議員評価について考える

2010-04-05 21:32:39 | 議会活動
先日議員報酬に対して民間企業のように成果主義にしたらどうか指摘しました。しかしそこで問題になるのは評価でした。恣意的な評価が行われれば返って問題を残します。そこで議会自らが、議会評価と議員評価を行っている町議会があります。北海道の福島町議会がそれです。

福島町ではこれまでにも議会改革に熱心に取り込んでいますが、議会自ら議会評価と議員評価を実施しています。評価基準も町民の立場で発言・行動をしているか、議会での態度はどうか、一般質問や質疑で行政執行をチェックしているか、行政へ政策提言をしたか、住民へ議会報告をしているか、地域活動への参加しているかなど具体的です。

福島町議会議長である溝部幸基(みぞべ・こうき)さんは以下のようにおっしゃっています。

議会・議員に関するマスコミの報道は、相変わらず悪い事ばかりで頑張っているという話はほとんどない。公共事業等への不当介入、政務調査費の悪用など、住民の不信は募るばかり。その結果「議員定数削減」「議員報酬削減」「議会不要論」まで出て来ている。

福島町議会の改革は、「開かれた議会」を目指して、一点目は従来の、行政依存・追認の議会運営から脱皮し主体性を持って議会の意思決定をすること、二点目は住民参画の視点、三点目は、議会改革の視点で進め、「気がついた事からできる事から」を合言葉にできるものから取組んできた。その結果「わかりやすく、町民が参加できる議会」、「しっかりと討議する事ができる議会」、「町民が実感できる政策提言をする議会」を目指してきた。

近い段階で徹底的な行政改革を覚悟しなければならない。そのためにはまず自分を変えることから始めることだ。「行政・議会そして自分(議員)の常識に疑いを持つこと」を提案する。(溝部さんの「組織(議会)の変革は自分(議員)を変えることから」をまとめました)

議会もやればここまでできるという見本です。

いま名古屋市では市長と議会が議員定員と議員報酬の削減をめぐって激論を戦わせています。市長が横暴だとの意見もありますが、まず議会自身これまで自らの改革のための何を行ってきたかということです。一度選挙で選ばれたら4年間何もしなかったということはないのでしょうか。このことは私たち東御市議会にとっても他人事ではありません。議会改革自体が問われているのだと思います。

日めくりカレンダー