間は長い萼筒に蕾のようになって付いているだけです。
実は、最初は緑色で縦じま模様があり、緑 → だいだい色 → 赤 と色が変わっていく。
日中の散歩では花が咲いているのは見ることができませんの不完全投稿になった。
機会があれば、後日雄花、雌花等明確にしたいと思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

つる性野草花、コバノカモメヅル、ノササゲ、ホドイモ、シオデ、他

2021-07-20 | 野草
日中の暑いときには引きこもり、夕方になり、ぶらりと近くをぶらついています。

コバノカモメヅル
ガガイモ科カモメヅル属、多年草、花期:7月~9月、
花は葉の腋から出る花柄の先にまばらに付く、花冠は暗紫色で6~8mm。


ホドイモ(塊芋  * 和名: アメリカホドイモ アピオス(8/6訂正、別物です)
マメ科ホドイモ属、多年草、北米原産、花期:7月~8月
花は淡黄緑色の蝶形花で、旗弁が広い。翼弁はごく小さく、先端は淡紫色を帯びる。
また竜骨弁は内側に曲がる 。花は萼を含んで長さ約8mm。 
マメ科独特の花の形をしていますが、兎に角複雑な形です。

ノササゲ(野大角豆)
マメ科ノササゲ属、つる性多年草、花期:8月~9月、
茎は黒紫色を帯び、花は総状に付き淡黄色で長さ1.5~2cmです。

シオデ(牛尾菜)
サルトリイバラ科サルトリイバラ属、1年草、花期:7月~8月、雌雄異株。
雄花の花被片は長さ4〜5mmの披針形。葯は線形で鉤形に曲がる。
雌花の花被片は長楕円形でやや小さい。花柱はほとんどなく、
緑色の子房の上に3裂してそり返った柱頭がのっている。
▼雄花です。

アオツヅラフジ(青葛藤)  別名:カミエビ
ツヅラフジ科アオツヅラフジ属、つる性落葉木、雌雄異株、有毒植物、
青い実は以前にも投稿してますが、花は初めてかもしれません。
雄花ですね。
花弁と萼片は6個。雄花の雄しべは6個、花弁の先端は2裂する。
雌花には雌しべ6個と仮雄しべが6個ある。

似た花としてオニドコロとヤマノイモを取り上げるつもりでしたが、
現実的に身の周りにはオニドコロが幅を利かして、ヤマノイモは殆ど花を付けて
いませんでした。少し取り上げるのが時期的に早過ぎました。

オニドコロ(鬼野老)
ヤマノイモ科ヤマノイモ属、つる性多年草、花期:7月~8月、
葉は互生して縦長でなく普通のハート形の大きな葉です。
葉の腋から淡黄緑色で6はな被片の花を多く平開する。
雌雄異株で、雄花序は直立し、雌花序は下垂れする。
雌株(雌花)、             雄株(雄花)

ヤマノイモ(山の芋)
ヤマノイモ科ヤマノイモ属、つる性多年草、花期:7月~8月、雌雄異株、
葉は対生し、縦長のハート形で先端は鋭く尖り、葉の腋に2個~5個の穂状花序を出し、
白い小さな花が開き。珠芽(ムカゴ)を付ける。
しかし最初のつるの葉は互生で、そこから枝分かれした葉が対生になる。
こちらもやはり雄花は直立する、
最初何を撮ってもオニドコロ、近所では、まだヤマノイモの花の蕾もまだ小さい。
雌株(雌花)、             雄株(雄花)、      


オニドコロの葉形             ヤマノイモの葉形
 
他にカエデドコロ等カエデ葉に似た紛らわしいのもあります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

小さな野草花達、ナガバハエドクソウ、ミチヤナギ、キランソウ、他

2021-07-01 | 野草
小さな花をコンデジで撮るのは苦手で難しいですが、
更に、花は小さいのに草丈は高くなり草叢にあるとなると何度、撮っても
絵になりないばかりか、花を紹介することが出来ないのがハエドクソウです。

ナガバハエドクソウ(長葉蝿毒草)
ハエドクソウ科ハエドクソウ属、多年草、花期:6月~8月、
茎の高さ30-70cm、
葉は下の方にかたまってつき、荒い鋸歯のある長卵形〜長楕円形、基部はくさび形で対生する。 
枝先に穂状花序をだし、白色〜淡紅色を帯びる長さ約6mmの唇形花を下から順に咲かせる。  
最初はハエドクソウと思っていましたが、ハエドクソウは上唇の両側に平らな部分がある。
葉柄が長く葉の基部は切形、心形。
*明らかに花の上唇2唇裂で肩部がないのでナガバハエドクソウとしました。7/2訂正
葉柄の長さは、ネットではまちまちで決めてはなくハエドクソウの花期は1か月遅いなど。


ミチヤナギ(道柳)
タデ科ミチヤナギ属、1年草、花期:5月~10月、道端や荒地に生える。
草丈20~40cm、小さな2mmほどの花が、茎と葉の葉腋から数個咲く。
花弁に見えているのは萼で5裂している。
 

トキワツユクサ?調査中
シロバナツユクサとも違うようで、イボクサとも違い今は混乱しています。
トキワツユクサは雄蕊が6本で似ています花弁の形が丸いのが気になります。
我が家にあるトキワツユクサと雰囲気が違う。
トリミングした花部分

キランソウ(金瘡小草)    別名をジゴクノカマノフタ
シソ科キランソウ属、多年草、薬草、花期:3月~5月、
至る所に生える、春の野草としては最も早く咲く。径5-10mm
今でも生えているのを見ることが出来る。6/24撮影

イヌガラシ アブラナ科 長さ3-4mm、 ▼ハキダメギク キク科 花径5mm、

トキワハゼ ハエドクソウ科 1cm、 ▼ツタバウンラン オオバコ科 7-9mm

マンネングサ属も載せようとしましたが、似た種類が多く混乱気味なので、
機会を見て整理できたならいいなあと思っています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

身近な野草、ネジバナ、イタドリ、他と要注意外来生物アメリカオニアザミ。

2021-06-15 | 野草
6/14東京は梅雨入りしたとの発表がありましたが、
今日は、ここ八王子ではパラパラと来ましたが、梅雨の陽気ではないでした。

ネジバナ     別名:モジズリ、ネジリバナ
ラン科ネジバナ属、多年草、花期:6月~7月、
茎をまっすぐに伸ばして、らせん形に花をつけ、1つの花は5mm弱ですが、明るい桃色と独自の形で目立ちます。
右巻き、左巻きどちらもありますが、下写真のようにほぼ垂直のものも、巻き方は決まっていない。


イタドリ(虎杖)   別名:スカンポ
タデ科ソバカズラ(イタドリ)属、多年草、花期:8月~10月、雌雄異株。
荒れ地や斜面のどこにでも見られるが、花の色や毛の多少など変化が多い。
薬用植物で、秋に根を取り乾燥したものが虎杖根で、便秘、蕁麻疹などに煎じて使う。
和名は、疼(いた)みを取り去る効果があるので疼取りと名付けられた。
この写真はまだ花が咲き始めなのでよく分からないが、花から雄しべが飛び出して葯が見えるので雄株だと思います
(雌花(雌株)は、萼は5裂し、柱頭は3個、先端が細裂する、見つけたら追加します)

ショウジョウソウ(猩々草)
トウダイグサ科トウダイグサ属、1年草、北米南部原産、花期:8月~10月、
花期に頂部の苞葉が赤く色付き、園芸用に栽培されるが 、一部野生化もしている。
花名は、猩々の赤い頭髪色から連想されて名付けられました 。
猩々は、古代中国で創られた空想上の獣のことで、赤い長髪で酒好きの猿に似た生き物
杯状花序の苞葉は対生し、独特のバイオリン形をしており、基部が朱色に色づく。
もうさく果が付いています。果実は3稜があり、中央に花柱が残る。
未だ咲き始めたところでこれから群生するかもしれません。


キキョウソウ    別名:ダンダンキキョウ(段々桔梗)
キキョウ科キキョウソウ属、1年草、北米原産、花期:5月~6月、
直径1~2センチのキキョウ(桔梗)に似た小さな青紫色の花を咲かせる。
花冠は漏斗状で、先が5つに深く裂ける。 花は下から上へと咲き上がる。

ヒメジョオン(姫女菀 )
キク科ムカシヨモギ属、越年草、北米原産、花期:6月~10月、
どこにでも見られる雑草ですが、後から渡来したハルジオンにその場を追われつつある。
この空き地一面ヒメジョオンで埋め尽くされています。

ワルナスビ(悪茄子)     別名:オニナスビ、アレチナス 等、
ナス科ナス属、多年草、北米原産、花期:6月~10月、
茎の高さ0.5~1mで直立、節ごとにくの字形に曲がる、茎に鋭い刺があり、先端に花径約2cmの
淡紫色または白色の花を6~10個つける。液果は約1.5cmの球形で黄色に熟す。


アメリカオニアザミ(セイヨウオニアアザミ)
キク科アザミ属、多年草、ヨーロッパ原産、花期:7月~10月、要注意外来生物に指定。
和名にアメリカとあるがヨーロッパ原産のアザミであり、
誤解をさけるためセイヨウオニアザミとも呼ばれる。
紅紫色の頭状花を咲かせる。根生葉は羽状に深裂しロゼット状になる。
葉や茎、総苞片には鋭い棘があり、手袋をしていても貫通するため注意を要する
先日、町会の回覧板で、自宅付近にアメリカオニアザミが出ていたら駆除して下さい、
刈り取るだけでなく、根から掘り起こして下さい。のメモが回ってきました。
この写真場所は同じ町会ではなく、そんなに近くではないので、道具もなくそのままにしましたが、皆さん周りではどうでしょうか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー