暑さと寒さのジェットコースター

2010-04-15 22:54:21 | 雑感
15日は朝起きてみたら庭の植木の上に雪がうっすら積もっていました。さすがに地面には雪はありませんでしたが、この時期に雪とは驚きです。今年の春は夏を思わせる暑い日があったり、真冬に逆戻りしたりと天候不順が続いています。まるで暑さと寒さのジェットコースターです。

これでは今年の農産物の作柄が心配です。スーパーなどでは野菜が生育不良で品不足となり、価格が高騰しているそうです。昨年も4月末に何度か遅霜に見舞われ、くるみの新芽が被害にあい収穫量は激減でした。

午前中は上田で娘と待ち合わせでした。12月に生まれた下の子のお節句を何にするか雛人形屋さんに行って品定めでした。生後4ヶ月になり生育も順調のようです。しかし二人の幼児を抱え娘も大変なようでしたが、そこそこ育児を楽しんでいるようにも見えました。

午後は妻は農業グループの総会。私は残っている「議会だより」の配布です。途中から妻にも協力してもらいました。用事の合間をみつけて配っているのでなかなか進みません。しかし週末までにはなんとか配布が終えるようメドが立ってきました。

週末は郷土史研究会の春の遠足で富岡に出かけます。日曜日には西宮で御柱に合わせた歌舞伎の講演があります。お天気が心配です。

萌え出ずる春になりました

2010-04-15 07:13:06 | 雑感
「議会だより」をお届けした知人からメールをいただきました。「『議会だより』拝読しました。石走る...は大好きな万葉歌。見やすく、読み進めたくなる紙面を通して市政や文芸のミニ知識まで得られ嬉しいです」

はて? と考え込んでしまいました。そんな万葉集などといった大それたことをしたかな?と思ったからです。そしてはたと気がつきました。ヒントは「石走る」でした。

石激 垂見之上乃 左和良妣乃 毛要出春尓 成来鴨   志貴皇子(しきのみこ)
石(いわ)ばしる、垂水(たるみ)の上の、さ蕨(わらび)の、萌え出づる春になりにけるかも

万葉集の志貴皇子の歌でした。このあいだまで固く雪に閉ざされていた谷川も、いつの間にか雪融けの水が岩からほとばしり出て小さな滝を作っている。その滝の上にわらびが小さな芽を出している。ああ、春になったのだなあと、実に素直に春になった喜びを歌ったものです。ほとばしる水の白いしぶき、林の間から差し込む春の日差し、水しぶきを浴び輝いている緑のわらび。実に色彩豊かです。

今回の「議会だより」の冒頭の見出しは「萌え出ずる春になりました」というものです。知人は私がこの歌を踏まえて、この見出しを使ったと思われたのですね。赤面の限りです。しかし「萌え出ずる」という言葉は響きも語感もいいですね。

私が「萌」という言葉を知ったのは学生の時です。私の通っていた横浜の大学には地方出身の学生のために寮がありました。白鴎寮・小柴寮などという男子寮にならんで女子寮があり、その名前が「萌生寮」と言いました。万葉の世界から急に個人的な話になってしまいましたが、私にとっては青春の思い出です。

日めくりカレンダー