farm note 農便り

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ハウス オブ ヤマナカ   House of Yamanaka

2011-12-26 23:48:17 | Weblog
最近新聞の書籍欄でよく目につく、新書、ハウス オブ ヤマナカ。

20代、アメリカから帰ってきたばかりの私が始めて就職した会社が京都の粟田口にある山中商会だった。ハウスオブヤマナカの関係の会社だったのが今理解できた。大きな
門構えの会社で、その古さに戸惑っていた。僅か一年半のアメリカ生活でアジア返りした私がその会社でお勤めをしたのでした。三年半を古美術と共に過ごしたわけです。
全く未知の仕事で戸惑っていたが、色々美術関係の事を学ぶ期間でした。
今、陶器や絵画に関心があるのはその時の影響です。
よく解からないけれど、好きな理由が山中にあったのだと思います。
この頃、プロフェッショナル精神を叩きつけられたように思います。
あまりにも、硬い、マネジャーの塩見さんによく教えられていたように思います。
皆がなんとなく煙たがって三角さんと呼んでいました。その方から、何事も自分の物差しだけで計って決め付けてはいけないと教えられたようです。
煙たかったけれど、今思うと、私の青さ、狭さを何時も見ておられて、教えてくださっていたのでしょう。
ドイツ人のエッチング作家、エルク シュマイサーさんの作品などを任せてくださっていました。
若い時に色んなものを見せて頂いていたのですね。
若い私は、なんとなく落ち着かず、三年は辛抱しようと、三年半で退社しました。
古美術や年輩の方々と京都特有の古いしきたりが、元気な私には合わなかったのでしょう。でも一番影響を受けたのは、初めてのお勤め経験の山中だったと思っています。

ここで、有名はイングリッドバーグマンさん、アメリカ人歌手のアンディーウィリアムズさん、フィィピンの悪名高い、イメルダ夫人、デンマーク王室のマーガレット王女など、見ることが出来、楽しかった思い出が蘇ります。
昔はもっと有名な方々がお見えのようでしたよ。

今思うと、その頃の女の子としては、いい環境でで学んでいたのですね。
その後は大阪の薬品会社の総合研究所で市場調査やスペインの薬、ガンマグロブリンの下訳などをして若い時を過ごしていました。

全て今の私を形成しています。
ちょっと、ハウス オブ ヤマナカの新書のお陰で、昔を懐かしんでいます。
私も読んでみたいと思っています。農閑期の読書リストの一冊です。
それにしても60歳を過ぎると、色んなことを見聞して今を形成しているのが面白く、楽しいです。


ついに甥に赤ちゃんがクリスマスイブに出来ました。
私達にとっても、大変嬉しい今年を締めくくる慶事で、赤ちゃんに会うのが楽しみです。
もみじの葉のような手をした男の子、皆の宝です。夢があります。子供たちがいい世に住めるように、頑張らなくっちゃ。
今から、妹のおばあさんは、鼻が高く、おじいちゃんに似て、ハンサムになりそうと自慢していますよ。妹は三人の孫持ちのおばあちゃんです。

農閑期に入り、ちょっと色んなことに心を使える季節になって嬉しいです。
年内に全ての野菜を売りつくします。
秋は野菜が安く、疲れたが、今はいい感じで動いています。母の作った白菜は5キロ位ある大きな白菜。母の自慢の白菜です。
今白銀の世界の中で、黒豆の煮える香りをかぎながら、今年も暮れて行きますね。
こんな時を過ごせるなんて幸せな事なんです。ささやかな幸せです。



コメント
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