松竹梅がお目出度いもの植物として言われることが多いので、正月用に、
松、竹の写真でも撮っておこうと思い立ったが、何故目出度い?のかが気になった。
この三つは「歳寒三友」(さいかんさんゆう)と呼ばれ、中国の文人画で好まれる画題の一つで、
日本で吉祥の象徴とされるのは3つとも寒さに耐えるところから来ているようです。
松は冬でも青々ととした葉を付けることから不老長寿の象徴としてお正月の門松等馴染みだが、
歳寒三友には別に、梅、水仙、竹、も同じく言われるようです。
目出度さが今一なので、今回は竹のみを取り上げて笹と併せて近所から集めてみた。
家の周りに孟宗竹の林が多く、今ではどんどん増えてイノシシが春にタケノコを狙う。
☆ モウソウチク(孟宗竹) イネ科 稈の直径18cm位、高さ22m位
中国原産の古くから日本に入り、各地で栽培されて、竹類の中で最大級のものです。
節には環が一つ、節間は比較的に短く、材質部は厚く、弾力性は無い、建築、農漁業用
資材として利用される。タケノコは春一番に獲れるものは春の味覚の王者と言われる。
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▲裏山の竹藪に夕陽が落ちて、 ▲月が昇る
☆ マダケ(苦竹、真竹)
節に環が2つあり、節間が長く、材質は薄く、弾力性があり、建築、竹細工に用いられる。
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☆ クロチク(黒竹)
ハチクの栽培変種で、茎が紫褐色、細工ものに用いる。
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☆ クマザサ(隈笹)
日本庭園に多用される笹、葉の縁取りが美しくて人気がある。
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☆ オカメザサ(阿亀笹)
和風庭園の下草として広く使われる。背が低いので「笹」に見えるが、「竹」に分類される。
(大きくなると直ぐに茎の周りの皮(鞘)が落ちてしまう)
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▲普通オカメザサは葉が緑だが、この時期に縁が白いのは枯れた様です、斑入りの様ですね!
☆ フイリチゴザサ(斑入り稚児笹 シマダケ)
庭園で普通に見られる、葉に白い模様が縦に入る笹で、背丈が大きくなりにくく、
模様状態は、環境や季節で変化する。
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☆ メダケ(女竹)
中型種で、材は柔らかく粘り強いので、竹細工、農業の資材に使用される。
又、節間が長く大きさが一定や曲がりに対する強度が高く矢に使われるものを、
ヤダケ(矢竹)と言う。
田舎では,みんな併せて篠竹(シノダケ)と呼んでいた。
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▲茎(稈)の白く見えてる部分が皮(鞘)です。
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▲笹薮の笹は下記分類で雑草の如く生い茂ったものを言っている。枯れの葉紅葉も
竹は1年中葉を付けている様に見えるが、大型の竹類は、4月から5月頃に紅葉し、
新緑に変わる。
日本の竹類は殆ど中国渡来であるが、笹類は土着種が多く、しかも地方変異が多いので、
ここでは総称のササで勘弁してください。
<一口メモ>
** 笹(ササ)と竹(タケ)の違い **
笹も竹も植物学上は同じ分類となり、一般的には、背が高いものを「竹」、低いものを「笹」
とされるが、笹の中にも大きく成長するものがあるので、丈だけでは区別出来ない。
大きな違いは、竹はタケノコが大きくなっていく時に皮が剥がれて落ちるのに対して、
笹はそのまま皮(鞘)が付いている、葉が腐るまで残る。
笹は節目から3本以上の枝を生やすが、竹は2本までしか生やさない。
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