栃木県はが郡の

陶工のつぶやき

今度は貫入

2009-01-30 23:31:44 | 陶芸
今日は、ちょっと専門的な話です。

興味の無い人はとばして、最後のクリックだけよろしくね(笑)



貫入と言うのは、陶磁器の表面のうわぐすりに出来る細かいひびのことです。

ある時は欠点になり、又ある時は模様として長所にもなる

一筋縄ではいかない存在です。

なぜこのようなことが起きるかと言いますと

土で作られた形(これを素地と言いますが)の表面を

うわぐすりという、ガラス質で覆う事が原因なんです。

熱膨張というのがあって

簡単に言うと、焼くことで大きさが変わるんですね。

その変わり方が素地とうわぐすりで違いがあるために、ひびが出来るんです。

で、そのひびを無くすためには・・・

一般的には硅石を加えます。

加える量は、基本となるうわぐすりや素地の土の種類、窯の焚き方によるので

実験してみるよりないですね。

うわぐすりを作るとき材料の重さを正確に測ることはもちろんなのですが

水の重さも記録しておいたほうが、あとで手直しするときに便利です。

一発で狙い通りのうわぐすりが出来ると、言うこと無いのですが

たいがい微調整が必要になります。

その時、水の重さがわかっていると加える量がわかりやすい。

もちろん、容器にふたは必需品。







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