ロボット刑事「Ｋ」

石森章太郎原作のヒーローと言うのは「孤独」「悲しみ」を背負いながら人間を脅かす悪と戦っています。それが石森氏のヒーロー像におけるテーマになっています。仮面ライダーしかり、キカイダーしかり、サイボーグ００９しかり。



その中でも特に「寂しそう」と感じられるのがこの「ロボット刑事」、その名も「Ｋ」・・・だと思います
１９７３年に放送されたこのヒーローを初めて見た時「頭は禿げてるし、目は垂れているし。変なの～」と思ったものでした。
あ、石森氏の掲げる本来のテーマとは異なった見解ですな（汗）　子供心に感じた“見た目”の寂しさ（笑）



警視庁の特別科学捜査室に配属されたので、れっきとした刑事です。普段は黄色いハンチングに赤いスーツをまとっていて「人間的」に振る舞うところが、寂しさを更に演出しているように思えます。人間になりたくてもなれない自分。あるいは人間ではない事を分かっていながらも人間らしくいようと振る舞うロボット。
切ないなぁ・・・。
（ちなみにこのスチールのＫはＮＧ版です。ベルトのバックルがＫではなく「Ｊ」になってるでしょ）



当時の３大石森ヒーローの特写です。普段はそれぞれ自身のドラマで活躍しており、「合同出演」は無かったのでこういった企画ものに子供たちは心をときめかせましたね



この人形、お尻に「ＢＡＮＤＡＩ　１９９０」と製造年が刻印されている。珍しいかも