愛する犬と暮らす

この子たちに出逢えてよかった。

シェラの見事な教育的指導

2011-10-02 11:49:16 | シェラとルイの日々


☆活発なのはいいけれど… 
 なんとも元気な子である。男の子と女の子の違いはあるにしても、同じコーギーながらむぎがおとなしい子だっただけにそのやんちゃぶりに目を瞠る。
 ショップの担当さんも、「元気ですよ」と何度もいっていたくらいだから、平均より活発な子なのだろう。うれしいような、怖いようなというところである。
 
 名前は、三つの候補から絞り込んだ。
 ぼくが、連れてきて顔を見たら大きな耳でしかも先が反っているのでまるで翼のように見える。たちまち、「つばさ」をエントリーした。
 家人は、先週から「るい」と決めている。意味はなく、感覚的なネーミングであり、「呼びやすい」からというもの。
 せがれは、あれこれいっていたが、推薦は「しもん」。なんだかそれなりの理由を聞いたが忘れてしまった。

☆ようやく「るい」に落ち着いて 
 この「しもん」は、ぼくの候補リストにもあった。そのリストはすべてアウトドアブランドであり、シェラがアメリカのアウトドアブランド「SIERRA DESIGNS(シェラデザインズ)」に由来するので今度の子も同じようにしたいと思っていた。
 
 SIMOND(シモン)の名は、クライマーならだれでも知っているフランス・シャモニーの登攀具メーカー。最高級のピッケルのひとつがSIMONDなので、けっこう興味はあったが、やっぱり一般的ではないしということで圏外へ。
 最終的に、呼びやすさと、今度の子が家人の強い希望でわが家の子になったことから、名前も彼女の希望を容れて「るい」に落ち着いた。
 
 るいは、ショップにいたときからシェラに興味津々だったが、シェラはいまのところるいに完全に拒否の姿勢を貫いている。目さえ合せなかった。
 るいを家に連れてきて、ケージに入れても、そのケージに寄りつかないというより、避けている。ケージのそばを通ろうとさえしない。リビングへはいかず、寝室や玄関近くの廊下で寝ている。



☆シェラの怒り爆発! 
 シェラの顔には確実に動揺と困惑と軽い怒りと寂寥が去来している。これらは想定ずみなのでわれわれも驚かない。
 夜、るいが廊下のほうからやってきたシェラにケージの中から吠えた。
 るいは尾のないお尻を振っていたが、さすがにシェラも腹に据えかねたらしく、ケージのところに寄ってきて、たしなめるような調子で何度か強く吠え、くるりと踵を返してまた玄関のほうへ去っていった。絵に描いたような「教育的指導」だった。
 
 ぼくはあとを追い、寝室に入ってしまったシェラの頭を、「よくやった」といいながら丁寧に撫でてやった。見上げたシェラの表情はいつもどおり穏やかで、安心感に満ちていた。
 夜から朝にかけても二度ばかりシェラは寝ているぼくのベッドの脇にやってきた。腕を伸ばし撫でてやると、その場にうずくまり、そこで寝てしまった。
 シェラはぼくの気持ちをよく知っている。ぼくたちはもうそういう関係なのである。 
 
 こんな繰り返しを経て、シェラもるいを仲間と認めてくれる日を迎えるのだろう。
 今朝は、るいをトートバッグに入れて散歩に出かけた。シェラからは無視されたが、いずれ並んで歩いてくれるだろう。
 このやんちゃなるいがシェラの元気を引き出してくれるようにといまはひたすら願っている。