花と徒然なるままに

四季の移り変わりは植物が一番感じさせてくれます、
少しでもそれに触れられたらと思っています。

庭の花(11月)冬の装いにビオラ、ハボタンが主役になります。

2020-11-29 | 花の写真
11月も明日で終わり、今年も残すところ12月のみとなりました。
今年はコロナ騒ぎで、いろいろと生活スタイルが変わりましたが、
庭の花達は同じようにして年を越していくのでしょう。

今頃からビオラ等を植えておくと来年の春には立派になって咲いてくれるはずです。
鉢植え、花壇などに植えはじめています。
ビオラや、よく咲くスミレ、ユニークカラービオラ、ユニークカラーパンジー等です。
寄せ植えには、鑑賞用トウガラシ’オニキスレッド’も植え込んで、






ラビット咲きビオラ ’バニーイヤー’             クルッとカールの’ ぞうさんビオラ’、新開発品種。


今は寂しいですが、春には華やかな花壇になってくれるでしょう。


コギク、数十年前からある我が家の主だそうです(カミさん曰く)

マリーゴールド、          ノースポールは春には大きな株になります。
ユウゼンギク’パオンブルー’      四季咲きクレマチス 1輪のみ迷い咲き?

ペンタスペチュニアは長いこと咲いてくれています。
エリカ                ルビーネックレス 一輪のみですが、

シャコバサボテンもぽつぽつと咲き始めました。

ツワブキは既に咲き終わり、今は斑入りツワブキが咲いています。
ゼラニウムは、外装工事も終わりましたので、軒下に移動しました。


皇帝ダリア〈木だちダリア)、正確には自宅庭にありません、家前の道路の縁に植えてあるものです。

来春には、もう少し賑やかなところを載せられる良いのですが、、
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蔓性植物の実あれこれ。イシミカワ、スズメウリ、ヤブガラシ、他

2020-11-27 | 野草(実)
木々の実も色々と色付いて楽しませてくれますが、
今回は、つる性野草で比較的に小さなほぼ丸いものを集めてみました。

イシミカワ(石実皮)
タデ科イヌタデ属、1年草、花期:7月~10月、
茎や葉柄には下向きの刺がある。 果実を包む萼は藍色になる。
萼片を除くと黒い果実が出てくる。  (10月撮影)

スイカズラ((吸葛)  別名:ニンドウ(忍冬)
スイカズラ科スイカズラ属、常緑つる性木、花期:5月~7月、果実:9月~12月、
果実は液果。直径5〜6mmの球形で、2個ずつ並んでつく。 
未熟な実なので、これから黒く熟す。(10月撮影)


ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)
ナス科4ナス属、多年草、花期:8月~9月、果実観賞期:10月~冬、
葉は紅葉しませんが、1cm弱ほどの果実は熟すと真っ赤になります。
 

スズメウリ(雀瓜)
ウリ科スズメウリ属、1年草、花期:8月~9月、
果実は直径1〜2cmの球形または卵形で、熟すと灰白色になる。 

ノブドウ(野葡萄)
ブドウ科ノブドウ属、落葉つる性木 花期:7月~8月、
果実はブドウタマバエやブドウトガリバチの幼虫が寄生して、虫えいを作ることが多く、
紫色や碧色などになる。正常な果実は少ない。 殆どが大きく膨れている。

ヤブガラシ(藪枯らし)   別名:ビンボウカズラ(貧乏葛)
ブドウ科ヤブガラシ属、多年草、花期:6月~8月、
道端、荒地等に生え、葉と対生する巻きひげが伸びて他のものに巻き付き、
和名は、藪を覆って枯らして しまうほど生育旺盛からきている。
関東以北はすべて3倍体で実を付けないが、中部以西には実を付ける2倍体がまじる。
球状の液果で、最初薄緑色のものが熟すとつやのある黒色になる。
最初は何の実か分かりません僅かに残っていた葉からヤブガラシと判断した。

実りの秋、草も木々も実を付けていますので、後は次の機会に回します。
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晩秋は花後も素敵な植物がある。ゲンノショウコ、センニンソウ、アキノノゲシ、他

2020-11-26 | 野草(実)

ゲンノショウコ(現の証拠) フウロソウ科フウロソウ属、
別名がミコシグサ(神輿草)は、なるほどと思いますね。

センニンソウ(仙人草)  キンポウゲ科センニンソウ属、
名の由来、諸説あるようですが、種子に生じる綿毛が仙人の頭を想起させるとして命名が納得しやすい。


ボタンヅル(牡丹蔓)  キンポウゲ科センニンソウ属、
センニンソウと間違われるボタンヅルの花ですが、名は葉がボタンの葉に似てることから、
そう果に付く花柱の長白い毛が付くはずですが、まだ開いていない?ながさはセンニンソウより短い1/3。

次は丸くイガイガが目立つものです。
 *痩果(そうか)とは、薄くてかたい果皮の中に、一つの種子が包まれている果実。
コセンダングサ(小栴檀草)  キク科センダングサ属、
センダングサには似た花が多く、そう果も刺状冠毛の数も微妙に違うだけで
区分けも難しいです。
コセンダングサは、刺状冠毛の数2~4個、
下の写真はコシロノセンダングサのはず、刺状冠毛の数2~4個、で同じ。
コセンダングサの花が咲いているのもある。 右は、コシロノセンダグサ


キバナコスモス(黄花秋桜)   キク科コスモス属、
果実はそう果、長いくちばしの先に開出した2個の刺がある。 (写真では棘がよく分かりません)
コスモスの実も似た様な形です。


タンポポの綿毛もキレイですね!
アキノノゲシ(秋の野芥子)  キく科アキノノゲシ属、
冠毛に覆われた果実、冠毛は長さ約7mm、果実は長さ約5mm 。
 

ヒメムカシヨモギ(姫昔蓬)?  キク科ムカシヨモギ属、
綺麗でも何でもありませんが、花後として、果実の落ちた頭花。

ヤクシソウ(薬師草)   キク科アゼトウナ属、 
そう果は黒褐色で長さ2.5〜3.5mm、総苞が黒くなる 、冠毛は純白色長さ約4mm。


番外編、
オニグルミの冬芽と葉痕
葉痕は、葉柄が枝に付いてた部分で、人や動物の顔を想像させてくれて面白い。
アジサイ、ヌルデなど、雑木にもあるが、オニグルミが一番面白い。


大袈裟かも知れませんが、植物の1年の最後にステキを装う? を見ると、
人生の最後の頃に、わずかの人にでも良いからステキだったと思ってもらえるように、
なりたいと考える今日この頃です。
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秋を彩る菊の花色々、菊(キク)、キク科キク属、

2020-11-23 | 花の写真
この時期になると多くの菊の花を目にします。
キク科には多くの仲間があり、世界ではおよそ950属2万種、日本では約70属360種が知られている。
菊はキク科キク属の植物。ここでは、狭義のキク(家菊、栽培菊) です。

栽培品種のイエギクが日本に渡来したのは奈良時代といわれています。
 花の大きさで大菊(花径18cm以上)、中菊(花径9cm以上)、小菊(花径9cm未満) 
その他の分け方で、洋菊で、「~マム」という名前がついている 
 スプレーマム(切り花に利用)、ポットマム(矮性で鉢物向き)、クションマム(ドーム状で矮性種)等
咲き方で、
 ポンポンマム(完全な八重咲きで 半球から球形に近い )
 ピンポンマム(ピンポン玉のようにほぼ完全な球形 )

菊全般の花言葉の「高貴」「高尚」「高潔」は、気高く気品に満ちたキクの花姿に由来するといわれます。

キク(菊)   和名:家菊、 別名:星見草、千代見草 
キク科キク属、多年草、中国原産、花期:9月~11月、
個々の名前は省略間違えるといけませんので省略しました。
 
 
 
 
 
 
 
大輪菊
 
 
菊は、日本の切り花出荷量の40%を占める重要な花です。
花色は、黄、赤、白等様々ありますが、青紫や青の色が無く、キクの青い花の近縁種がなく、
交配などの従来の品種改良法では作ること出来なかった。
2001年頃から遺伝子組み換え技術に取り組み、農研機構とサントリーの協同開発で、
2017年に青い菊の作成した発表されています。
遺伝子組み換え等と聞くと、需要があり凄い技術とは思いますが、
そこまでしても青い菊を見てみたいとは思わなくなっていました。
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関係者以外の立ち入り禁止区域、タデ科のソバの花?

2020-11-21 | 花の写真
先週、大学病院に通院した帰りに、以前に撮った”緑のバラ”を思い出し、
天候も良かったので、バスに乗らずにふらりと立ち寄ってみようかと、
同じ東大構内なので本郷キャンパスを通り抜けようとしたら、守衛さんに呼び止められて、
職務質問されてしまいました。
病院の診察券を見せて、地下鉄の駅に通り抜けることで、通してもらいました。
うかつにも、コロナ騒ぎで4月より関係者以外の立ち入り制限中でした。
どこにでも自由に出掛けられるようになっていないことをここでも実感しました。

いつも利用している懐徳門は閉鎖していましたが、近くに白い小花がいっぱい。

ツルソバ(蔓蕎麦 )
タデ科イヌタデ属、蔓性多年草、東アジア原産、花期:5月~11月、
この白花のように見えるものは5深裂した萼であり、花弁ではありません。
花色(実際は、萼色):白、花径:0.3〜0.5 cm  


シャクチリソバ(赤地利蕎麦 )
タデ科タデ属、多年草、花期:5月~11月、イヌタデ属
葉は長い柄があって互生、ほぼ正三角形、葉柄の長さ3〜10cm。上部の葉腋から長い花枝を出し、
先は2〜4個の短い枝に分かれて、白色の花をつける。花は直径5〜6mm。

目当ての”緑のバラ”は1輪のみキレイには咲いていませんでしたので、最後尾の番外に掲載。
あまり部外者がウロウロも出来ませんので早々に退出しました。

タデ科つながりで庭の花から、
ペルシカリア 'シルバードラゴン’(ペリシカリアとの花札表記もあるが?)
タデ科ペルシカリア属、耐寒性多年草、花期:4月~10月、(Persicaria:結び目 )
春には銀葉に黒赤い外斑の葉 、シルバーの葉色がとても素敵なカラーリーフを楽しむ植物。



ソバ(蕎麦)
タデ科ソバ属、1年草、中国原産、花期:8月~10月、
少し紅色を帯びる。 葉は心臓形で先は尖り、托葉は短く膜質の鞘状になる。
花は茎頂や枝先に短い総状花序を出し、白色か淡紅色。花には、花弁がなく、
萼が5深裂して、短期間で開花結実する。 
畑に植えられていたので、ソバかと思っていますが、種類が多く自信がありません。
実が付けば、はっきりとするかもしれません。




ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)    別名:ポリゴナム
タデ科イヌタデ(ペルシカリア)属、多年草、ヒマラヤ原産、花期:4月~11月、
帰化植物ですが、今ではあちこちで野生化している。
茎の先端に淡紅紫色の花被片の小花が直径1cmほどに球状に固まった花序を多数つける。

番外、
この花はコウシンバラの突然変種で四季バラと言われていたので、
確かめたかった”緑のバラ”です。1輪しかなかった気がします。
(コウシンバラと言えばコウシンは庚申(かのえさる)暦で60日間隔それ位に花を咲かすので)
部外者としては、ゆっくりと眺める雰囲気ではなかった。

お詫び:ブログ作成中に間違って投稿されていましたので、削除して再投稿しました。
早々に目にしていただいた方には失礼しました。お詫び致します。
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ユキノシタ科、ダイモンジソウ、ユキノシタ、ヒマラヤユキノシタ、他

2020-11-19 | 花の写真
ぶらりと歩いていて、ダイモンジソウに出合いましたので、今回はユキノシタ科を
少し取り上げてみました。

ダイモンジソウ(大文字草)
ユキノシタ科ユキノシタ属、多年草、花期:9月~11月
沢沿いの岩場や渓谷の岸壁に自生しているようですが、これは通りすがりの家の鉢植えです。
花を正面から見ると、上に3枚の花弁、下に2枚の長い花弁が目にはいります。
花だけを見ていると、正に漢字の「大」ですからダイモンジソウ分かり易く覚え易いです。
花色は普通預は白ですが、桃色、紅色、淡黄色など多彩で、花弁の数が多い、
花弁に鋸歯状の切れ込みが入るなど、多くの品種があります。
実は今頃咲くのだと言うこと忘れていました。
似た花の庭にあるユキノシタが5月頃咲くので、間違えてしまいました。

ユキノシタ(雪ノ下)
ユキノシタ科ユキノシタ属、多年草、花期:5月~6月、
白色の花をつけ、5枚の花弁のうち上に3枚ある小さな花弁には、赤紫色の斑点がはいるのが特徴です。
名前の由来は諸説あります。1つ目が「雪が積もってもその下に緑の葉が見える」という説、
2つ目が「雪のように白い花の下に緑の葉を広げる」という説です。
どちらとも、ユキノシタの根出葉が緑であることに由来しています。  
6月撮影

偶然にも別の場所で、ヒマラヤユキノシタが咲いていました。迷い咲き?

ヒマラヤユキノシタ     別名:ベルゲニア
ユキノシタ科ヒマラヤユキノシタ(ベルゲニア)属、多年草、東、中央アジア原産、花期:3月~4月
大型種から小型種までさまざまで、花が丸く固まって咲くもの、長い穂になるものなどがあり、
花色も赤から白まで幅があります。 
春だけでなく、秋にも咲く二季咲き品種も育成されていますとありましたので、
二季咲きヒマラヤユキノシタなのでしょう。

ユキノシタ科には、ユキノシタ属、ヒマラヤユキノシタ属だけでなく、その他多くある。
ユキノシタ科(Saxifragaceae)は、双子葉植物に属する科である。
ユキノシタやクモマグサ、ヒマラヤユキノシタ、ネコノメソウ、チダケサシ(アスチルベ)等の草本を含む。 

アスチルベ  チダケサシ属、 6月撮影


ヒューケラ(ツボサンゴ)  ツボサンゴ属  7月撮影
まだまだあるようですが、この辺で終えておきます。
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裏山を久し振りに歩いてみて、黄葉を求めたはずでしたが、、

2020-11-17 | 樹木
GOTOトラベルやGOTOイートキャンペーン等、とんと関係のない老人です。
三密を避けるので、直ぐの裏山へ黄葉でもあるかと出掛けてみました。
昔(15年以上前)、犬がいた時はよく散歩に出掛けていました。
近年はイノシシも出るので、一人で歩くのは止められてここ数年は入っていない。
いずれにしても半径約100m以内の環境です。
最初は少し登りですので、息が切れます。

小道が倒木でふさがれています。

倒木もここまでくると芸術のモチーフです。動きを感じます。
倒木したあちこちの枯れ木には色々なキノコがいっぱいです。

杉林も伸び放題のようです。
上の小道から林の下面の木の間を犬が走り回るのを見ていたものです。
すっかりと雑木林になって様変わりの感がしました。
間伐したのは、平成22年のボードがありました。10年前見たことがありました。
木も随分と大きくなっていました。

人家に近い山の上に小さな稲荷さんがあります。
この周りはキレイになっているので誰かが来て管理していそうです。
初午の頃、紙ののぼりがぶら下がっていた記憶があります。
兎に角空が見えない程に茂っています。
それでも木々の所々の隙間から雑木林の少し黄ばむのが見えます。

少しでも空が見える所には、秋らしい所が僅かに感じられます。

下り坂は竹林の中を降りてきます。
すぐ近くの山も人が老齢化して入らなくなりました。
獣道のような笹が多い道を歩きましたが、耳が悪いせいか野鳥の鳴く声も聞けず、
もちろん昆虫なども見掛けませんでした。
昔は、キンラン、ギンランをはじめ、センブリやマルバイチヤクソウ、ジュニヒトエ、シュンラン等
があったのを思い出して、これが自然だと言ったら何か寂しくなりました。
人間の密は避ける事ができますが、木々と竹、笹の密だけを感じた1時間でした。
自然も少しは人が入らないと居心地よくならないと実感しました。
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秋のキク科の野草(11月)ベニバナボロギク、フジバカマ、アキノハハコグサ、他

2020-11-16 | 花の写真
10月にキク科の花として投稿しましたが、その続編としてアップしておきます。
相変わらず、似た花が多く困ります。

ベニバナボロギク(紅花襤褸菊)
 キク科ベニバナボロギク属、1年草、アフリカ原産、花期:9月~11月、
 花序全体が下向き、花冠の先はオレンジ色、下部の葉は羽状に切れ込む。
似たものにノボロギクがあるが、花色が黄色です。
20/4に撮影したものです。

サワヒヨドリ(沢鵯)
キク科ヒヨドリバナ属、多年草、花期:8月~10月
頭花は淡紫色まれに白色で、密な散房状につく。筒状花の先は5裂し、2裂した長い花柱が伸び出す。 
単葉で、柄がなく、対生する。(葉の基部まで3深裂して輪生状になることもある) 
似たヒヨドリバナは、単葉で裂けず、柄があり、対生する。


フジバカマ(藤袴)
キク科ヒヨドリバナ属、多年草、花期:8月~10月、
茎の先に淡紅紫色の頭花を散房状に多数つける。 花柱が分枝して白く長くのびる。
 白や赤、淡青の品種もある。 
下部の葉は3深裂し柄があり、対生する。

コウヤボウキ(高野箒)
キク科コウヤボウキ属、落葉小低木、花期:9月~10月、
枝は細く、灰褐色でいちじるしく枝分かれする。
1年生枝に卵形の葉を互生し、枝先に白色の頭花を付ける。筒状花が10数個集まったもの 。
和名は、この枝を高野山で箒に利用したことによる。

カシワバハグマ( 柏葉白熊 )
キク科コウヤボウキ属、多年草、花期:9月~11月、
茎は枝分かれせず高さ30~80cmになる。先に穂状に頭花をつける 。
ハグマとはチベットに産するヤクの尾の毛のことです。
今年は既に花は終わっていました。これから実が熟すと冠毛が白い綿毛になるかも。
下右は以前(9月末)に撮ったものです。
 

アキノハハコグサ(秋の母子草)
キク科ハハコグサ属、1年草、越年草、花期:9月~10月、
茎の先端に淡黄色をした多くの頭花をつける。 
春に咲くハハコグサに対して秋に咲くことからこの名があるが、
実際はハハコグサで秋に咲いているあるのでややこしい。
違いは、上部でよく分枝し、その枝が長く、葉の表面は緑色で裏面は緑白色、葉の先はとがるのが特徴。
ハハコグサは枝をあまり分けない。葉の先は尖らない。 
ハハコグサ(20/4撮影分)


▼タムラソウ(田村草)
キク科タムラソウ属、多年草、花期:8月~10月、
枝先にアザミに似た花をたくさんつける。頭花は径3-4cmの紅紫色で上向きにつく。
アザミと違うのは、花が咲く時期も違いますが、明確な違いは、茎や葉に棘がないことでっす。
花柱の先が二つに割れて反り返る特徴がある。


シラヤマギク(白山菊)
キク科シオン属、多年草、花期:8月~10月、
茎や葉にはざらざらした毛が生えている、花は径2cm程で、舌状花の数は少ない。
ヤマシロギク(シロヨメナ、イナカギク)とよく似て見分けがつかないが、
下部の葉は長い葉柄があり心形の葉柄には翼がある。 上葉披針形で鋸歯 。
長い葉柄と翼があるのがわかりますか?

キクと言えば、キク科キク属の植物で、狭義には家菊、栽培菊など鑑賞用の菊は多くあります。
名前は細かく分かりませんが、次回回しとしました。
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ナス科野草の実、センナリホオズキ、クロホオズキ、イヌホオズキ、他

2020-11-12 | 野草(実)
散歩中(10/26)にセンナリホオズキを見たのでナス科がらみの投稿です。
一部以前に撮った写真を含みます。

センナリホオズキ(千成酸漿、千成鬼灯)
ナス科センナリホオズキ属、多年草、熱帯アメリカ原産、花期:7月~10月、
丈は20-60cm。茎は直立後、横に枝を広げ、細かい毛が密生し、腺毛が混じる。 
卵形で長さ2-6cm。先は尖り、縁は全縁か鈍頭の不揃いな粗い鋸歯が少しあり、
花は葉腋に単生し、花冠は杯形で径6-8mm、黄白色で内面に紫色の斑がある。
果実は液果、花後下垂するホオズキ状の萼に包まれ、長さ25-40mm、淡黄緑色、乾くと淡褐色。  
ヒロハフウリンホオズキに似ているが、こちらはやや小ぶりで、
腺毛がありと果実の脈が紫色となっていない。

クロホオズキ(黒鬼灯、黒酸漿)
ナス科オオセンナリ属、1年草、花期:7月~9月、
茎はよく枝分かれして、黒紫色を帯び、直立します。 
葉には黒い小さな刺がまばらにあります。
果実は乾いた液果で、黒紫色の萼が発達して果実を包みます。

*クロホオズキ、ヒヨドリジョウゴ、ワルナスビの花は、20/7/22に投稿済です。

似た花に、イヌホオズキ、アメリカイヌホオズキ、テリミノホオズキがあるが、
実の形から決めると分かり易い。
横から見た形と色  イヌホオズキ  球形~縦長、  艶消し~弱光沢
      アメリカイヌホオズキ  
整った球形、  弱光沢~強光沢
        テリミノホオズキ  
横長、     弱光沢~強光沢
上から見た萼の形
イヌホオズキ     軽く反り返り、梅の花型のような形
アメリカイヌホオズキ ペタっと張り付くor少し反り返り、裂片が不揃いで歪な星形が多い。
テリミノイヌホオズキ 強く反り返るため、小さく見える。

イヌホオズキ(犬酸漿、犬鬼灯)
ナス科ナス属、1年草、花期:8月~10月、
茎の途中から枝を出し、直径6〜7mmの白い花を4〜8個やや総状につける。萼は杯状で浅く5裂する。
 液果は直径0.7〜1cmの球形で黒色に熟し、花(果)柄は総状(交互)につき光沢はない。種子は長さ約2mm。 

アメリカイヌホオズキ(亜米利加犬酸漿)
ナス科ナス属、1年草、北米原産、花期:7月~9月、
花は直径2〜5mmで淡紫色または白色。液果はやや小さく、光沢のある黒色に熟す
小果柄がよく見ると一点ではないが、パッと見は一点に見える。
一つだけ大きくズレた位置に枝分かれした花柄が出ているときがある。



ワルナスビ(悪茄子)
ナス科ナス属、多年草、北米原産、花期:6月~10月、
茎の途中から太い枝を出し、先端に直径約2cmの淡紫色または白色の花を6〜10個集散状につける。
花冠は浅く5裂して皿状に開く。液果は直径約1.5cmの球形で黄色に熟す

ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)
ナス科ナス属、つる性多年草、花期:8月~9月、
花冠は白色で直径1cmほど、深く5裂し、裂片はそり返る。雄しべは5個、花糸は太く短い。
葯は黄色。液果は球形で直径約8mm、紅色に熟す

以下野草と違うが、ナス科つながりでアップしました。
ツルハナナス(蔓花茄子)
ナス科ナス(ソラナム)属、つる性常緑低木、ブラジル原産、花期:7月~10月、
花は咲き始めは白色ですが、徐々に薄青色に変化します。 
花後に赤い実を付けるようですが、まだ撮ったことがありません。

クコ(枸杞 )
ナス科クコ属、落葉低木、東アジア原産、花期:4月~6月
夏から秋にかけて薄紫色の花を咲かせて、秋に先のとがった楕円形の真っ赤な 果実をつける。
有用植物で、食用や薬用に利用される。

ナス科も、野菜のナス、トマト、ジャガイモやペチュニアやチョウセンアサガオ、フユサンゴ、
ギンバイソウ等いろいろとあります。
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ルリタテハを日陰にすると閉じていた翅が開く。

2020-11-09 | 昆虫
八王子の最低気温が5℃を下回る日が続くようになりました。
日中でも木曜日は最高気温が14℃予報されて、
いよいよ多くの昆虫も活動停止ですね。
数日前にルリタテハを見ました、その時のことです。

ルリタテハ(瑠璃立羽)
チョウ目タテハチョウ科ルリタテハ属、(前翅長)25-44mm、時期 3-4月、6-11月、
 濃い黒褐色の翅の表面に「瑠璃」の和名通りの鮮やかな瑠璃色の帯模様が入るのが特徴です。
地上に静止していることが多いが、人の気配を察するとあっという間に遠くまで飛んでいってしまう。

と言うことで、なるべく蝶の視線に入らない様に斜め後ろから撮っていました。
ルリタテハの翅の裏面は樹皮に似て地味で全く目立ちません。
ジッと待ち翅を開いた瞬間を撮りたいと思っていましたが、
僅かに開いてもこの程度で僅かにルリタテハと分かる程度です。
蝶の陰を見れば太陽がどの方向から照らしているか分かりますね。
思い出しました、陽陰に入ると翅を開くという事を、
早速後ろ側に回り込んで日陰を作りました。
見事に開いてくれました。

面白くなり何度も体ををよじり”いないいないばー”を繰り返しました。
見事に翅を閉じたり、開いたりしてくれました。
翅を立てたり開いたりして久し振りに昆虫と遊んだ気がしました。

よく蛾は翅を開いてとまり蝶は閉じてとまると思っているようですが、
例外が多くて、正確ではありません。
蝶の中には翅を立ててとまると言っても、
モンシロチョウの仲間は、常に翅を立ててとまるとものが多い。
アゲハチョウの仲間の中では、翅を開いて休止姿勢で、シジミチョウの仲間にも、
翅を開いてとまるものが多い。タテハチョウの仲間にも立てているものもいる。

立てたり閉じたりするのは、
体温調整をしているからです、陽射しが強いと翅えを立てる(閉じる),陰が出来ると開く。
蝶は変温動物なので翅を開いたり閉じたりすることで体温を調節する。 
この行動を良くやるのはこの季節のルリタテハとヒオドシチョウだ
蝶は翅を開いて日光を吸収、反射して体温を上げる。 

▼ヒオドシチョウ(緋縅蝶) 今度見た時は試してみたいです。


以下余談ですが、
体温調節能力はチョウの種によって大きく異なるという。
そして調節能力の低い種の生存は、日陰のの中で太陽の直射熱を回避できるかどうかに
依存している場合が多い 。
体温を適切に維持するために、羽の角度を調整して太陽光の熱を反射し、体に当てたり、
体からそらしたりできるからだ。 
温暖化で涼しい生息地がなくなれば調整能力の低い蝶が減っていくようで、
ベニシジミ等のグループは減少が急激に進んでいるようです。
(by チョウと温暖化、羽に隠された生存の鍵  より抜粋)
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